愛犬が盗まれることも?お店の前での「繋ぎ待たせ」は危険行為

愛犬が盗まれることも?お店の前での「繋ぎ待たせ」は危険行為

The owner abandoned the dog. A tethered dog peers intently at every passer-by. The dog is shivering from the cold, faithfully waiting

 
皆さんは「繋ぎ待たせ」という言葉を耳にしたことはありますか?
繋ぎ待たせとは、店先にワンちゃんのリードを繋ぐなどして待たせた状態で、飼い主さんがその場を離れることを言います。

散歩中に用事を思い出して、近くのスーパーやコンビニに立ち寄ろうか迷ったことのある飼い主さんも多いでしょう。
日本ではワンちゃん入店禁止のお店がほとんどなので、店先のポールやフェンスにリードを結び付けて買い物に行く方もいるかもしれません。

しかし、この繋ぎ待たせにはさまざまな危険が潜んでいるのをご存知ですか?
今回は愛犬をお店の外に繋いで待たせるときの危険性についてお伝えします。

 

待たされるワンちゃんの気持ち

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お店の外に繋がれて、飼い主さんを待っているワンちゃんの姿を見かけたことはありませんか?
街中でも見かける光景なので、とくに気にかけない人も多いかもしれませんね。

ずっと吠え続けている子やお利口におすわりして待っている子など、その様子はワンちゃんによってさまざま。
そんな彼らはどんな気持ちでいるのでしょうか。

ここでは、繋ぎ待たせされているワンちゃんの気持ちを考えてみましょう。

 

心細い

たとえ飼い主さんがすぐに戻ろうと思っていても、ワンちゃんにそれを伝えるのは難しいですよね。
いつ飼い主さんが戻って来るのかわからず、知らない人がたくさん出入りするお店の前で、飼い主さんと離れてしまうことで、とても心細い気持ちになるワンちゃんも多いでしょう。

 

飼い主さんを心配する

心配性なワンちゃんなら、飼い主さんが無事に帰って来るかどうかが不安になってしまうことも。
こういった子は、飼い主さんが入って行ったお店をずっと見つめ続けていることが多いです。

 

怖いことがおきないか不安

お店の出入り口付近で待たされることは、知らない人がたくさんいたり、周囲を車やオートバイが頻繁に行き交ったりと、怖がりなワンちゃんにとって苦痛なことがたくさんあります。

そんなワンちゃんは、耳を伏せたり、上目遣いで周囲を伺ったりして警戒していることも。
中には怯えて尻尾が下がってしまったり、ぶるぶると震えてしまったりするワンちゃんもいます。

 

指示を守って誇らしく待つ子も

例外的に、使役犬と呼ばれる盲導犬や災害救助犬などの仕事をするワンちゃんなどは、飼い主さんの指示を忠実に守ることが仕事と考えているので、待つことを誇りに思っている場合もあります。

このようなワンちゃんの場合、知らない人がちょっかいを出しても目もくれず、お行儀よくおすわりをして待っていますが、訓練を受けた特別なワンちゃんなので数としては少ないでしょう。

 

ワンちゃんに降りかかる危険とは?

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飼い主さんの目を離れてひとりで待っているワンちゃんは、さまざまな危険と隣り合わせの状態です。

ここでは、繋ぎ待たせに潜む危険性について紹介します。
ワンちゃんに降りかかる危険性を理解し、繋ぎ待たせという選択肢を持たないようにしましょう。

 

危害を被る危険性

愛犬家の人から見ると、お店の外で飼い主さんを健気に待っているワンちゃんの姿はとても可愛く見えますね。
しかし、世の中のすべての人が愛犬家ばかりとは限りません。
中にはワンちゃんに嫌悪感を抱き、心無いことをする人がいることも事実です。

リードでつながれた無防備なワンちゃんにいたずらをしたり、叩いたり蹴ったりする人もいないとは限りません。
愛犬をそのような目に遭わせるのは絶対に嫌ですよね。

 

誘拐される危険性

お店の外でつながれたワンちゃんが、誰かに連れ去られる事件は全国で発生しています。
とくに抱きかかえやすい小型犬や、人懐っこいワンちゃんなどは、容易に連れ去られてしまう可能性があるのです。
「買い物から戻ったら、愛犬がいなかった」という事態は考えるだけで怖いですよね。

 

捨て犬と誤解される

お店の外に長時間繋いでいると置き去りにされていると思われ、保健所や警察などに通報されてしまうこともあります。
親切心から保護され、飼い主さんが知らない間にワンちゃんを移動させられてしまうかもしれません。

 

熱中症のリスク

夏場の陽のあたる場所では、たとえ短い時間でもワンちゃんが熱中症になってしまう危険性があります。
飼い主さんが買い物をすませて戻ってみると、ワンちゃんが熱中症でぐったりとしていたり、帰る途中で動けなくなったりするかもしれません。

逃走の危険性

飼い主さんがちゃんとリードをくくりつけたつもりでも、何らかの原因でほどけてしまったり、あるいは首輪がスポッと抜けてワンちゃんが逃げてしまうことがあります。

リードや首輪が外れてしまうと、パニックになり歩き回った結果迷子になったり、交通量の多い場所だと交通事故に遭ったりしてしまう可能性も。

 

他者への迷惑・危険性

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ここまで、ワンちゃんを外で待たせることによるワンちゃんへの影響を解説しました。

一方で、ワンちゃんを外で待たせることで、他人に危害や迷惑を与えてしまう可能性もあります。
一体どのようなことが考えられるのでしょうか?

 

他人に怪我をさせてしまう危険性

普段はおとなしくて良い子のワンちゃんでも、ひとりで外で待たされている状況は普段とは違います。
不安や心配な気持ちでいっぱいのワンちゃんは、なおさら平常心ではいられないでしょう。

そんなワンちゃんは、恐怖心から他人に威嚇や飛びかかったりする可能性があり、最悪の場合は噛みついて怪我をさせてしまうことも。
とくに突然背後から手を伸ばされたりすると衝動的な行動をとる場合があります。

 

吠え声が迷惑になる

おとなしく待っているワンちゃんばかりではなく、中には大きな声で吠え続けるワンちゃんもいます。
吠え声や鳴き声があまりにひどいときは、近隣の住民の迷惑になってしまうことも。

 

排泄物の迷惑

散歩中、排泄物の対処をきちんとしている飼い主さんでも、つながれたまま待たされているワンちゃんがもよおしてしまったら、すぐに対処することができません。
場合によっては、お店に入る人や、通行する人の迷惑になる場所にしてしまうこともあります。

 

まとめ

今回はワンちゃんを繋ぎ待たせすることで起こりうるトラブルについて紹介しました。
ワンちゃん本人だけでなく、他人に迷惑をかけてしまうこともあるため、繋ぎ待たせはすべきではないと言わざるを得ません。

待たされるワンちゃんの気持ちを一番に考えて、大切な愛犬のためにも、また他人に迷惑をかけてしまわないように、愛犬家として後悔のない行動をしましょうね。

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