夏こそ活用したい!ワンちゃんに洋服を着せるメリット

夏こそ活用したい!ワンちゃんに洋服を着せるメリット

Panting French Bulldog dog wearing cooling vest harness to lower body temperature on hot summer day

 
ワンちゃんの洋服はデザインやカラーバリエーションが豊富で、見ているだけで楽しくなりますよね。

近年は洋服を着せる飼い主さんが増え、着用が一般的になりつつあります。
ですが、夏に洋服を着ているワンちゃんを見て「暑いのに着せても問題ないの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。

そこで今回は、洋服の役割から暑い夏に着せるメリットについて紹介していきます。
また、ワンちゃんに洋服を着せる際に気を付けたいことも解説するので、愛犬と暮らす飼い主さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

 

洋服の役割

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ワンちゃんの洋服には、オシャレだけではなく機能面で有効なものも多く販売されています。
まずは、洋服が持つ役割について見ていきましょう。

 

体温調節

私たち人間と同じように、気温が低い日には冷えや寒さから身を守るために洋服の着用が有効です。

とくに以下に挙げる小型犬や、温暖な気候の国を原産とするワンちゃんは寒さに弱いため、洋服を着ることで体の熱を外に逃がさないようにすることができます。

・チワワ
・ヨークシャー・テリア
・トイ・プードル
・パピヨン
・マルチーズ
・ミニチュア・ピンシャー
・ウィペット
・イタリアン・グレーハウンド

また、パピーやシニアは体温調節が得意ではないため、気温に応じて洋服を着用し体を冷やさないようにしましょう。

反対に、夏場の暑い日にはクールウェアを着ることで、体の熱を逃がす効果も期待できますよ。
夏場の体温調節の役割については、次の項目で詳しくお伝えします。

 

術後のケア

手術の後や皮膚に痒み・痛みがある場合には、患部を舐めたり掻いたりするのを防ぐために、術後服が推奨されるようになってきました。
術後服はエリザベスウェアや保護服と呼ばれ、伸縮性のある生地の洋服で体を覆います。

これまで術後といえばエリザベスカラーの装着が一般的でしたが、エリザベスカラーは動きが制限されるため、ワンちゃんにとっては強いストレスの原因になるものでした。
しかし、術後服なら行動の制限が少なく、ワンちゃんへのストレスが軽減されるとして多くの動物病院で活用されています。

 

おでかけ先での抜け毛予防

周囲の人への配慮が必要な場所に行く時にも、洋服は有効なグッズです。

最近では、ワンちゃんと一緒に泊まれる宿やドッグカフェなど、ワンちゃんを連れていける施設が増えてきました。

しかし、利用する際はマナーベルトや洋服の着用がお約束の所も多いようです。
完全に防ぐことはできませんが、洋服を着用することで抜け毛が舞うのを抑えることができます。

 

夏に洋服を着せるメリット

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次に、夏場にワンちゃんに洋服を着せることのメリットについて見ていきましょう。

洋服というと体を温めるイメージが多いですが、最近では夏に特化したクールウェアがたくさん登場しています。
用途やお出かけ先の環境によって、必要な機能を考えて取り入れていきましょう。

 

紫外線対策

短毛種や、皮膚が弱いワンちゃん、皮膚炎にかかっている時は紫外線に注意しなければいけません。
最近ではアトピーなどのアレルギーがあるワンちゃんも増えているようです。

夏の厳しい日差しは皮膚にダメージを与えるので、UVカット加工や、太陽光線に含まれる赤外線を反射する遮熱素材の洋服で皮膚を保護してあげるといいでしょう。
しかし夏場は洋服を着ること自体が体温を上昇させてしまうこともあるため、熱中症対策も兼ね備えたクールウェアを選ぶようにしましょう。

 

熱中症対策

ワンちゃんの皮膚は人間と違って汗腺がありません。唯一汗をかけるのが足裏の肉球と指の間のみです。
よって、ワンちゃんは体温調節が苦手な上に、人間よりも平熱が高い(37℃~39℃)ため熱中症になりやすいと言われています。

できれば、真夏の太陽が照りつけている時間帯の散歩は避けるのがベストですが、やむを得ずまだ暑い時間帯に連れ出す際は、地面やコンクリートからの熱気を遮る遮熱効果のために洋服が効果的です。

水に濡らし気化熱で体表温度を下げるものや、接触霊感素材のものがメジャーです。

 

虫刺され防止

夏に現れる蚊は、ワンちゃんたちにとっても大敵。
また、一年中いると言われている、ノミやマダニの出現も夏がピークになります。

洋服を着用していれば、これらの虫が付着しにくくなるのでおすすめです。
ワンちゃん用の虫よけスプレーを使用する場合は体ではなく、洋服にスプレーして着せましょう。

また、土の上や草むらの道が散歩コースの場合は、草むらに潜んでいる害虫、葉っぱや種、実などが毛に絡まるのを防ぐ効果もありますよ。

 

冷房による冷え防止

暑い夏に欠かせない冷房。

しかし飼い主さんにとっては快適な室温でも、ワンちゃんにとっては寒く感じる場合があります。
また、シニア犬や体調が良くないワンちゃんなども同様に、エアコンの効き過ぎによる冷えが原因で体調が悪くなることも。

愛犬の性質や体調を把握して、メッシュやパイル地など暑すぎない素材の服を状況に応じて着せることで、冷えすぎを予防してあげましょう。

 

洋服を着せる際に気を付けたいこと

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最後に、ワンちゃんに洋服を着せる際に気を付けたいこともお伝えしておきます。
ワンちゃんにとってストレスにならず、メリットを活かした洋服の使い方を考えてあげましょう。

 

無理に着させない

メリットが多いワンちゃんの洋服ですが、洋服の違和感に耐えられず着るのを嫌がるワンちゃんもいます。

嫌がらないようにするには、パピー期から洋服を着ることに慣れさせておきましょう。
大きくなってからお迎えした場合は、ワンちゃんの機嫌が良い時に回数を重ね、少しずつ慣れてもらうしかありません。

洋服を着せたらおもちゃやおやつ、散歩などの嬉しいことで洋服から気をそらすのが練習のコツです。
「洋服を着ると楽しいことが待っている」と認識してもらいましょう。

また、誤飲の心配があるボタンやリボン、ひも状飾りがついていないシンプルなデザインのものから練習していきましょう。

 

毛玉や毛根の蒸れ

換毛期の抜け毛対策や防寒など、部屋着として長い時間着せる場合は、毛玉や毛根の蒸れに注意が必要です。

特に長毛種のワンちゃんの場合、生地と被毛が擦れて毛玉ができやすくなるので、1日1回は服を脱がせてブラッシングをするように心がけましょう。

また、濡らして着せる洋服を長時間着用していると、蒸れが原因で皮膚病になってしまう可能性もあるので、注意してください。

 

体調をこまめにチェック

暑いからと言ってクールウェアを着せっぱなしにすると体が冷えてしまったり、反対に寒いからと防寒素材の洋服を着せっぱなしにすると、かえって体調を崩すこともあります。

愛犬の様子や体調を確認しながら、快適に過ごしてもらえるよう心がけましょう。

 

まとめ

ワンちゃんの犬種によって、洋服は夏に役立つグッズであることがお分かりいただけたでしょうか?

昨今、日本の夏の気温は人間であっても熱中症を起こす暑さです。
全身が毛で覆われているワンちゃんにとっても、大変危険な状況と言えますね。

ワンちゃんの性質に合う洋服を着せて、快適な夏を過ごしましょう!

 

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