犬が食べてもいいフルーツとは?摂取量や注意点をご紹介

ワンちゃんが食べてもいいフルーツとは?摂取量や注意点をご紹介


 

四季の変化が大きい日本では、旬の食べ物に季節を感じることが多いですよね。

その中でもとくに、フルーツを口にすることが多いのではないでしょうか。

そんな旬のフルーツを、愛犬と一緒に楽しめたら嬉しいですよね。

 
フルーツなら調理することなくおいしく食べられるとあって、ワンちゃんが食べても問題ないと安心しがちですが、じつは食べさせてはいけないものもあります。

また、糖分が多く含まれているため、ワンちゃんにどれぐらいの量までなら食べさせていいのかも判断が難しいですよね。

今回は、ワンちゃんが食べてOK・NGなフルーツについて詳しくご紹介していきます。

 

ワンちゃんが食べてOK・NGなフルーツ


 
まずは、ワンちゃんに与えても問題のないフルーツ・与えてはいけないフルーツを一覧でご紹介します。

ここに記載のないものを食べさせる際には、事前に安全性を調べてから与えてくださいね。

与えても問題ないフルーツ

・いちご     ・りんご ・バナナ  ・キウイ
・パイナップル  ・メロン ・みかん  ・オレンジ
・ブラックベリー ・スイカ ・梨    ・アセロラ
・ブルーベリー  ・桃   ・カムカム ・クコの実
・さくらんぼ   ・柿   ・カシス  ・アサイー
・クランベリ   ・栗   ・マンゴー ・ライチ など

 

与えてはいけないフルーツ

・ブドウ
・イチジク
・ドライフルーツ
・レモンやグレープフルーツなど皮をむかない柑橘類
・プルーン など

 
 

フルーツに含まれる栄養


 
フルーツにはビタミンなどの栄養素がたくさん含まれているもの。

そんな栄養による効果を期待して、愛犬に食べさせている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ここでは、ワンちゃんに与えても問題ないフルーツに含まれる栄養についてご紹介します。

 

①いちご

ストレスの軽減を見込める「ビタミンC」が、レモン果汁を上回るほど豊富に含まれたフルーツです。
カロリーも低いので、ダイエット中のおやつにもおすすめです。

ヘタはとってから与えてくださいね。

 

②りんご

りんごには、抗酸化作用のあるりんごポリフェノール「プロシアニジン」、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンCが豊富に含まれています。

これらの成分にはさまざまな活性酸素から愛犬の体を守ってくれるはたらきがあるため、老化やがん予防などが期待できます。

 

③バナナ

バナナに含まれている「ビタミンB群」は、エネルギー代謝に不可欠な栄養素として、体の全体的な機能のサポートをしてくれます。

良質な「食物繊維」も多く含まれるため、便秘改善にも期待できます。

 

④キウイ

タンパク質の分解酵素「アクチニジン」が豊富に含まれていて、肉の消化を助け腸内環境を整える効果があります。

バナナの2倍の「食物繊維」が含まれているため、食べすぎると下痢になってしまうこともあります。

糖度が高いので、食べさせる場合はほんの少量に留めておきましょう。

 

⑤パイナップル

脂質をエネルギーに分解する「ビタミンB2」、疲労を解消する「クエン酸」を含みます。

缶詰のパイナップルは砂糖を多く含んでいるので、ワンちゃんには加工されていないものを選んでください。

 

⑥メロン

水分と糖分を多く含むため、食欲がない時におすすめです。特に赤肉メロンに多く含む「β—カロテン」は、体の抵抗力をサポートします。

ワンちゃんによっては、タンパク質の分解酵素である「ククミシン」に反応し、喉がイガイガしたり口内が痒くなるアレルギーを発症することがあるので、与える際は注意が必要です。

 

⑦みかん・オレンジ

「ビタミンC」が多く含まれています。夏は「ビタミンC」が不足しがちですので、夏バテ防止にも良いでしょう。

外皮はもちろんのこと、薄皮も消化不良の原因になるので、中の果肉のみ食べさせるようにしましょう。

 

⑧スイカ

スイカは「カリウム」が豊富で利尿作用があり、90%が水分の低カロリーなので、夏バテ解消にも効果的です。

水分が多いので他のフルーツよりも多めに与えても大丈夫ですが、お腹が緩くなり過ぎることもありますので与え過ぎには注意しましょう。

 

⑨柿

抗酸化作用のある「β—カロテン」と「ビタミンC」、「食物繊維」を豊富に含んでいます。
熟していない硬い柿や、渋柿は食べられないので注意です。

 

⑩梨

約90%が水分でできており、カロリーも低めです。
ただし体を冷やしやすいため、食べさせ過ぎには注意が必要です。

 

