濡れたままは体調不良のもと?雨に濡れた愛犬のお手入れ方法

濡れたままは体調不良のもと?雨に濡れた愛犬のお手入れ方法

cute funny puppy Corgi walks on a leash on a dirty black wet spring off-road , staining his paws and belly in the rain

 
雨天時は散歩に出かけないという飼い主さんも多いようですが、連日の雨ではワンちゃんのストレスが溜まってしまうと連れ出すこともありますよね。
また、雨でも散歩に行きたがる愛犬のため、びしょ濡れを覚悟で出かける飼い主さんもいるでしょう。

雨の日の散歩には、濡れて体調を崩してしまわないか、濡れた被毛をしっかり乾かせるかといった心配がつきもの。

そこで今回は、雨に濡れた時に起こりうる体の変化や、濡れた毛を乾かす方法をご紹介します。
雨の多い季節、ワンちゃんの散歩で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

雨に濡れることで起こりうる症状

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私たち人間だと「濡れたままにしていると風邪を引くよ」などと言いますが、それはワンちゃんにも当てはまることなのでしょうか。
じつはワンちゃんには「風邪」という病気はありませんが、風邪に似たような症状が出ることがあります。

雨に濡れてしまうと、水分が体温を奪って蒸発するため、体の冷えや血行不良につながりやすくなり、抵抗力が
低下してしまいます。
抵抗力の下がった体はウイルスや菌の影響を受けやすく、症状が出てしまうのです。

ここではワンちゃんが雨に濡れた後に起こりやすい症状を紹介していきます。
風邪のような症状が出たら、すぐに動物病院に相談してみてくださいね。

 

まず注意をしたいのが、咳をはじめとする呼吸器系の症状。
ワンちゃんの咳は人間の咳とは違い、「カハッ」と喉の奥に詰まった何かを吐き出すような動作をします。

このような咳の症状は、主に「ケンネルコフ」と呼ばれる感染症によって引き起こされます。
感染症と聞くと怖いイメージがありますが、多くのワンちゃんは「ケンネルコフ」に感染しても自然に治癒します。

ただしシニア犬やパピーなど、抵抗力の弱いワンちゃんは症状が重くなることもあるので注意してください。

 

鼻水・くしゃみ

人間と同様ワンちゃんもなんらかの病原体に感染すると、鼻水がたらーっと出たり、くしゅんとくしゃみをすることがあります。
感染する病原体によって鼻水の症状は異なりますが、主に黄色や緑など色がついたり粘り気が出たりするのが特徴です。

また、鼻腔で炎症がひどくなると血が混ざったり顔が腫れたりすることも。
鼻水が続くことで嗅覚が鈍り、食欲低下に繋がる可能性もあるので、症状に気が付いたら動物病院に連れて行ってあげましょう。

 

発熱

症状として目に見えないので分かりにくいですが、ワンちゃんも発熱することがあります。

ぐったりしたりおやつを欲しがらなくなったり、普段より元気がないようであれば発熱を疑ってください。
「少しおかしいな」と感じたら、ワンちゃん用の体温計で体温を測り様子を見ましょう。

そもそもワンちゃんの平均体温は、38度前後と人間より高めです。
平均体温はワンちゃんによって異なりますが、40度を超えたら発熱とみなして良いでしょう。

 

皮膚病

濡れた状態の皮膚は、湿度と体温で雑菌が繁殖しやすい状態です。
とくにワンちゃんは私たちよりも皮膚が薄いため、菌が繁殖することが皮膚病の原因になってしまうことも。

もともと皮膚に痒みや乾燥などの悩みを持っているワンちゃんの場合、濡れることで悪化しやすいので、しっかり乾かしてあげましょう。

 

濡れた体の乾かし方

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雨の日の散歩やシャンプーをした後は、ワンちゃんの体をしっかり乾かす必要があります。

ここでは、ワンちゃんの濡れた体の乾かし方を解説します。
被毛の長さや体の大きさ、ワンちゃんの性格など個体差があるので、ストレスにならないよう注意しながらしっかり乾かしてあげましょう。

 

