雨の日の散歩は、ワンちゃんが濡れて風邪をひかないかと心配だったり、泥汚れがついた体を洗って乾かすのが大変だったりと、憂鬱に感じている飼い主さんも多いでしょう。
中には、雨を嫌い散歩に行きたがらないというワンちゃんもいるようです。
そこで今回のコラムでは、雨の日でも快適に散歩するポイントを解説していきます。
散歩の際に気をつけるべきポイントもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
雨の日にワンちゃんと散歩している飼い主さんはどれくらいの割合に上るのでしょうか。
2019年に保険会社が実施した「雨の日の犬の散歩に関するアンケート」では、雨の日は散歩に「行かない」と回答した人が全体の74.1%でした。
実に7割もの飼い主さんが雨の日の散歩は控えていて、「雨でワンちゃんが汚れてしまう」ことや「風邪をひかないようにするため」、また「ワンちゃんが嫌がってしまう」などが理由として挙げられました。
飼い主さん自身が雨の日の散歩の負担を減らしたいというよりは、いずれも大切なワンちゃんを想って控えている方が多いようです。
一方、雨の日でも散歩に「行く」と回答した人からは、「健康管理のため」「室内では排泄ができないから」という理由が挙げられました。
室外で排泄するワンちゃんにとっては、多少雨が強くても散歩が必要になりますね。
また、梅雨時など連日雨が続いて散歩ができないと、ワンちゃんはストレスを溜めてしまいます。
こちらもまた、ワンちゃんの健康を気遣う飼い主さんの想いが感じられますね。
雨の日に散歩に行くかどうかについては、愛犬の性格や生活習慣から決めてあげるようにしましょう。
雷雨や土砂降りの中での散歩は避けたいところですが、多少の雨であれば愛犬を散歩に連れて行ってあげたいと思う飼い主さんも多いでしょう。
ここからは、雨の日でもワンちゃんと快適に散歩するポイントを解説していきます。
ワンちゃんの体がびしょ濡れになる前に終えられるよう、散歩時間とルートをいつもより短縮しましょう。
お決まりのコースに入ってから短縮しようとすると嫌がるワンちゃんもいるため、最初からいつもと違うコースを選択するのもひとつの手です。
また、ワンちゃんは土や草むらで用を足す習性があるため、外で排泄する必要がある場合には自然の多い場所を通り、排泄を促してあげましょう。
できるだけ愛犬を濡らさないような場所を選んで散歩しましょう。
とくにアーケード街などの屋根がある通りや、高架下などがオススメです。
体温を奪われやすい小型犬やシニアのワンちゃんの場合、寒い日は雨で体温が低下し、体調不良を起こしてしまうこともあるので、できるだけ濡れない道をあらかじめ探しておきましょう。
また、ワンちゃんの場合は降ってくる雨だけでなく、足元の泥はねにより汚れるため、水たまりの少ない道を選んでください。
最近では室内にある施設や屋根付きのドッグランもあるので、濡れずに思い切り運動させることもできますね。
前述した通り、ワンちゃんがびしょ濡れになってしまうと乾かすのも一苦労ですよね。
中にはタオルドライやドライヤーにストレスを感じる子もいます。
そこで雨の日は、濡れるのを最小限に防ぐためにレインコートを着せて散歩に行きましょう。
ただし、せっかくのレインコートもサイズがあっていないと濡れてしまったり、ワンちゃんが不快に感じることがあります。
ワンちゃんによっては長袖タイプやカシャカシャという音が苦手という子もいるので、愛犬の性格や体に合ったものを選び、あらかじめ着ることに慣れさせておきましょう。
また、皮膚炎などを起こしており肉球を衛生的に保ちたい場合には、ワンちゃん専用のドッグブーツが有効です。
ワンちゃんを濡らさないためにも、できるだけ雨や風の弱い時に散歩に行きたいですよね。
そのタイミングを見逃さないためには、現在地の天気の移り変わりを短時間ごとに確認できる天気予報アプリが有効です。
スマートフォンにダウンロードするだけで簡単に利用でき、無料のものが多いのも嬉しいポイントですね。
とくに、雨がいつどこで降るのかを予測できる雨雲レーダーが備わっているものがオススメですよ。
雨の日でもワンちゃんと快適に散歩するポイントをお伝えしました。
ここからは、雨の日に散歩をする際の注意点についてご紹介していきます。
雨の日はワンちゃんだけでなく、飼い主さんも雨対策をしましょう。
まずは、レインコートの着用をオススメします。
傘とリードで両手がふさがってしまったり、傘で視界が狭くなることもあるので、できれば身動きのしやすいレインコートを着用しましょう。
また、足元はレインブーツや滑りにくい靴を選んでください。
雨で濡れた道路にはマンホールやグレーチング、白線など、滑りやすいところがたくさんあります。
転倒した拍子に愛犬を怪我させてしまったり、リードを離してしまうなんてリスクを避けるためにも、滑りにくい靴を履いて散歩に出かけましょう。
雨の日はいつも以上にリードを短く持ちましょう。
雨により視界が遮られ、雨音でまわりの音が聞き取りにくい状況では、車や自転車の接近に気付きにくくなります。
危険から愛犬を守るためにも、愛犬との距離をとりすぎないよう注意が必要です。
また、愛犬の排泄を処理している間など、目を離してしまう時にはとくにリードを短く持つようにしましょう。
ワンちゃんの中には水たまりをジャブジャブ歩くことが大好きな子がいますが、衛生的ではないため避けるようにしましょう。
水たまりには、他のワンちゃんの糞尿やポイ捨てされたゴミ、タバコの吸殻などが流れ込んでいる可能性があります。
また、さまざまな雑菌や寄生虫に汚染されているため、感染症を媒介することも。
もし水がはねてワンちゃんの口や目に入ってしまったら大変ですね。
とくに、肉球に怪我をしている場合には、傷口から感染することもあるため注意が必要です。
ワンちゃんの中には、雨の日の散歩を嫌がる子もいます。
そのようなワンちゃんを無理やり散歩に連れていっても、なかなか歩いてくれませんし、ワンちゃんもストレスを溜めてしまいます。
散歩が必要だからと無理せず、雨がおさまってきたら行くようにしましょう。
シニア犬の場合も、無理に散歩に行く必要はありません。
ワンちゃんが散歩に行きたがったら、飼い主さんの判断で連れて行ってあげましょう。
できれば、室内でトイレができるようにトレーニングしておくとお互いのストレスを軽減できますね。
雨の中の散歩から帰ったら、濡れている体を乾かし、汚れた足やお腹をきれいに洗ってあげましょう。
とくに肉球の間や足の飾り毛に汚れが残りやすいので、しっかりと汚れが落ち切っているか確認してくださいね。
洗った後はタオルやドライヤーを使ってしっかりと乾かしてあげると、雑菌の繁殖を抑えることができますよ。
愛犬と楽しく散歩するためのポイントは、雨の日の散歩を工夫することです。
そのためには、雨にぬれない散歩のルートを探したり、ワンちゃん用のレインコートやドッグブーツを使ったりするのがおすすめです。
ワンちゃんや飼い主さんの負担も軽減することでき、雨の日も愛犬と楽しく散歩できるでしょう。
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