ワンちゃんと一緒に暮らしていると、病気や怪我などで通院や看病が必要になったりすることがありますよね。
そんな時、普段働いている飼い主さんはどう対応しているのでしょうか。
海外のペット先進国と比べると、日本はペットに対する職場での理解がまだまだ乏しいと言えるでしょう。
ワンちゃんに何かがあった場合には休みづらいこともあるのではないでしょうか。
そこで10代から60代の全国のワンちゃんの現・元飼い主さん500人を対象に、「犬の飼い主さんの働き方や環境」に関するアンケートが行われました。
今回はその結果をグラフにしてご紹介します。
ワンちゃんに何かあった場合、それを理由に休む人はどれくらいいるのでしょうか。
『愛犬が理由で会社や学校を休んだことはある?』と尋ねたところ、「仕事や学校を休んだことはない」との回答が最も多く全体の57.8%で、「仕事や学校を休んだことがある」が19.0%、「休んだことはないが遅刻や早退をしたことがある」が15.8%と続きました。
「仕事や学校を休んだことはない」が最も多くなったものの、「仕事や学校を休んだことがある」と「休んだことはないが遅刻や早退をしたことがある」を合わせると、34.8%を占めており、遅刻や早退をするため仕事や学校に、少なからず影響が出ていることがうかがえますね。
また、『愛犬が理由で仕事を休まなければいけなくなったらどうする?』の質問には、「休むと思う」との回答が全体の51.8%で最も多い結果に。
「遅刻や早退をするかもしれない」の35.6%と合わせると、必要があれば愛犬のために出勤を調整したいと考える飼い主さんが92.8%にものぼりました。
愛犬を大切に考えているのが分かる結果ですね。
また、「仕事を休むとは思わない」と回答した飼い主さんもいますが、愛犬のことを任せられる家族がいたり、回答者本人よりも仕事を調整しやすい家族がいる可能性も考えられます。
ペット同伴で出勤が可能な企業も増えてきていますが、実際にワンちゃんを職場に連れて行くことを選択する飼い主さんは多いのでしょうか。
まず、『愛犬を職場に連れて行きたいと思う?』との質問には、「連れて行きたくない」との回答が全体の55.8%にのぼり、過半数を超える結果となりました。
その理由としては、「周りの誰もが犬好きとは限りませんし、やはり自分自身が仕事に集中できなくなると思うので連れて行きたいとは思いません。しかし、その仕事内容や職場環境によって変わるので、絶対とは言い切れないという気持ちもあります(女性/50代)」や、「吠えたり粗相をしたり、職場の迷惑になってしまいそうなので、連れて行きたくないです。無駄な心労が増えそうです(女性/30代)」などが挙げられています。
「迷惑がかかる」や「仕事に集中できない」、「仕事とプライベートは分けたい」と考える飼い主さんが多いようです。
反対に、「必要なときは連れていきたい」「連れていきたい」と答えた飼い主さんからは、「老齢になってくると、常に目が離せなくなる場合もあるかと思うので(男性/50代)」や「犬も人間の子供と同じように大切な存在なので、たとえば犬が病気してしまったときなどは仕事よりも優先したいし、連れて行けるときは連れて行きたい。だけどそこまで理解されていないのが現状だと思うので、少しずつペットと飼い主にとって優しい社会になればいいなと思います(女性/30代)」といったコメントも。
シニア期や病気の時などはできるだけ近くで様子を見たいというのが、飼い主さんの想いですよね。
上記の結果に通ずるように『実際に愛犬を職場に連れて行ったことはある?』という質問には、「職場に連れて行ったことはない」との回答が圧倒的に多く全体の82.0%を占める結果が得られました。
一方で「連れて行ったことがある」と回答した全体の1.6%の飼い主さんからは、「休日出勤に少しだけ出た時に連れて行った。場所見知りなのかおとなしくしてました(女性/40代)」や、「自宅から徒歩で行ける場所なので場所を教える理由と社内でうちの子の話をよくしていて、会わせてあげようと顔をみせるために行きました(男性/40代)」といったコメントがあり、職場によってはペットに理解があり、必要なときにワンちゃんを連れて行きやすい環境であることがうかがえました。
『そもそも愛犬が理由で仕事を休むと言いにくい?』との質問では、「言いにくいからウソをつく」の回答が全体の45.8%に上り、「言いにくいが本当のことを言う」が33.2%と合わせると、全体の79.0%の飼い主さんがワンちゃんが理由で仕事を休みにくいことが分かっています。
「言いにくいからウソをつく」とした飼い主さんからは、「その理由で休んだ人が、陰口をたたかれていたのを目の当たりにしたことがあるので(女性/40代)」や、「日本社会では犬や猫等のペットの理由で仕事を休むという事は理解されづらいので正直に言っても仕事は休ませてもらえないからです(男性/40代)」など、ペットが理解で仕事を休むのは理解されないことが多いのが現状のようです。
私たち飼い主にとって愛犬は大切な家族です。
だからこそ、病気や看病が必要な時はそばにいたいと思うのはごく自然なこと。
まだまだ数は多くはないですが、日本でもペットに対する福利厚生を設けている企業もでてきています。
「ペット同伴出勤」「ペット休暇」などの制度が社会で認識され、それに対する理解が広がることを期待しましょう。
参考リンク
INUNAVI
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