うんちの状態で体調が分かる?ワンちゃんの便秘と予防法

うんちの状態で体調が分かる?ワンちゃんの便秘と予防法

French bulldog sitting on a toilet seat in bathroom

 
皆さんのワンちゃんは毎日、いいうんちをしていますか?
もし、「うんちが硬い」「2日に一度しか出ない」「排泄時に痛みを感じている様子」という場合には、便秘の可能性が考えられます。

そこで今回は、ワンちゃんのうんちからわかる健康の目安や注意したい症状、便秘の原因、便秘の予防法などについて紹介します。
愛犬の便秘が気になっている方は、この記事を読んで便秘の原因と対処法を知り、便秘解消の参考にしてください。

健康のバロメーターとも言われるうんちと、排便時の様子をチェックし、愛犬の不調にいち早く気付けるようにしましょう。

 

うんちで見る健康状態

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毎日のように目にし、処理している愛犬のうんち。
じつはその回数や色、硬さ、匂いなどで健康状態を知ることができます。
健康な状態とそうでない場合に見られるうんちの特徴を見ていきましょう。

健康な場合

・普段と同じくらいの回数、量を排泄している
・チョコレートのような暗い茶色
・硬すぎず、柔らかすぎない

 

体調不良が考えられる場合

・普段と同じ回数、量が排泄されない
・色が黒い、白い、黄色いなど普段と異なる
・硫黄や血の匂いがする
・硬くコロコロしている
・つかむと形が崩れるくらい柔らかい
・排便に時間がかかる
・排便時に痛みを感じている

 

うんちの回数や量は、愛犬の体の大きさやどんなものを食べているかによって異なるので、普段の様子を基準に判断してください。
例えば、1日3回うんちをする愛犬が、丸1日うんちをしなければ便秘の可能性が高いでしょう。

また、うんちの色は食べ物によって左右されるため、ドライフードを食べている場合には暗い茶色になりますが、ウェットフードや手作り食の場合には、食べ物の色が影響します。
チキンなど白身のお肉を多く摂ると白っぽくなり、ビーフやポークなど赤身のお肉を多く摂ると赤茶色になるため、何を食べたかを把握した上で健康状態を判断するようにしましょう。

 

便秘の原因とは

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人間は便秘になるとお腹が張って辛く感じますが、ワンちゃんも同じです。
愛犬が便秘にならないように、まずは便秘の原因について確認しましょう。

 

食事

すべてのワンちゃんに当てはまるわけではありませんが、不溶性繊維質が多く含まれているドッグフードは、おなかの中で水分を吸収してしまい便秘の原因になることも。
ワンちゃんの体に合っていないごはんは便秘だけではなく、腸内環境を崩して下痢や体調不良の原因になるので注意しましょう。

また、肥満も便秘の原因の1つです。
太り過ぎると、うんちを出そうといきんでも力が入りづらく、排泄の姿勢もうまくとれなくなります。
高カロリーな食事やおやつを与えすぎないよう、飼い主さんがしっかりとワンちゃんの食事管理をするようにしましょう。

 

環境

ワンちゃんの便秘になる原因の1つに、トイレ環境が合っていないことが挙げられます。
ワンちゃんが排泄するのを嫌がるようになったら、トイレ環境を見直してみることも大切です。
トイレの設置場所や設置数、衛生状態など、ワンちゃんにトイレを我慢させないように見直してみましょう。

また、ワンちゃんに緊張状態を招きやすい、生活環境の変化も便秘の原因になります。
新しいワンちゃんや家族が増える、引っ越しなどをして環境が変わった際には、愛犬の状態を注意深く観察することを意識してみてください。

 

運動不足やストレス

ワンちゃんの便秘の原因として、運動不足やストレスも挙げられます。
とくに外で走り回るのが大好きな子にとっては、運動不足に大きなストレスを感じます。

また、ワンちゃんに合った適切な運動量を維持しておかないと、筋力の低下につながります。
排泄に必要な筋力が低下すると、自力で排泄するのが難しくなる場合があるので注意が必要です。
筋力は加齢とともに低下してしまうものなので、普段からしっかりと運動をさせて筋力をつけておくようにしましょう。

 

病気やケガ

肛門周りの炎症や腫瘍などから生じる痛みで排便を我慢してしまうのも、便秘になる原因の1つです。
他にも、足のケガや関節痛など、排泄時の体勢が負担となり便秘になってしまうワンちゃんもいます。

また、なかなか便秘が治らない場合や便秘を繰り返す場合は、重大な病気が隠れているかもしれません。
懸念される病気は、以下の通りです。

・腫瘍
・腸閉塞
・会陰ヘルニア
・神経の損傷
・ホルモン疾患

 

便秘が長引くようであればすぐに動物病院に連れて行き、かかりつけの先生に診てもらいましょう。

 

便秘の予防法

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病気によるものでなければ、便秘は普段の生活を見直すことで予防できます。
ここでは、便秘の予防法を紹介します。

 

水分を摂らせる

水分が不足するとうんちが硬くなり便秘になってしまいます。
あまり水を飲まないワンちゃんの場合、食事にウェットフードを取り入れたり、お肉の茹で汁やヤギミルクなどを与え、水分補給を促してあげましょう。

 

ごはんの見直し

ワンちゃんが便秘気味や便秘の時は、食物繊維を積極的に摂ることで改善が期待できます。
食物繊維には便通をよくするはたらきがあるので、いつもの食事に野菜をプラスしてみるといいですね。

ですが、前述したようにワンちゃんによっては、不溶性食物繊維を多く摂りすぎるとかえって便秘になる子もいるので、愛犬の体質を見て判断してください。

 

マッサージ

おなかのマッサージを嫌がらないワンちゃんであれば、マッサージも有効です。
お腹に刺激が加わることで、うんちが出やすくなりますよ。

ですが、強い力で揉むのはNG。
ワンちゃんの反応を見ながら、手のひらで優しく撫でるようにマッサージしてあげましょう。

 

適度な運動

運動不足は、便秘の原因になることがあります。
排泄に必要な筋力を補うために、しっかり運動をさせてあげることを心がけましょう。

「家で排泄をするのであまり外に愛犬を連れて行かない」という場合、ワンちゃんは運動不足になりやすいので、外で運動する機会を設けてあげましょう。
散歩だけでなく、ドッグランでおもいっきり走らせてあげるのもおすすめです。

あまり動くのが好きでないシニア犬でも、筋力を維持するために、無理なく体を動かすことが大切です。

 

注意すべき症状、こんな時はすぐ病院へ

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便秘の他に以下のような症状が見られる場合には注意が必要です。

・食欲不振
・ふるえ
・嘔吐
・下痢
・激しい腹痛

 

便秘だけでなくこういった症状が同時に見られる場合は、「消化管腫瘍」や「腸閉塞」「前立腺肥大」など進行性の病気の兆候である可能性も考えられるので、動物病院に連れて行きましょう。

 

まとめ

今回は、ワンちゃんのうんちの健康の目安や便秘の原因、便秘の予防法などについてご紹介しました。
ワンちゃんは言葉が話せないので、飼い主さんがうんちのチェックをして、体調管理をする必要があります。

便秘の注意したい症状を把握し、予防と対策をしっかりして大切な愛犬が快適に過ごせるようにしてあげましょう。

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