乾いたタオルで全身を拭く

まずは体が冷えないうちに、乾いたバスタオルや吸水力の高いマイクロファイバータオルで水気をしっかり拭きとりましょう。
頭や首を最初に拭き、背中、お腹、脚と汚れが少ない部分から拭いていきます。

ワンちゃんは体が濡れていると、ブルブルッと体を振って水分を飛ばそうとします。
水分と一緒に足に付着した砂や泥も飛んでしまうので、室内で拭く場合は、最初に頭や首を軽く押さえてあげるとブルブルを抑止できますよ。

 

濡れタオルで汚れを拭く

次にタオルを濡らして絞ったものを使って足先や鼻先などの汚れやすい部分の汚れをきれいに拭きます。
コッカーやキャバリアなど、長いたれ耳のワンちゃんの場合は、耳の先にも汚れが付きやすいので、念入りに拭いてあげましょう。

また、汚れを落とす時には、タオル以外にもコームを使ったブラッシングがおすすめです。
目の細いコームなら細かい汚れが落ち、乾きを早くする効果がありますよ。
ただし、濡れた毛は傷みやすいので、優しく無理なくブラッシングしてあげてくださいね。

 

足先と肉球をしっかり洗う

次に、足先の汚れをしっかり落としていきます。

濡れタオルである程度汚れを拭きとったら、バケツや洗面器などにぬるま湯をはった中に足を浸け、きれいに洗います。
洗い残しのないよう、肉球と指の間、爪のくぼみに溜まった泥汚れもしっかり落としましょう。

また、長毛の子は足の飾り毛についた泥はねも洗い流してくださいね。

 

ドライヤーでしっかり乾かす

最後にドライヤーでしっかり乾かしていきます。

弱風にしてワンちゃんが嫌がらない部位(背中や後ろ部分)から乾かし、少しずつ体の前部分もドライヤーの風をあてていきましょう。
ドライヤーの風や音を怖がらないようであれば強風でも構いませんが、ドライヤーを近づけ過ぎて火傷しないよう注意が必要です。

指の間や脇の下、内また、お腹なども乾かし忘れのないよう体全体をしっかり乾かしてあげてくださいね。
全て乾かした後、肉球ケアクリームを塗ってあげると、ひび割れなどの防止にもなりますよ。

 

室内でのストレス発散法

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室内でのトイレが完璧なワンちゃんなら、雨の日に外で散歩する必要はありません。

でも、1日中家のなかにこもりきりでは、愛犬の運動不足やストレスが心配ですよね。
そこで、室内でもしっかり体を動かせる室内遊びを紹介します。

 

体を動かす「レトリーブ」

ワンちゃんが少し走れる程度の広い部屋があるおうちにおすすめの遊びです。

飼い主さんがおもちゃなどを投げて、ワンちゃんにとってきてもらうのがこの「レトリーブ」。
運動量が増えるだけではなく、ストレス解消にも効果的。

もし広いスペースがとれないようであれば、ロープつきのおもちゃなどを使って引っ張りっこをするのもおすすめです。
ワンちゃんと触れ合う時間が増えることも、室内遊びのメリットになります。

 

脳を刺激する「宝探しゲーム」

走り回るスペースがないおうちのためにもう一つご紹介するのが、この「宝探しゲーム」。
ワンちゃんのお気に入りのおもちゃや低カロリーのおやつを飼い主さんが隠し、ワンちゃんに探させるゲームです。

ワンちゃんの優れた嗅覚を研ぎ澄ませて遊ぶこのゲームは、脳に良い刺激を与えてくれます。
走り回ったりする遊びよりも比較的静かに遊べますよ。

せっかく運動しても、おやつを食べすぎては意味がないので、いつものドッグフードを宝に見立ててあげるのがおすすめです。

 

まとめ

雨の日の散歩は、道中も大変ですが、帰ってきてからも手間がかかりますね。
ですが、しっかり乾かしてあげないと体調不良や皮膚の状態の悪化になりかねません。

できるだけ愛犬が濡れないようレインコートなどの対策をした上で、帰宅後のお手入れまでしっかり行いましょう。
また、散歩に行けない日はおうち時間をワンちゃんと楽しんでみてくださいね。

 

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