⑪さくらんぼ

皮ごと与えてもOKですが、果肉を切って種を取り除いてから食べさせてあげましょう。

さくらんぼ狩りなど愛犬と楽しめるイベントがありますが、さくらんぼの葉や茎、種は、ワンちゃんにとって中毒性があり有害ですので注意が必要です。

 

⑫桃

果肉に水分がたっぷり含まれていて、整腸作用のある「ペクチン」も豊富です。
しかし、桃の葉や茎、種には犬の中毒性があると報告されていて、とくに種には有毒の「シアン化合物」が含まれるので誤食には注意が必要です。

 

フルーツを与える際の注意点

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本来、ワンちゃんはフルーツを食べなくても問題のない動物です。

ですが、おいしいものは共有したいと思うもの。

そこで、与える際には以下の点に注意するようにしましょう。

 

与える量は少しだけ

先ほどご紹介したように、フルーツには様々な栄養が含まれます。
しかし、その栄養素がどんなに体によくても、たくさん与えてはいけません。

与えてもいいフルーツの量は、ワンちゃんの体の大きさなどによっても異なりますが、だいたい1日に10g~20gを目安としましょう。

みかんなら1~2房、小さい苺なら1~2粒程度の少量です。

とても少ないと感じるかもしれませんが、フルーツには糖分が多く含まれます。

糖分を摂りすぎてしまうと、肥満や虫歯につながることもあるので、愛犬の健康を考え与え過ぎないようにしましょう。

 

初めて食べる際はごく少量

食べてOKのフルーツでも、アレルギーのあるワンちゃんの場合、下痢や嘔吐、発疹を引き起こすこともあります。

そのため、愛犬に初めて食べさせる時は少量からはじめてください。

食べた後はワンちゃんの様子をよく観察し、目が充血する、ぐったりする、体中を痒がる、発疹が出るなどの中毒やアレルギー症状が出た場合は、すみやかに動物病院で診てもらいましょう。

 

皮や種は取り除く

フルーツによっては皮や種、芯、茎などが体に影響を及ぼすこともあるので必ず取り除き、実だけを与えるようにしてください。

柑橘類の外側の皮や、さくらんぼの種などは要注意です。

 

与えてはいけないフルーツ

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ワンちゃんと人間では体の構造が異なるため、私たちが食べられるものでも、ワンちゃんにとっては有害になるものがあります。

誤って食べてしまうと、中毒症状などにより後遺症を負ったり、最悪の場合には命を落としてしまうことも……

 
そんな危険なものだからこそ、私たち飼い主が「与えてはいけないもの」を把握し、気をつけなくてはいけません。

ここでは、ワンちゃんに与えてはいけないフルーツについてお伝えします。

 

①ブドウ

ブドウは、ネギ類やチョコレートなどと同様に、犬に与えてはいけない危険な食材のひとつです。

中毒症状が続くと、腎不全を引き起こし、場合によっては重症化したり、命に関わる事態になることが報告されています。

ブドウ成分が濃縮されているレーズン(干しブドウ)は特に注意が必要です。
飼い主さんの「レーズンパン」を愛犬が食べて、中毒症状を引き起こして動物病院に運ばれるケースは多いと言われています。

レーズンは1粒が小さく、大量に食べてしまう危険性が大きいので、愛犬の手の届く範囲には絶対に置かないように注意しましょう。

 

②イチジク

皮や葉、果肉に中毒性のある成分を含んでいます。
口内の炎症や嘔吐の原因になるので、与えないようにしましょう。

 

③ドライフルーツ

ドライフルーツは糖分が高いことと、豊富な食物繊維により軟便や下痢の原因にもなるので、食べても大丈夫なフルーツであっても避ける方が無難です。

 

④柑橘類の外皮

みかんやオレンジなどの柑橘類の外皮部分には、嘔吐や下痢の原因になる中毒成分が多く含まれています。

 

⑤プルーン

食物繊維、カリウム、鉄を含み、人間にとっては美容や健康に良いといわれるプルーンですが、豊富なカリウムはワンちゃんにとっては「高カリウム血症」につながる恐れがあります。

またプルーンの毒性は乾燥する過程でより強くなるため、プルーンのドライフルーツは特に危険です。絶対に与えないようにしましょう。

 

まとめ

新鮮なフルーツを愛犬に食べさせてあげたいと思う気持ちから、間違ったものを食べさせたり、量を与え過ぎてしまうと、愛犬を苦しめることになりかねません。

ですが、適量をしっかりと守っていれば、フルーツは食欲不振なワンちゃんの栄養補助に役立ちます。

ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、愛犬と季節のフルーツを楽しんでください♪

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