ワンちゃんが食べてもOK?海藻を与えるメリットと注意点

ワンちゃんが食べてもOK?海藻を与えるメリットと注意点

AdobeStock_224493743re

 
愛犬と海へ遊びに行ったり、海岸沿いを散歩している時など、好奇心旺盛なワンちゃんが海藻を見つけて遊んでいたことはありませんか?
食いしん坊な子の場合、そのまま口にしてしまうなんでこともあるかも知れません。

そんな時ワンちゃんも海藻を食べても大丈夫なのか、気になるところですよね。
そこで今回はワンちゃんにとって、海藻は食べても大丈夫なのか、海藻の栄養効果や注意点などをご紹介します。

 

ワンちゃんは海藻を食べても大丈夫?

marvin-meyer-Us36T9JMi0A-unsplash
 
基本的にワンちゃんも、わかめ、昆布、ひじき、海苔、もずく、めかぶ、寒天などの人の食卓にあがるような海藻を食べても問題はありません。

海藻にはビタミンなどの栄養も豊富でカロリーも低いため、愛犬のごはんにトッピングなどしても良い食材です。

ただし、海藻にもワンちゃんの健康にとっての良い面と悪い面があるため、詳しい栄養効果を知っておきましょう。

 

海藻の栄養効果とメリット・デメリット

24240163_m
 
海藻はワンちゃんにも様々な栄養効果を与えます。ここでは栄養効果と海藻を与えるメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

 

海藻の栄養素

海藻類には、豊富な栄養素が含まれています。
主な栄養素と効能は下記のようになります。

海藻に含まれる栄養素と効能

・水溶性食物繊維:腸内環境を整える、血糖値の上昇抑制、免疫力向上など
・フコダイン:整腸作用、免疫活性化、抗ウイルス作用、免疫力回復、抗腫瘍、抗がん作用、中性脂肪抑制など
・ビタミン:目の健康や皮膚および粘膜を正常に保つビタミンA、止血や骨の形成を助けるビタミンK、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB1、B2、B3など
・ミネラル:体の新陳代謝を促し甲状腺ホルモンの主原料となるヨウ素、健康的な歯や骨をつくるカルシウム、ナトリウム排出作用があるカリウム、貧血予防する鉄分など
・ナトリウム:体内の水分バランス維持、栄養素吸収や血圧の調整など

 

 

海藻を与えるメリット

海藻は栄養素が豊富でロリーも低いため、ダイエット食材として与えるのに適しています。

また、海藻の中でも昆布、わかめ、もずく、めかぶなどにある特有のヌメリ成分「フコイダン」は、抗がん作用や抗ウイルス作用、コレステロール低下作用などの効能があるとの研究結果もあります。

 

海藻を与えるデメリット

デメリットとしては、ナトリウム(塩分)が海藻に多く含まれていることが挙げられます。
塩分はワンちゃんの健康維持のために必須栄養素ではあります。
ただ、与えすぎると塩分過多となり、病気の原因になってしまいます。

また、食物繊維が多い海藻は、ワンちゃんの持つ消化酵素では消化しづらいため、胃の中に長時間留まります。
それによりワンちゃんに最も必要であるタンパク質の消化も悪くしてし、毛の艶がなくなってしまうことも。

特に胃腸の調子が悪い子やシニア犬、パピーは嘔吐や下痢をすることもありますので、与える際は体調を確認してからにしましょう。

 

海藻を与える時の注意点

gursimrat-ganda
 
愛犬の体に合っていない場合やアレルギーの可能性もあるので、海藻を初めて与える時には、ごく少量にして様子を見ましょう。

また、与える際には以下の点に注意をしてください。

 

与える大きさと量に注意

与えすぎると健康に害を及ぼす恐れがあります。

与える頻度は1週間に1〜2回を目安に、1日に必要な摂取カロリー量の20%を超えない量にしましょう。

また、ワンちゃんの歯は食べ物を細かく噛み切る構造をしていないため、食物繊維の多い海藻が大きなまま胃に入ると消化しにくくなります。
消化しやすいように細かくみじん切りにしたり、煮込んだり、フードプロセッサーなどでペースト状にするなどの工夫が必要です。

 

乾燥したものはNG

乾燥わかめや乾燥ひじきなど、乾燥状態にある海藻をそのまま与えてはいけません。

乾燥した海藻は、体内の水分で何倍にも膨らみ消化器官がいっぱいになってしまう可能性があります。

ほんの少量であれば問題はありませんが、キッチンなどに保存してある乾燥した海藻を誤ってたくさん食べてしまうと、大変な事故につながりかねませんので十分に注意しましょう。

 

疾患やアレルギーを持つ子は注意

アレルギーの疑いのある子や持病がある子には注意が必要です。

海藻に含まれるビタミンKは、ワンちゃんの健康に良い影響も与えますが、与えすぎてしまうと腎臓病や結石の原因となります。

また、ヨウ素の過剰摂取によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることがあります。
尿路結石症、甲状腺疾患などの疾患を持つ子にはあげない方が良いでしょう。

この他、持病を持つ子はかかりつけの獣医師に相談して指導を受けてから与えると安心ですね。

 

塩分を減らす

海藻は塩分が多く含まれていることが多いため、水に数分漬けるなどして塩抜きをする必要があります。
購入時に無塩や減塩のものを選び、味付きの加工品は決して与えないようにしましょう。

 

まとめ

ワンちゃんが海藻を食べても問題がなく、逆に適量であれば健康に必要な栄養素を取ることができるということがわかりましたね。

ただし体調不良の子や、パピー・シニアの子などへは様子を見ながら、今回紹介した内容を参考にしていただき、十分に注意をして与えるようにしましょう。

愛犬の健康を守るためにも、愛犬が口にするものはしっかりと管理することが重要です。

この記事が気に入ったら
いいね !しよう

この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪

ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。

上へ戻る