夏の日差しに要注意!ワンちゃんの紫外線対策

夏の日差しに要注意!ワンちゃんの紫外線対策

kojirou-sasaki-mher7uNJZwU-unsplash (1)

 
日を増すごとに蒸し暑いと感じる日も増えて来ましたね。
これからの季節、太陽の高度が高くなるにつれて、地表へ降り注ぐ紫外線量が増えてきます。
紫外線量は1年のうちで、6~8月にピークを迎えるとされています。

人では紫外線を長時間浴びることで、肌や目に悪影響を及ぼすことがあります。
では、体全体が被毛で覆われているワンちゃんにとって、紫外線はどの様な影響を及ぼすのでしょうか。

今回は、紫外線がワンちゃんに与える影響や、犬種による違い、紫外線対策の必要性などを紹介します。

飼い主さんもワンちゃんも、快適な夏を過ごせるように参考にしてくださいね。

 

紫外線が愛犬に与える影響とは

justin-bulow-eck5AMyqx4Y-unsplash_
 
紫外線には、ワンちゃんの健康面におけるメリットとデメリットがあります。

紫外線には殺菌作用や、骨を丈夫にするビタミンDの生成というメリットがありますが、強い紫外線を浴び続けると、ワンちゃんの皮膚や目にダメージを受けるという大きなデメリットもあります。

ワンちゃんは体高が低いので、地面により近くなり外を歩く時はアスファルトなどの照り返しによって上からも下からも紫外線を浴びています。

強い紫外線を浴び続けると、人間と同じように活性酸素の過剰分泌を引き起こして老化がすすんだり、皮膚がんや自己免疫疾患、角膜炎などの目の病気になったりすることもあります。

また、紫外線を多量に浴びることは、白内障を発症するリスクの一つとされています。

紫外線が強い日に長時間屋外にいた後に、脱毛や皮膚の赤み、目やにの量が増えるなどの疑わしい症状があった場合は、すぐに獣医師に相談をしましょう。

 

犬種による違い

ivan-cheshchevyi-tEn9ysiAZXA-unsplash_
 
ワンちゃんも紫外線の影響を受けることが分かりましたが、犬種によって影響の度合いに差があります。

愛犬が該当する犬種をチェックしておきましょう。

 

被毛の量

チャイニーズ・クレステッド・ドッグやメキシカン・ヘアレス・ドッグなどの無毛の犬種や、ヨークシャー・テリアやマルチーズなどの毛が細く密集度が高くないシングルコートの犬種は、紫外線を浴びる範囲が広いために特に影響を受けやすいです。

逆に、柴犬やシェットランド・シープドッグなどのアンダーコートがある犬種は、比較的紫外線を受けにくいようです。

 

被毛の色

ドーベルマンやフラット・コーテッド・レトリバー、スキッパーキなどが持つ黒色やダークブラウンの毛はメラニン色素を多く含み、紫外線を吸収してくれるので影響を受けにくいとされています。

逆に、ビション・フリーゼや日本スピッツなどの白や淡い色の犬種の毛はメラニン色素量が少ないので、紫外線を受けやすいです。

また犬種によらず、濃色被毛を持つワンちゃんも紫外線を吸収する毛ということは同様ですが、シングルコートや短毛の場合は紫外線を受ける肌の部分が広くなるので注意が必要です。

 

被毛の長短

ミニチュア・ピンシャーやイタリアン・グレイハウンドなどの短毛種は、皮膚が日光にさらされやすいため、紫外線の影響を大きく受けます。

逆に、長毛や毛量が多い犬種は影響が少ないです。

ただし、ダブルコートとシングルコートの違いで、影響の差は多少あります。

 

紫外線対策のポイント

mario-heller-d4yAsyhH00g-unsplash
 
ワンちゃんの健康に適度な紫外線は必要ですが、過量の紫外線が降り注ぐ季節には紫外線による悪影響を受けないための対策をとる必要性があります。

どのようにすれば良いのか、対策のポイントをチェックして実行しましょう。

大切なことは、適量以上の紫外線を受けさせないようにすることです。

 

屋外での注意

紫外線が多く降り注ぐ季節には、日差しの強い時間帯は避けて外出やお散歩をするようにしましょう。

1日の中でも11~15時頃までは、特に紫外線量が多い時間帯となっています。

また、日中庭などにいる時間が多い子は、必ず陰になる場所を多く作り、屋外で飼われている場合は室内飼育にしてあげることをお勧めします。

実は、屋内飼育のワンちゃんと比較して、紫外線を多く受ける屋外飼育のワンちゃんの方が白内障の発症率が高いと言われています。

シニア犬の場合、免疫力も低下しているので、なるべく屋内に入れてあげてください。

 

紫外線カットグッズの利用

被毛が少ない鼻や口の周り、耳、お腹などは、特に紫外線の影響を受けやすいので、UVカット加工された洋服や帽子、UVカットゴーグルなどを着用させましょう。

サマーカットをしているワンちゃんは、紫外線の影響を大きく受けてしまうので、出来るだけUVカット加工がされた洋服などを着せてあげましょう。

 

日焼け止め

耳鼻肌被毛の紫外線対策に、ペット用日焼け止めスプレーも販売されているので、利用すると良いでしょう。

ただし皮膚が敏感だったり、アレルギー体質のあるワンちゃんは、パッケージの注意事項をよく見てから使用する様にしましょう。

 

室内の紫外線対策

室内でも窓から紫外線は入ってきます。

窓辺にいることが好きなワンちゃんも多いので、よくいる場所の窓ガラスにはUVカットフイルムを貼ったり、UVカット加工されたカーテンをつけたりすると良いですね。

 

まとめ

人と同様に、ワンちゃんにとっても紫外線対策は大切なことです。

もちろん、紫外線を浴びることはメリットもあります。
適切なケアをすることで紫外線からのダメージを予防して、夏でも外で楽しく遊んであげてくださいね。

この記事が気に入ったら
いいね !しよう

この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪

ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。

上へ戻る