ワンちゃんが草を食べたがるのはなぜ?注意点と対処法を解説

ワンちゃんが草を食べたがるのはなぜ?注意点と対処法を解説

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ワンちゃんと散歩していると、道端や空き地に生えている雑草を口にしようとすることがあります。
なぜ、ワンちゃんは草を食べたがるのでしょうか。

そこにはワンちゃんの意外な本音が隠されているかもしれません。

また、当然ながら道端の雑草は衛生的ではありません。
口にしてしまった時、どのような対処をすべきかも併せて紹介します。

 

どうして草を食べたがるの?

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まずは、ワンちゃんがどうして草を食べたがるのか、その理由を探ってみましょう。
一般的に理由として挙げられるのは以下の4つです。

 

胃腸の不調や違和感

理由としてよく知られているのは胸やけなど、胃腸の不調ですね。
胃腸の調子が悪い時は、草を食べて吐き戻すことで体調を整えようとしていると考えられています。
本能によるところが大きいとされているので、草を食べていても大げさに心配する必要はありません。

ただし、吐き気が収まらない、嘔吐物に血が混じっているといった場合には、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

 

草の香りや食感が好き

私たち飼い主の心配をよそに、単に「草を食べることが好き」というワンちゃんもいるようです。

青臭さやブチブチと嚙みちぎる食感などが、ワンちゃんにとっては魅力なのかもしれません。
この場合には食べ過ぎないよう、注意が必要です。

 

ストレス

ワンちゃんによっては、散歩が退屈だったり好きなコースを通れなかったなどのストレスを理由に草を食べるケースがあるようです。
また、「もっと歩きたい」「もっと遊びたい」という欲求から、道端の草を食べて時間稼ぎをすることも。
他にも日常生活のストレスが関係している可能性もあるので、愛犬の行動を観察して原因を探してみましょう。

 

栄養バランスの偏り

ワンちゃんは栄養バランスが偏っていると、本能的に栄養を補給しようとして草を食べることがあります。
いつも食べているごはんの量や、おやつの与えすぎなどの可能性も考えられるので、頻繁に草を食べるようであれば食事を見直してみましょう。

 

食べさせてはいけない植物

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愛犬と散歩をしている際に出会う植物には、毒性があるものも。
誤って危険な植物を食べてしまうことがないよう、私たち飼い主がしっかりと知識を身につけておきたいですね。

食べてはいけない植物の種類は、以下の通りです。

・アサガオ
・アロエ
・イチョウ
・キク
・キョウチクトウ
・シクラメン
・パンジー
・ヒイラギ
・ヒガンバナ
・フジ
・ベゴニア
・ポインセチア
・ポトス
・マリーゴールド
・ヨモギ など

 
上記は、毒性のある植物のほんの一部です。
全種類を把握するのは大変なので、基本的には道端の植物を口にさせないようにするのがいいでしょう。

 

道端の草にひそむリスク

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道端や空き地に生えている草は、愛犬に食べさせるのはさまざまなリスクがあるためおすすめできません。
ここではそのリスクについて見ていきましょう。

 

除草剤

歩道や公園などに生えている草には、除草剤が散布されていることがあります。
一般的に除草剤は、2~10月の間に散布されることが多いようです。

毒性の強い除草剤が付着した草を食べてしまうと、嘔吐や下痢、血便、痙攣などの症状を起こしかねません。
最悪の場合には命の危険を伴うことも。

また直接食べなくても、足の裏や被毛に付着した除草剤をなめることで体内に入るケースも少なくありません。
除草剤が散布されている際は、看板や張り紙などをしていることが多いです。
しかし、必ず目印があるとは言い切れないので確認がとれない場所の草は食べさせないようにしましょう。

 

寄生虫・害虫・その他

草むらにはマダニやノミなどの寄生虫や、ハチ、ムカデ、ヘビなどの毒を持った生物が潜んでいることがあります。

マダニに血を吸われると皮膚炎や貧血、感染症を引き起こす可能性があります。
愛犬には定期的にダニやノミの予防薬を投与するようにしましょう。

 

感染症

草むらはさまざまな動物のトイレになる場所でもあります。
動物の排泄物には、細菌だけでなく寄生虫や寄生虫の卵が混じっていることも。

そういったものが付着した草を食べたり、傷口に触れたりすると、細菌や寄生虫、寄生虫の卵に感染する可能性があるのです。
野良猫やワンちゃんがウンチやおしっこをしていそうな場所には、できるだけ近付かないようにしましょう。

 

毒性のある植物を食べた場合の対処法

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毒性のある草や植物を食べた際に現れる症状には、下痢や嘔吐、血便、大量のよだれ、神経症状などが挙げられます。

愛犬が毒性のあるものを口にした可能性がある時は自己判断をせず、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
その際に症状や「いつ・何を・どのくらいの量をどのように食べたか」などを、わかる範囲で説明できるようにしておくと、診察する際に役立ちます。

また、どの植物を口にしたかが分かる場合には、それを採取して獣医師に見せられるようにしましょう。

 

食べさせるならペットグラスを

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ワンちゃんが草を食べるという行為は決して悪いことではありません。
しかし、道端の草や植物には何が付着しているのか分からないので、むやみに食べさせないようにしましょう。

草を食べることが好きなワンちゃんには、ワンちゃんが食べられるペットグラスを自宅で管理して少しずつ食べさせてあげましょう。
ホームセンターやペットショップでは、栽培されたものや種から育てるものも販売されています。
日が当たるところなら室内でも育てられるので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

飼い主さん自ら管理し育てた草なら、安心して食べてもらえますね。

 

まとめ

今回は、ワンちゃんが草を食べる主な理由や食べてはいけない植物について解説しました。

愛犬の健康のため、口にするものはしっかり管理するようにしてあげたいですね。

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