記録的猛暑の夏!ペットの熱中症対策は万全ですか?【ニュース】

記録的猛暑の夏!ペットの熱中症対策は万全ですか?【ニュース】

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短い梅雨に記録的な暑さが続き、猛暑列島となっている今夏。
既に夏バテで体調を崩しているという方もいるのではないでしょうか。

節電や新型コロナ対策との兼ね合いも難しい中、熱中症への対策が広く叫ばれ、積極的なエアコンの活用、定期的な水分・塩分の摂取など、リスクを下げるための行動が求められています。

このように、人間の熱中症対策が関心を集めていますが、暑さに苦しむのは人だけではありません。
ワンちゃん・ネコちゃんも同様で、むしろ人間の飼い主さん以上に体温調整が難しく、熱中症リスクにさらされているケースもしばしば。

厳しい暑さを感じる前に、適切な熱中症対策をとってあげることが重要です。
そこで今回は、ワンちゃん・ネコちゃんの熱中症対策について、飼い主さんの意識を探った最新調査結果を紹介します。

 

ワンちゃんは散歩時間を配慮

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実際にどのような熱中症対策を行っているか、ワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さんそれぞれに尋ねました。
まず屋外での対策については、ワンちゃんの場合1位が「涼しい時間帯に散歩・外出する」が最も多い78%、次いで「こまめな水分補給」も76%と高い率で実践されています。

3位は「過度な運動を避ける」と「濡らしたタオルや冷却効果のある服を着せる」の20%、5位が「散歩・外出を控える」の16%となりました。
以下「体に水をかける」の8%、「うちわや扇子などであおぐ」の5%といった回答が見られました。

これに対しネコちゃんの場合は「こまめな水分補給」が43%で最多回答に。
2位は「散歩・外出を控える」の21%、3位が「涼しい時間帯に散歩・外出する」の15%、4位に「過度な運動を避ける」の11%、5位は「濡らしたタオルや冷却効果のある服を着せる」の4%でした。

ネコちゃんは完全屋内飼育の家庭が多いため回答自体が少なかった面もありますが、全体的にワンちゃんの方が屋外での対策を中心に積極的に行われていることが分かります。
ワンちゃんの場合は散歩に連れて行くため、外出機会が自然と多くなり対策を講じている方が多く見られます。

 

犬猫ともに8割以上の人が室温管理をしている

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続いて屋内での熱中症対策について、ワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さんにそれぞれ尋ねました。

ワンちゃんでは「室温管理」が圧倒的トップの88%。
2位は「水分補給ができるように配慮」の51%、3位が「室内空気の循環」の45%です。
以下、4位には「遮光」の39%、5位に「湿度管理」の33%がランクインし、「保冷効果のあるグッズの使用」も29%と続きました。

ネコちゃんの場合では、やはり「室温管理」が最多で81%ですが、2位の「水分補給ができるように配慮」も多く、ワンちゃんのケースよりさらに多い58%でした。
3位は2位と僅差の56%で「遮光」、4位に「室内空気の循環」の46%、5位は「保冷効果のあるグッズの使用」の36%、以降「湿度管理」の24%などと続いています。

水分補給の配慮については、ネコちゃんが腎臓疾患になりやすいという面もあり、日ごろから対策している飼い主さんも多いのかもしれません。

 

うちの子に最適な室内温度を把握している?

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適切な室温がどれくらいかというのは、私たち人間でもそれぞれ異なるように、ワンちゃん・ネコちゃんも個体差があります。
犬種・猫種の原産国の違いや、毛量、年齢、体の大きさなどによって違いがあるため、飼い主さんが我が子の快適な室温を把握していることが大切です。

そこで、飼い主さんが考えるワンちゃん・ネコちゃんの快適な室温について尋ねてみました。

ワンちゃんでは「25度」の回答が最も多く20.9%、次いで「24度」の19.9%、「23度」が18.2%、「22度」で17.8%などとなっていました。
22~25度の温度帯は、やや涼しめの気温として飼い主さんにとっても過ごしやすく感じるところでしょう。

「20度」という回答も10.6%と1割超にみられましたが、20度・21度といった温度も、ワンちゃんにとっては快適な温度の範囲になるといわれています。
人にとってはやや肌寒く感じられますが、ワンちゃんの体調や犬種・特性などにより、そうした低めでの室温管理が必要な場合もあるでしょう。

ネコちゃんの場合では、「25度」が30.1%で圧倒的1 位となりました。
最多回答としてはワンちゃんと同じですが、他の温度帯より突出して多い支持を得ている点に特徴があります。
2位は「23度」の15.4%、3位が「24度」と「26度」の14.7%、5位は「22度」の8.8%、以下「27度」の6.6%などと続いています。
「20度」という意見も5.1%にある一方、「28度」とした飼い主さんも2.2%にみられました。

一般的にワンちゃんが快適に過ごせる夏場の温度は20度から25度、ネコちゃんは25度から28度といわれています。
そのため今回のアンケートで比較的高い支持を得た23度や24度は、ネコちゃんにとっては、やや冷えすぎているように感じているかもしれません。
飼い主さんもやや暑いと感じ始める28度は、地球温暖化対策として環境省が冷房時室温の推奨としている温度でもあります。
湿度などとあわせて考え、無理をしない・させないことが重要ですが、ネコちゃんの場合では、もう少し高めの室温で管理しても良いケースもあるのかもしれません。

 

まとめ

異常気象の影響もあってか、記録的な猛暑となることが増えている昨今、熱中症は十分に注意すべき疾患です。

人間だけでなく、ワンちゃん・ネコちゃんもかかる病気であり、適切な対策を施してあげることが欠かせません。

すでにかなり多くの飼い主さんが、ワンちゃん・ネコちゃんの熱中症対策も試みていることが判明しましたが、人とはまた感じ方が違うことや、言葉で不調を訴えることができないことも考え、正しい知識と情報を取得しながら、しっかり予防してあげることが重要です。

そして普段と異なる様子がみられたら、素早く対処してあげられるよう、備えも万全にしておきましょう。
熱中症には十分に気をつけ、素敵な夏の日々を送ってくださいね。

 

 

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