トリミングのメリットとは?必要とする犬種と頻度を解説

トリミングのメリットとは?必要とする犬種と頻度を解説

Bichon Fries at a dog grooming salon.

 
愛犬を定期的にトリミングしているという飼い主さんはとても多いでしょう。

トリミングとはハサミやバリカンを使ってワンちゃんの毛を切りそろえること。
きれいにカットし整えることで、ワンちゃんの見た目を素敵にするだけでなく、体にもとてもいい影響を与えます。

そこで今回はトリミングで得られるメリットや、トリミングが必要なワンちゃんの種類、頻度などを解説していきます。
ぜひ、愛犬に当てはめて考えてみてくださいね。

 

トリミングのメリット

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トリミングをすることはおしゃれ以外にも様々なメリットがあります。

ワンちゃんにとってどのような効果が期待できるのか、ぜひ知っておいてくださいね。

 

体を清潔に保てる

ワンちゃんの体を清潔に保つためには、ブラッシングやカット、シャンプーなどのお手入れが欠かせません。

トリミングせずに毛が伸び続けると、土や埃が付着したままで不衛生な状態となりノミやダニが繁殖してしまうことも。
とくにお尻周りの毛は汚れやすく、放置すると菌が繁殖して悪臭の原因になってしまいます。

また、長い毛が邪魔をしていて発見できなかった皮膚の病気などを、トリミングをすることで見つけやすくなる効果も期待できます。

 

ケガの予防につながる

ワンちゃんの毛は体だけではなく、足裏の肉球の間にも生えていますよね。
肉球にはワンちゃんの足の負担を和らげたり、滑ったりするのを防ぐ役割があります。

しかし、毛が伸びてしまうと肉球との間に挟まり、フローリングなどで滑りやすくなってしまうことも。
もし転倒してしまったら、関節を痛めたりや脱臼などのケガにつながる可能性も考えられます。

また、ヨークシャー・テリアやシー・ズー、シュナウザーなどは目の周りの毛が伸び、眼球を傷つけてしまうこともあるため、ケガを防ぐためにも定期的なトリミングが必要です。

 

体温調節に効果的

ワンちゃんは汗腺機能が発達していないため、体温調節があまり得意ではなく暑さを苦手とする子が多いです。
主にパンティングという口呼吸によって体温を下げようとしますが、放散できる熱量には限界があります。

そのため、トリミングで毛量を調節してあげることで、暑さ対策になります。
ただし、短く刈りすぎてしまうと直射日光や照り返しにより、皮膚への影響が考えられることもあるため、愛犬の毛質などを踏まえ、トリマーさんや獣医さんに相談してから決めるようにしましょう。

 

おしゃれを楽しめる

ワンちゃん自身は気が付かないかもしれませんが、トリミングによりおしゃれを楽しむことができます。
飼い主さんがトリミングをする1番の理由は、長く伸びた毛をきれいに切って整えて、大切な愛犬を可愛くしてあげたいからという理由が多いようです。

ワンちゃんによって、大きさや毛の長さなどはさまざま。
愛犬の特長を生かしたカットをすることで、その可愛さや格好良さを引き立ててあげたいというのが親心ですよね。
また、ワンちゃんにとっても「かわいい」「似合っているよ」と家族に褒められることはきっと、嬉しいことに違いありません。

 

トリミングが必要な犬種とそうでない犬種は?

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トリミングは美容や健康目的など、ワンちゃんが快適に生活するために必要であることがわかりました。
しかしワンちゃんの種類によっては、トリミングが必要ではない子たちもいます。

そこでここからは、トリミングが必要なワンちゃんとそうでないワンちゃんを紹介します。

 

トリミングが必要な犬種:シングルコート

トリミングが必要なのは、被毛が多く長いシングルコートのワンちゃん。
代表的なシングルコートのワンちゃんは、以下の通りです。

 

・プードル
・ヨークシャー・テリア
・シー・ズー
・マルチーズ
・ビション・フリーゼ
・シュナウザー
・パピヨン   など

 

シングルコートのワンちゃんの場合、私たちの髪の毛と同じように被毛が一生伸び続ける性質であることがほとんど。
毛が伸び続けると毛が絡まり皮膚が引っ張られ痛みが生じるため、シングルコートのワンちゃんはこまめなトリミングが必要です。

 

トリミングが不要な犬種:ダブルコート

トリミングが不要なのは、オーバーコートとアンダーコートをあわせ持つダブルコートのワンちゃん。
代表的なダブルコートのワンちゃんは、以下の通りです。

 

・ビーグル
・柴犬
・イタリアン・グレーハウンド
・ロングコートチワワ
・ポメラニアン
・ゴールデン・レトリーバー
・フレンチ・ブルドック   など

 

ダブルコートのワンちゃんは被毛がある程度の長さにしか伸びないので、トリミングが必要不可欠というわけではありません。

しかしカットは不要でも、定期的なシャンプーやブラッシングなどのケアは必須ですし、ワンちゃんによっては肉球の毛やお尻まわりの毛のお手入れが必要な場合もあるため、トリマーさんや獣医さんに相談してみてください。
また、ダブルコートの犬種は換毛期に抜け毛が多くなるため、毎日のブラッシングを欠かさないようにしましょう。

 

トリミングの頻度

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被毛のカットを伴うトリミングの頻度は、1~3ヵ月に1回程度が目安とされています。

ワンちゃんの性格にもよりますが、濡れることやトリミングテーブルで立ち続けることにストレスを感じる子も多いので、愛犬の性格や毛の状態を見ながら、それぞれに合ったペースでトリミングサロンに行くとようにしましょう。
メンテナンスのためにもっとこまめにトリミングをさせたい場合には、トリミングメニューなどをトリマーさんに相談して決めてくださいね。

また、シャンプーの頻度については、約3週間の皮膚のターンオーバーサイクルに合わせ、最低でも月に1回、多くても月に2~3回を目安としましょう。

ちなみに、トリミングができるのは一般的に生後3ヵ月以降からとされています。
ワクチン接種の証明がないと受けられないところもありますので注意してください。

 

まとめ

トリミングはおしゃれだけでなくワンちゃんのケガや病気を防ぐなど、健康を第一に快適に生活するためには必要なもの。
毛の構造上、全てのワンちゃんにトリミングが必要というわけではありませんが、常に愛犬の毛の状態は気にしておく必要があります。

定期的なトリミング、シャンプーで愛犬を清潔に健康に保つように心がけましょう。

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