改めて知ろう!ワンちゃんの毛が抜ける理由と掃除のポイント

改めて知ろう!ワンちゃんの毛が抜ける理由と掃除のポイント

Little yorkshire terrier dog getting combed out

 

モフモフで可愛いワンちゃん。
その触り心地が私たちに大きな癒しを与えてくれますよね。

しかし、ワンちゃんと一緒に生活していると、そのモフモフから放たれる抜け毛に悩まされることも・・・。
掃除機をかけても床に抜け毛が落ちていたり、ソファや洋服に抜け毛がついていたりするなんてことは日常茶飯事ですよね。

ですが、毛の生え変わりは愛犬が季節の遷り変りに対応し、より過ごしやすくなるための準備や、健康な皮膚と被毛を保つために欠かせないものでもあります。

そこで今回は、ワンちゃんの抜け毛について詳しく解説します。
犬種による抜け毛の違いや、抜け毛の多い時期、毛が抜ける理由についても掘り下げて見ていきましょう。

 

ワンちゃんの被毛の役割

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ワンちゃんの中にはヘアレスドッグと呼ばれる、被毛のない犬種もいますが、日本で人気のワンちゃんは長毛にしろ短毛にしろ被毛のある子がほとんどと言えるでしょう。

では、ワンちゃんの体を覆う被毛には、どのような役割があるのでしょうか。
改めて見ていきましょう。

 

体温を調節する

被毛の大きな役割として挙げられるのは、体温調節。
とくにダブルコートの犬種は、寒い時期になると被毛が密集して生えるため、体温を逃さずに保温することができます。
例えればダウンコートのような役割と言えるでしょう。

また、暑い時期には不要な毛が抜け落ち、体温を放出できるようにしています。
私たち人間の衣替えと同じように、ワンちゃんも被毛によって体温調節をしているのです。

 

外部の刺激から皮膚や体を守る

被毛には、外部の刺激から体を守る役割もあります。

ワンちゃんは私たちよりも皮膚が薄いため、外部からの刺激に非常に弱いと言えます。
そのため、被毛が水をはじいたり、紫外線や乾燥を防ぎ体を守っているのです。

 

毛が抜ける理由

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ワンちゃんの体を守るために大切な被毛ですが、ずっと同じ毛が生えっぱなしというわけではありません。
被毛には、成長期・退行期・休止期・新生期というヘアサイクルがあり、この段階を経て古い毛が抜け落ち、新しい毛が生えてきます。

このサイクルが滞ってしまうと皮膚の状態が悪くなり皮膚炎を起こしてしまうことも。
だからこそ、健康な皮膚と被毛を保つためにも、毛が抜けることは重要なのです。

しかし、愛犬の抜け毛が日常的にあり、心配という飼い主さんもいるでしょう。
そこで、ワンちゃんの被毛が抜ける主な理由を紹介します。

 

日頃の生え変わり

私たちの髪の毛やまつ毛が生え変わるように、ワンちゃんの被毛も古いものは抜け、新しいものが生えてきます。
これはダブルコート・シングルコートに関わらず、被毛が生えているワンちゃんは例外なく起こるものです。

 

換毛期による抜け毛

被毛の生え変わりを意味する換毛。

ダブルコートを持つワンちゃんには、年に2回春と秋に換毛期が訪れ、春の換毛期には冬用のふわふわで暖かい被毛が抜け落ち、夏に向けての夏毛が生えてきます。
そして、秋になる寒い冬に備えて冬毛が生えてくるため、夏毛が抜け落ちるのです。

換毛期は約1ヵ月続くため、飼い主さんにとっては掃除が大変な時期になります。

 

病気による抜け毛

抜け毛があまりにも多く、皮膚が見えていたり、一部分だけ禿げていたりする場合は、抜け毛ではなく脱毛の疑いがあります。
皮膚が赤くなっていたり、できものができていたり、ワンちゃんが痒がっていたりする場合は速やかに動物病院を受診するようにしましょう。

 

犬種による抜け毛サイクルの違い

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換毛期のところでも少し触れましたが、ワンちゃんは犬種によって被毛の構造が異なり、ダブルコートとシングルコートの2つに分けられます。

