過度な運動は逆効果?愛犬に適した運動量を知ろう

過度な運動は逆効果?愛犬に適した運動量を知ろう

Happy boxer dog running

 
愛犬の健康のために、毎日の散歩をはじめとした運動は欠かせません。
ワンちゃんは体を動かすことが好きな子が多いので、散歩をしたり、ドッグランやプールなどで遊ぶのは楽しい時間になりますよね。

しかし運動のさせすぎは、逆にワンちゃんの体にとってリスクが生じることを知っていますか?

今回は、ワンちゃんに運動をさせすぎた時に起こりうるリスクと、運動をさせる際に気をつけたい注意点を紹介します。
また、ワンちゃんの大きさによる運動量の目安もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

運動をさせすぎるリスクとは

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ワンちゃんの運動は、散歩がメインという方が多いでしょう。
継続して行う毎日の散歩は、健康維持に効果的。

しかし、散歩の距離が長すぎたり、長い時間猛ダッシュしたりすると、逆効果になってしまう可能性も。
ここでは、ワンちゃんに運動をさせすぎるリスクを4つに分けてご紹介します。

 

心臓に負担がかかる

ワンちゃんの心拍数は、小型犬で60~80回、大型犬で40~50回ほど。
ダッシュしたり、ジャンプを連続でしたりすると、心拍数が上がり、心臓への負担が大きくなります。
愛犬の体力や体調を見ながら、過剰な運動にならないよう注意が必要です。

一方で散歩に行かない、体を動かさないという生活を続けてしまうと、当然ながら運動不足になってしまいます。
運動不足は愛犬へストレスを与えてしまったり、体力や筋力の低下、肥満の原因になったりするので、ワンちゃんにとって適度な運動は必要不可欠。

運動量や運動内容については、各ワンちゃんによって適正量が異なります。
「この運動量は愛犬の心臓に負担をかけてしまっているの?」
と心配な際は、主治医に相談して愛犬に適した正しい運動量を把握しておくと良いでしょう。

 

関節、骨に負担がかかる

ワンちゃんの大きさや体の特徴によって、過度な運動で関節や骨に負担をかけてしまうことがあります。
愛犬の犬種や体の特徴に対しどの程度運動をさせて良いのか、あらかじめ獣医師さんやブリーダーさんに聞いておくと良いでしょう。

また、生後60日くらいまでのパピーは骨が急速に成長するので、運動のさせすぎはNG。
1歳になるまでに無理な運動をすると「股関節形成不全」という障害が残るおそれもあります。
散歩に連れていく時は走らせずに、程よい距離をゆっくりと歩かせるように心がけましょう。

 

アドレナリンが出すぎる

ワンちゃんは引っ張り合いっこやボール投げなどをすると、脳内でアドレナリンが分泌され興奮状態となります。
しかし、楽しんでいるからと長時間遊んでしまうと、その後も長く興奮状態が続いてしまうのです。

驚くことにアドレナリンは一度分泌されると短い子で4時間程度、長い子で4日程度残るとされています。
また、この状態が長く続くと交感神経と副交感神経がうまく作用せず、結果として体調が悪くなってしまうことも。

興奮状態である愛犬を「楽しんでくれている」と軽く考えず、あまりにヒートアップしそうになったらひとまず休憩しましょう。
その後運動を続ける際は、軽い散歩などなるべく落ち着いてゆったりとした内容にすることをおすすめします。

 

ケガをする

ワンちゃんに激しい運動をさせると、ケガのリスクが高まります。
硬いコンクリートや砂利道を長時間歩いたり走ったりすると、クッションの役割をしている肉球にダメージを与えてしまいます。

また、ジャンプやダッシュを繰り返すことで関節が外れやすくなったり、骨が折れてしまったりするリスクも。
愛犬に適した運動量を理解し、決して無理をさせることのないように気を付けましょう。

 

運動時に気をつけたいこと

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ワンちゃんに運動をさせすぎることのリスクを紹介しましたが、最初にお伝えしたように全く運動しないことも逆に健康を害してしまいます。
そこで、ここからはワンちゃんが運動をする時に気をつけたいことを確認していきましょう。

 

安全な場所で運動させる

散歩や運動は、安全な場所で行うのが基本です。
アスファルトやコンクリート、砂利道や室内のフローリングはワンちゃんの散歩、運動には適しません。
関節を痛めてしまったり、肉球にダメージを与えてしまう可能性があります。

ワンちゃんと散歩や運動をするのであれば、整備された土、芝生、ジョギングコースがおすすめ。
また、天気が悪い日の散歩は足場が悪くなり、足をひねって骨折してしまう恐れがありますので、無理をせず十分に注意しましょう。

 

犬種に合った運動適正量を守る

ワンちゃんをお迎えする際は、その犬種の運動適正量を知っておくようにしましょう。
基本の散歩時間や距離を軸として、季節や天候、ワンちゃんの体調や年齢によって臨機応変に散歩の内容を変えてあげると、愛犬も無理なく散歩を楽しむことができます。

運動量は多すぎても少なすぎてもワンちゃんのストレスにつながりやすいため、飼い主さんは愛犬の様子を確認しながら散歩量を調節してあげましょう。

 

大きさ別の運動量の目安

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次にワンちゃんの大きさ別の運動量の目安を、散歩をベースとしながらご紹介します。
あくまでも目安となるものですので、愛犬の年齢や個体差を把握し、毎日の運動量を決めていきましょう。

 

小型犬の理想の運動量

チワワやミニチュアダックスフンドなど、室内飼いの小型犬の散歩は、1日30分~1時間程度を目安にしましょう。

小型犬のワンちゃんに1時間以上の運動をさせると、足の骨に負担を与えてしまう可能性があります。
散歩が好きなワンちゃんであれば、1回の散歩の時間を短くして朝と夕方の2回行っても良いでしょう。
1日を通してバランスよく体を動かすために、お部屋の中でおもちゃを使う遊びや、頭を使うクリッカーを使った遊びを取り入れるのもオススメです。

 

中型犬の理想の運動量

柴犬やビーグルなどの中型犬は、1日に2回、30分ずつの散歩が目安となります。
ゆっくり歩いて2kmくらいになる時間で、コースを決めてあげましょう。

中型犬は種類が多く、犬種によって性格も適した運動量もさまざま。
好奇心旺盛で走ったりおもちゃで遊んだりするのが好きな子であれば、ドッグランやお庭で体を動かす運動を追加してあげると良いでしょう。

 

大型犬の理想の運動量

ラブラドール・レトリーバーや秋田犬などの大型犬は、朝と夕方の1日2回、散歩をするようにしましょう。

散歩にかける時間は1回につき30~60分くらいで、2km~4km程度歩けるような速さで行うのがおすすめです。
大型犬を激しく走らせると体重が重い分、足や関節、心臓にも負担をかけてしまいます。
散歩や運動をする際は、激しい運動を長時間させないようにしましょう。
大型犬との散歩は、長い距離をゆっくり一緒に楽しむことがポイントです。

 

まとめ

ワンちゃんが健康に過ごすためには、散歩をはじめとした日々の適度な運動が必要不可欠です。
その一方で、過度な運動のさせすぎには様々なリスクが伴うことをご理解いただけたでしょうか?
愛犬のサイズや体調などで、どの程度運動をさせれば良いのかしっかりと把握し、愛犬が健康を維持できるようにしましょうね。

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