お口トラブルから守れ!ワンちゃんの歯周病について知ろう

お口トラブルから守れ!ワンちゃんの歯周病について知ろう

 
皆さんは日頃から、愛犬の口の中をチェックしていますか?

多くのワンちゃんは急所にあたる口や鼻、足先や尻尾といった体の先端部分に触れられることを苦手としています。

そのため、愛犬の口の中をまじまじと見たことがない、という飼い主さんも少なくありません。

 
また、口内は見にくく、ケアしにくい場所ということもあり、何か異常が起きてしまった時に気がつくのが遅れてしまうこともあります。

歯周病予防には日々のケアがとても重要で、ケアをせず放置してしまうと、口内だけではない病気につながることもあるのです。

そこで今回は、愛犬の口腔内の健康を守るために、歯周病とその予防法についてご紹介していきます。

 

歯周病ってどんな病気?

periodontal disease04
 
歯周病は、一度なってしまうと完治することは難しく、ケアをしなければどんどん進行してしまいます。
その進行によって、初期段階と言える「歯肉炎」と、さらに悪化して起きる「歯周炎」の2つに大きく分けることができます。

ここでは、その2つのステージごとに、どのような症状があるのか、そしてどのように進行してしまうのかを改めて見ていきましょう。

ステージ1.歯肉炎

歯垢は、食べカスや口内で分解された糖をエサに、繁殖した細菌のかたまりを指します。
この歯垢を放っておくと、唾液に含まれるミネラルと結びつき、硬く石灰化し歯石となるのです。

ワンちゃんは口内がアルカリ性であることから、私たち人間よりも早いスピードで歯垢が歯石になってしまいます。

歯石の表面はでこぼこしているため、さらに歯垢が溜まりやすい環境となり、放置しておくと歯石はどんどん大きくなってしまいます。

歯石の中は歯垢と同じように細菌だらけのため、歯と歯や、歯と歯茎のすき間から歯肉部分に細菌が入り込み、炎症を起こしやすくもなります。

炎症が起きてしまうと、歯肉は腫れ、後退していき、歯肉炎と呼ばれるステージに入ってしまいます。

歯垢の段階であれば、歯磨きで除去することが可能です。

しかし、歯石になってしまうと動物病院などで処置しないと取り除くことができないので、歯垢の段階で食い止めるよう、日頃のケアがが必要です。

 

ステージ2.歯周炎

歯肉炎からさらに進行すると、歯肉がどんどん後退し歯肉ポケットと呼ばれる歯肉と歯のすき間も大きくなっていきます。

そのすき間に新たな歯石ができ、歯を支えるための歯槽骨(しそうこつ)という骨まで溶かされ、なくなってしまうのです。
この状態がステージ2の歯周炎の状態です。

歯周炎まで進行すると、歯石除去手術を行っても歯を支える歯槽骨がないため、歯がグラグラになり、抜け落ちます。
さらに進行してしまうと、歯が抜けたあとに、歯の神経・血管から細菌が侵入し全身性の疾患を引き起こすこともあるとても怖い病気です。

歯周病とは、歯肉炎と歯周炎の総称です。
歯周病にもグレードがあるため、早期発見し、すぐに口腔内のケアや治療をすることが望ましいです。

 

歯周病の予防方法とは?

periodontal disease02
 
歯周病はどんどん進行していく怖い病気です。
しかし一方で、早期にケアを行うことで進行を抑えることも可能です。

ここでは歯周病の予防方法についてご紹介していきます。

 

■歯磨き

歯周病を予防するためには定期的な歯磨きが効果的です。
歯磨きは犬専用の歯ブラシや歯磨きジェルなどが販売されていますが、嫌がる場合は軍手を使って飼い主さんの指で磨くことで対応できます。

愛犬が口に触られることを嫌がるようであれば、無理やり歯磨きを行わず、まずは口に触れられることに慣れてもらうことから始めていきましょう。
口周り、口の中、口の奥、とステップを踏みながら、愛犬のペースに合わせて進めていきましょう。

歯磨きがどうしても難しい場合は、軍手をはめて口の中全体を磨いてあげたり、フェイスタオルを一度固結びしたものを使い、愛犬と引っ張り合うことでもきれいにしてあげることができます。

 

■定期的な健康診断

自宅で口の中を奥までじっくり見ることは難しいことも多いでしょう。
必要があれば、動物病院で獣医師さんに直接見てもらい、定期的な健康診断を受けましょう。

歯石がついてしまっている場合は、歯石除去手術などを検討することもできます。
しかし、歯石除去手術は全身麻酔で行う手術なので、ワンちゃんの健康状態によってはできないこともあります。

かかりつけの獣医師さんと相談しながら進めていきましょう。

歯石除去手術は、現在ついている歯石を強制的に取り除くため、多少歯にでこぼこができてしまいます。
そのため、歯垢がつきやすく、放置するとまた歯垢・歯石が付着していくため油断できません。

歯石除去手術をしたからといって、終わりではなく、その後の日々のケアが重要になります。

 

まとめ

ここではワンちゃんの歯周病についてご紹介しました。
歯周病は全身性疾患を引き起こす怖い病気です。

しかし、毎日のケアで食い止めることもできます。
歯磨きだけではなく、動物病院と連携し、わんちゃんとよりよい生活のためにつなげていきましょう。

 

この記事が気に入ったら
いいね !しよう

Twitter で

この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪

ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。

上へ戻る