覚悟と準備が欠かせない!一人暮らしでワンちゃんを迎えるには

覚悟と準備が欠かせない!一人暮らしでワンちゃんを迎えるには

Asian woman working at home form work on the window with a Shiba

 
少子高齢化や核家族化などを背景に、近年は一人暮らしをする人の割合が増加傾向にあります。
そんな一人暮らしをする人でも、ワンちゃんと一緒に暮らしたいと思う方は多いでしょう。

しかし「自分一人できちんと世話をすることができるか」「金銭的に飼育が可能か」「留守番中に長時間ひとりにさせても大丈夫か」など不安や疑問も多くありますよね。

そこで今回は、一人暮らしでワンちゃんを飼う際の条件や注意点を紹介します。

 

一人暮らしでもワンちゃんを飼える?

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一人暮らしでもワンちゃんを飼っている人は大勢いますので、結論から言ってしまえば飼えないことはありません。

しかし家族が自分しかいないということは、仕事や学校、日々の用事などで外出する際に、ワンちゃんは一人で留守番をしなくてはいけません。
ワンちゃんはもともと群れで生活する動物で、いつも家族に囲まれていることで安心して生活することができます。
ですから飼い主さんが長時間留守にしている間に不安を感じ、家具や壁の破壊、トイレの粗相、無駄吠えなどの問題行動を起こしてしまう子もいます。
そういった問題の可能性があることはあらかじめ覚悟しておかなくてはいけません。

また、怪我や病気など自分に万が一のことが起きた際に愛犬のお世話を誰がしてくれるのか、反対に愛犬に何かあった際に仕事を休んで寄り添えるのかなどの問題にも直面するでしょう。
ワンちゃんを迎える前に、預け先やお世話をしてくれる人の確保は欠かせませんね。

家族が多い家庭で迎えても、ワンちゃんのお世話は予想外なことも多く大変なものです。
一人暮らしの場合にはそういったことを含めて慎重にお迎えを判断しなくてはいけません。

 

迎える前に確認したいポイント

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愛犬と暮らしている飼い主さんはしばしば「ワンちゃんを飼うのは子どもを育てることと同じ」と口にする方が多いように、ワンちゃんを飼うことは命を育むことです。

迎え入れてから「想像より大変だった」などと言って手放すのは、家族を手放すことと変わりありません。
また、飼い主さんとの別れや飼育環境の変化により、ワンちゃんは大きなストレスを受けることになります。

そういった子を生み出さないためにも、迎える前には自分の性格や生活環境、仕事の状況等を客観的に見て、その適性があるかどうかを判断する必要があります。
以下のポイントに沿って自分自身の適性を考えてみてくださいね。

 

経済的な余裕があるか

ワンちゃんと暮らすにはある程度の経済力が欠かせません。
毎日の食事やトイレまわりの消耗品、犬種によってはトリミング代もかかる上に、エアコンなどの空調管理で電気代やガス代も高くなるでしょう。

また、毎年のワクチンや健康診断に加え、病気や怪我による診察料はとても大きな負担となります。
もちろん体の大きさや健康状態によって差はありますが、平均ではワンちゃん1頭につき総額200万円程度とも言われています。

 

自身の健康状態に自信があるか

一人暮らしだからこそ、飼い主さんは自身の健康状態をしっかり把握し、管理に努めなくてはいけません。
病気や怪我をして仕事を休むことになった場合、その間の愛犬のお世話の問題だけでなく、収入が減るなどの経済的な問題に関わることもあります。

 

飼育に十分な環境であるか

賃貸で暮らしている方の場合、ワンちゃんの飼育が可能であるかの事前確認は必須です。
ペット可の物件でも体の大きさの制限や、エレベーター等の共有スペースでは抱っこしなくてはいけないといったルールを設けているところもあるようです。

さらに部屋の広さや防音性、隣人や周囲の人との関係性なども考えておきましょう。
ワンちゃんの鳴き声や足音で迷惑をかける可能性もあります。

 

長時間の外出がないか

前述したようにワンちゃんは寂しがりの子も多いため、できるだけ長時間の留守番をさせないことが望ましいです。
リモートワークができない、残業が多い、出張や旅行によく行くといった場合には、ワンちゃんの負担が大きくなってしまいます。

