愛犬に与えてもいい?お米を食べさせる際の注意点

愛犬に与えてもいい?お米を食べさせる際の注意点

白いドッグボウルに入ったごはんを食べる可愛

 
私たちが日々口にしているお米。
炊いたごはんなら味付けをしていないので、愛犬に与えたことがあるという方も多いでしょう。

ワンちゃんは雑食動物ですが、肉食動物の特徴も色濃く残しているとも言われています。
そのため、穀物であるお米の消化に不安を感じる飼い主さんもいるかもしれません。

そこで今回はワンちゃんがお米を食べても良いのか、食べさせるメリットがあるのか、与える際の注意点などを紹介します。

 

ワンちゃんにお米を食べさせてもいい?

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炊いたごはんやお粥のようなものであれば、ワンちゃんが口にしても問題ありません。
最近ではウェットタイプでもドライタイプでも、お米が含まれたドッグフードが多く販売されていますね。

また手作りのごはんでも、お粥や雑炊をベースに肉や魚、野菜を加えたレシピが多く見受けられます。

ワンちゃんの消化器官は人と比べて短いので、生米のような硬い状態では与えてはいけませんが、しっかりと加熱した状態であれば大丈夫です。
ただし、この後でも紹介するように食べる量や味付けなど注意すべき点もあるので、むやみに食べさせることは控えましょう。

 

お米に含まれる栄養素

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多くの国で主食として食べられていることから分かるように、お米は栄養価の高い食品です。

ワンちゃんにとっても必要な炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が含まれています。

ここでは、その栄養素をひとつずつ確認していきましょう。

 

炭水化物

お米の栄養素は50%以上が炭水化物です。
炭水化物には体全体のエネルギー源となる糖質や、消化器官や腸内細菌の働きを助け便秘防止・改善できる繊維質が含まれています。

糖質には体内のバランスを整えたり、脳を活性化させたりするなどのメリットもあります。

しかし、糖質の過剰摂取は肥満の原因になるため注意が必要です。

妊娠中や授乳中のワンちゃんは、糖質を多めに摂取した方が良いとされているので、栄養の不足が気になる場合には、普段のフードにプラスして加熱したお米をあげてみてもいいかもしれません。

 

タンパク質

肉や魚、卵などの動物性のものと比べると含有量は少なめですが、お米にもタンパク質が含まれています。

タンパク質はワンちゃんの体を構成する筋肉や毛、爪などの元となる栄養素です。
また、ウイルスや菌から体を守るために働く免疫力アップ、貧血予防、健康な骨作りにも関わっています。

 

ビタミンB1

お米に含まれるビタミンB1は、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能と脳を正常に保つ働きがあります。
また、糖質をエネルギーに変換する時のサポートの役割も持っています。

 

ミネラル

ミネラルにはさまざまな種類があります。
体の組織の構成成分であるカルシウム・リン・マグネシウムや、神経伝達に必要なカリウム、体内の酸素運搬に関わる鉄など、どれもワンちゃんの体調を整える役割を持ちます。

 

お米を食べさせる際の注意点

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お米にはたくさんの栄養素が含まれていることがわかりました。
しかし、体に良いからといってやみくもに与えてはいけません。

ここからは、愛犬の健康のためにお米を与える際の具体的な注意点を確認しましょう。

 

アレルギー

穀物アレルギーの中でも、米アレルギーのあるワンちゃんは少ないとされています。
しかし、稀にお米に対するアレルギーを持っている子もいるので、初めて与える際には少量にして、体調の変化があれば獣医師さんに診察をしてもらいましょう。

 

お米の状態

完全に中まで火が通っていない状態のお米は、下痢や消化不良の原因になりやすいので、柔らかくなるまで十分に炊いたごはんやお粥を与えましょう。

シニア犬に与える際には、水分多めで柔らかく炊いたお粥や、炊いたごはんをスープ等で煮込み、飲み込みやすくした状態で与えるといいでしょう。

玄米や雑穀米は栄養価が高いですが、消化しにくいので白米よりもさらに多めの水で、しっかりと炊いたものを与えるようにしてください。
ミキサーやフードプロセッサーにかけて細かくしてから与えると消化しやすくなりますよ。

 

温度

ワンちゃんが食べ物を美味しいと感じるのは、36度前後の人肌に近い温度です。
炊き立てのお米や出来立てのお粥、スープなどは火傷の原因になるので、必ず冷ましてから与えてください。

 

お米の量が多すぎると、消化不良や下痢を起こしてしまう可能性があります。
いつものフードにトッピングするくらいの量が良いでしょう。

また、お米は糖分もカロリーも高いため、与えすぎると肥満の原因にもなります。
基本的にドッグフードを食べている健康な子であれば、プラスしてお米を与える必要はありません。

痩せすぎが心配な子を健康的に太らせたい時には少し多めでも良いですが、与えすぎは禁物です。
糖質が多いので糖尿病の子は控えた方が良さそうです。

 

調味料・混入食材

手作りごはんでお粥や野菜を入れた雑炊にしてあげるのも良いですが、人間用に調理した炊き込みごはんや雑炊などはワンちゃんに対しては塩分がとても多く、またワンちゃんが食べてはいけないネギ類などの危険な食材が入っている場合もあります。

 

まとめ

ワンちゃんはお米を食べることができますが、ワンちゃんにも好き嫌いがあるので、見極めてからあげるようにしましょう。

良質なフードには粉砕したお米が入っているものもあり、そちらから栄養が取れているので別にあげる必要はないかもしれません。

愛犬にお米を与える際には、紹介した注意点に気をつけて、普段の食事に取り入れてみてくださいね。

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