ワンちゃんにとってのおいしさとは?好む食べ物の特徴

ワンちゃんにとってのおいしさとは?好む食べ物の特徴

The golden Retriever is eating.

 

ワンちゃんというと食いしん坊を想像しがちですが、小型犬やシニアなどは食のこだわりが強い子も多く、フードジプシーの悩みを抱える飼い主さんも多くいます。

また、食べることが大好きな子でも、大好きなものを前にするといつもよりもさらに嬉しそうな姿を見せてくれます。

できれば毎日のごはんも「おいしい!」と喜んでもらえるものを食べて欲しいというのが親心ですよね。

では、ワンちゃんにとって「おいしい」はどんな基準で判断されるのでしょうか。
今回は、オヤツやフードを選ぶ時に役立てるよう、ワンちゃんが好む食べ物の特徴についてご紹介します。

「おいしさ」を感じるポイント

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ワンちゃんのフードやおやつの中には、独特な香りや見た目のものもありますよね。
人間なら食べ物の色や形、味、香り、咀嚼音といったさまざまな要因によっておいしさを感じることができます。

では、ワンちゃんの場合はどのようなポイントが重視されているのでしょうか。
諸説ありますが、中でも重要視されているものを3つご紹介します。
 

香り

鋭い嗅覚を持つワンちゃんは、何よりも香りでおいしさを判断しています。
いい香りにそそられるのは私たちと一緒ですが、味や食感よりも香りが重要視されているのはワンちゃんならではですね。

ただ、「おいしい」と感じる香りの種類は、私たちとは好みが異なることもあるようです。
愛犬の食欲がない時には、いつものごはんを少し温めて香りを立たせたり、風味の強いものをプラスすると食欲を刺激することができますよ。

 

私たち人間ほど繊細な味を判断することはできませんが、ワンちゃんたちも味をしっかり感じています。
動物界の中では味を感じられる器官の発達はかなり上位にランクイン。
ネコちゃんよりも味を感じることができるんですよ。

 

食感

いつものフードでも細かくつぶしたり、お湯でふやかしたりして食感を変えると、愛犬の食べつきが違うなんて経験をしたことはありませんか?
それは、口にした際の食感によっておいしさが変わるからなんです。
ワンちゃんによっては歯ごたえのある固いものを好む子や、固形よりもペースト状を好む子もいますよ。
 

ワンちゃんの味覚

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ワンちゃんも舌で味を感じとりますが、その性能は私たち人間と少々異なります。

味を感じるために必要な「味蕾(みらい)」という細胞の数が、人間の1/5程度である約2,000個しかないため、ワンちゃんは味への感度があまり高くないと考えられています。

しかし、「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」という、4つの味の要素は感じとることができます。

中でも甘味や酸味は強く認識できると考えられているため、甘いものを好んだり、酸味の強いものは苦手とするワンちゃんが多いようです。

 

ワンちゃんが好む食べ物の特徴

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ここまで、ワンちゃんがどのようにおいしさを感じているかをお伝えしました。

では、どのような特徴の食べ物を好むのでしょうか。

もちろん、私たちと同じようにそれぞれの好みがあるため一概には言えませんが、あてはまる子も多いので、フードやオヤツ選びにお役立てくださいね。

 

香りが強いもの

先ほど紹介したように、嗅覚がすぐれているワンちゃんは、味覚よりも嗅覚を優先する傾向にあります。
そのため、香りが強く嗜好性の高いチーズや、ヤギミルク、かつお節などをいつものフードにトッピングしているという方も多いでしょう。

しかし、カロリーや脂肪分、塩分などが気になる場合には、トッピングを少量にしてよく混ぜ合わせたり、少し温めて香りを立たせることをおすすめします。
 

高タンパク質

ワンちゃんは肉食ではありませんが、お肉や卵などの動物性タンパク質を多く含む食材は人気が高いです。
とくにササミや卵は茹でるだけで低カロリー、低脂肪、低価格に取り入れることができますよ。
ササミ以外のお肉でも、ゆで汁をいつものごはんにかけるだけでも、食欲が増進されます。

 

甘みの強いもの

甘味を強く感じられるワンちゃんにとって、甘い食べ物は大好物。
しかし、私たちが口にするようなスイーツは砂糖や脂肪が多いためおすすめできません。
また、リンゴやバナナといった果物を好むワンちゃんも多くいますが、しかし果物も糖度が高いため、与えすぎには注意しましょう。

 

ワンちゃんが苦手な食べ物の特徴

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一方で、飲み薬を混ぜたごはんは食べないなんて子もいますよね。

では、ワンちゃんが苦手とする食べ物はどういったものなのでしょうか。
いくつか特徴をご紹介します。

 

刺激臭のするもの

ワンちゃんは香りの強い食べ物を好みますが、一方で嗅覚が優れているからこそ刺激臭にはとても弱い面も。
そのため、スパイスやニンニクなどは好まない傾向にあります。

香辛料や刺激物など、鼻や目に刺激を与えるものはNG。
中にはワンちゃんが食べてしまうと中毒症状が出るものもあるため、ワンちゃんの口に入らないように注意しましょう。

 

苦みの強いもの

ワンちゃんは苦みのあるものは、体に有害であると認識し避ける傾向があります。
そのため、苦みを含むゴーヤや紫キャベツなどの野菜はあまり好まれません。

また、コーヒーやカカオなど、中毒を起こしてしまう食べ物に対しても興味を持ちにくいようです。
ただ、砂糖やミルクで加工された甘く香りの高いチョコレートは誤飲誤食を起こしやすいので、手の届かないところに保管しましょう。

 

酸味の強いもの

酸味があってもミカンなどは甘味も多いため、好むワンちゃんも多いですが、甘味が少なく酸味がとても強いグレープフルーツなどは苦手な子が多いようです。

また、レモンやお酢など、酸味が刺激となる食べ物は好まれません。

 

まとめ

愛犬の好きな食べ物を把握しておくと、愛犬が怖がったり不安がったりしている時、心を落ち着かせるのにとても役立ちます。
また、食欲が低下している時には、いつものごはんに大好物を添えるだけで食欲が戻る事もあるでしょう。

ワンちゃんも私たちと同様に、たまには大好物を食べたいと思うはず。
ただし、毎日好きなものを食べさせるのは、栄養面やしつけの面でも良くはありません。
大好物はとっておきのご褒美にしておくといいでしょう。

ワンちゃんを喜ばせてあげるためにも、愛犬の大好物を探してあげてくださいね。

 

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