 

万が一の時にお世話を頼める人がいるか

愛犬を預けられる、または自宅に世話に来てもらえる信頼できる人がいるかどうかも確認しておきたいポイントのひとつです。
家族や友人にあらかじめ相談しておくと同時に、自宅近くのペットホテルやペットシッターを調べておくと安心ですよ。

 

問題行動に耐える覚悟があるか

ワンちゃんが問題行動をとるかどうかは、迎える前の時点では分かりません。
ワンちゃんによっては壁や家具を傷つける、クッションや布団を破く、靴を噛み壊すなど、物理的にも精神的にもダメージの大きな行動をとることもあります。
そういった行動に対処できる、許容できる覚悟を持って迎えるようにしましょう。

 

ワンちゃんとの暮らしで得られるメリット

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一人暮らしでワンちゃんを迎えるには、さまざまな準備や覚悟が必要であることが分かりましたね。
しかしそういったハードルを乗り越えて迎えた時に、どんな嬉しいことがあるのかを見ていきましょう。

 

家族ができる

ワンちゃんも大切な家族ですよね。
家族がいるからこそ毎日の仕事や勉強を頑張れるという方も多いでしょう。
心の支えになる存在ができることは、飼い主さんの人生においてとてもいい影響を与えるはずです。

 

癒しになる

かわいい我が子は、飼い主さんにとっての癒しです。
何か辛いことがあった時、一人暮らしでは孤独を感じてしまいがちですよね。
ですが愛犬に触れ、一緒に過ごすことで心が晴れやかになるという飼い主さんは多いようです。

実際に、愛犬とコミュニケーションをとることで、幸せホルモンと言われる「オキシトシン」が上昇することが分かっています。
さらに、その効果は飼い主さんだけでなく愛犬にも同様に見られるのです。
お互いの存在が幸せを増加させるなんて、素敵ですよね。

 

規則正しい生活を送れる

一人暮らしではついつい不規則な生活を送りがちですが、ワンちゃんの散歩や食事などを意識すれば生活リズムが自然と整います。
愛犬のおかげで規則正しい生活を心がけるようになる飼い主さんは多いようです。

 

運動不足解消

ワンちゃんがいれば毎日の散歩はもちろん、休みの日に少し遠出して歩いたりドッグランに行くなど、体を動かす機会が増えますね。

 

留守番時のストレス軽減策

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一人暮らしの場合、どうしてもひとりで留守番をさせる機会が生まれてしまいますよね。
短時間であれば全く問題ありませんが、長時間の場合にはストレスの原因になる可能性があります。

動物愛護先進国ではワンちゃんをお留守番させる限界は「6時間」、そして留守番させる室内の環境についてのルールも細かく定められています。
6時間以上の長時間になると、たとえ独立心の強いワンちゃんにとっても大きな苦痛となることが予想され、そのストレスから精神障害、肉体的病気を引き起こすこともあります。

留守番時のストレス軽減策をいくつか紹介します。

留守番時のストレス軽減アイテム

・マイク付き見守りカメラ:愛犬の様子を見ながら、時々声をかけてあげる
・リラックスシグナル:テレビやラジオ、リラックス音楽などをある程度の時間かけておく
・知育玩具:中に大好きなお菓子やフードを入れて長時間遊ばせることができる玩具を与える
・お気に入りの毛布:飼い主さんやワンちゃん自身の匂いのついた愛用アイテムを作ってあげましょう。

 

知育玩具は愛犬が誤飲しない大きさのものを選びましょう。
また、噛み癖のあるこの場合は大きいものでも誤飲する可能性があるため注意が必要です。

 

まとめ

ひとつの命の責任を背負うことは簡単なことではありません。
家族が自分だけしかいないということを前提にさまざまなトラブルを想定し、あらかじめ対処法を考えておきましょう。

大切な家族だからこそ、しっかりとした覚悟と準備で迎えてあげてくださいね。
また、自身の状況から「迎えられない」と考えることも立派な決断です。
焦らずしっかりと先を見据えて考えていきましょう。

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