どの犬種がどちらに属するのかや、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

ダブルコート

ダブルコートはオーバーコートの下にアンダーコートと呼ばれる毛が生えており、毛の間に温かい空気を保つことのできる二層構造になっています。

オーバーコートは密度が低く、比較的太く長い毛です。
一方、柔らかく短い毛が密集するアンダーコートには保温・保湿効果があり、冬の寒さや乾燥から体を守る重要な役割を担っています。

換毛期が訪れるのはこのダブルコートを持つワンちゃんのみで、寒さの厳しい国を原産とする犬種が多いです。

ダブルコートをもつ主な犬種

・柴犬
・秋田犬
・ゴールデンレトリーバー
・ラブラドールレトリーバー
・ポメラニアン
・ミニチュアダックスフンド
・スピッツ
・ロングコートチワワ
・フレンチブルドッグ

 

シングルコート

一方、シングルコートを持つ犬種は、オーバーコートのみの一層構造で換毛期がありません。
1年を通してゆっくりと毛が生え変わるため、抜け毛も少ないのが特徴です。

毛の生え変わりが少ないため、長毛の子は毛がもつれたり毛玉ができやすく、日頃のブラッシングやトリミングが必要です。
このようなシングルコートは、温暖な地域のワンちゃんに多く見られます。

シングルコートをもつ主な犬種

・プードル
・ヨークシャーテリア
・マルチーズ
・パピヨン
・チワワ
・シーズー

 

抜け毛のお掃除ポイント

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ご紹介したように、ダブルコートの子はもちろん、シングルコートの子であっても、日々抜け毛は発生します。
飼い主さんにとっては悩ましい問題でもありますね。

そこで、最後にワンちゃんの抜け毛が気になる時のお掃除のポイントを紹介します。
毎日の掃除の参考にしてみてください。

 

ポイント①掃除する順番

掃除は窓や窓のサッシから始めましょう。

普段の掃除でも同じことが言えますが、ホコリと同様にワンちゃんの毛も上から下へ落ちてきます。
床を掃除した後に窓のサッシを掃除しても二度手間になりますよね。

そして、掃除機やフローリングワイパーをかける際にも、被毛やホコリが溜まりやすい部屋の隅から中央に向かって掃除していくと効率良くきれいにすることができます。

 

ポイント②おすすめの掃除用具

フローリング用ワイパーは掃除機をかけた後にとりきれなかった抜け毛を集めるのに効果的。
ウェットタイプを使用すれば、雑巾がけをしなくても水拭きが手軽にできます。

コロコロ粘着テープはカーペットや絨毯についた抜け毛を集めるのにおすすめです。
100円ショップでも替えが手に入りますので、コストパフォーマンスが良いのが嬉しいですね。

掃除機やコロコロでもとりきれなかったカーペットや絨毯の抜け毛をとり除く裏ワザが、塩を使った掃除方法です。
塩または重曹をカーペットや絨毯に多めに撒いて掃除機をかけることで、奥の方の毛をとり除くことができます。
塩はダニ予防、重曹は消臭の効果も期待できるので、ぜひ試してみてください。

 

ポイント③掃除のしやすさを考えて家具を置く

ワンちゃんとの生活を送っていく中で、毎日の掃除がストレスのないルーティンにすることが重要です。
そのためにも、ワンちゃんがいる部屋は掃除しやすいように家具を配置しましょう。

床にごちゃごちゃと細かいものを置かなければ、電動掃除ロボットでも掃除ができます。
なかなか動かせない大きな家具は、キャスターつきにするのもおすすめです。

 

まとめ

室内で暮らすワンちゃんには、換毛期が遅かったり、あまり換毛が進まない子もいます。
環境や体質により個体差があるので、多少のズレはあまり気にする必要はありません。

愛犬の抜け毛が多い時期には掃除が大変で、落ち込んでしまう飼い主さんも多いかもしれませんが、愛犬の体が季節の遷り
変りに対応し、より過ごしやすくなるための準備と考え、日ごろからブラッシングをしてあげましょう。

 

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