愛犬だけでお留守番させる時、寂しくないよう、そして危険がないように注意されている飼い主さんは多いでしょう。
ワンちゃんによってはお留守番中に、寂しくて鳴いたり、イタズラをしたり、危険な行為をしたりと、気になることがたくさんありますよね。
そんな心配事を減らすためには、室内の環境を整えてあげたり、お留守番の練習を事前に行うことが必要です。
今回は愛犬のお留守番について、私たち飼い主ができることをご紹介します。
まずは危険を取り除き、安心して過ごしてもらえる環境を作ることが重要です。
愛犬の目線に立ち、どんな環境ならお留守番させても快適であるかを考えながら整えてあげましょう。
お気に入りのベッドやサークル、クレート、ケージなどを用意し、愛犬が安心して眠れる場所を用意してあげましょう。
サークルやクレートに慣れさせるには事前のトレーニングが必要になりますが、災害時や乗り物を使っての移動時にも役立つので、ぜひ取り入れてくださいね。
また、万が一危険な事態に陥った際、愛犬が閉じ込められないよう、サークルやクレートのドアは開けた状態を保てるように工夫が必要です。
お気に入りの毛布や、飼い主さんの匂いのついた服などをいれてあげるとより安心感が増しますよ。
愛犬が自由に歩き回れる居住スペースには、誤飲誤食やケガの原因となり得る危険なものは置かないようにしましょう。
例えばゴミ箱の場合、蓋の付いているものを選び、愛犬が中身を出せないようにしたり、お留守番時は他の部屋に移動するなどの工夫が必要です。
また、パピー期には電気コードをかじり感電してしまうこともあるため、愛犬の居住エリアには電気コードがない状態にするか、配線カバーでコードを保護することをおすすめします。
夏は必ずエアコンを稼働させ、愛犬が熱中症にならないようにしましょう。
冬の寒い時期は、エアコンを使うだけでなく毛布のような防寒具を用意してあげるのもおすすめです。
ワンちゃんが快適に過ごせるのは、長毛種の場合15~20度、短毛種の場合は20~25度と言われていますが、私たち人間と同じように体感温度には差があるため、あらかじめ愛犬に愛犬にとって一番快適な温度を見つけてあげてくださいね。
エアコン以外にも室内の空気を暖める暖房器具は多々ありますが、火を使うストーブなどは、留守番時の使用を避けましょう。
最近では外出先でも室内の温度を確認したり、設定温度を変更できるエアコンも普及していますよ。
愛犬が部屋で落ち着いて過ごせるように、部屋のカーテンを閉めたり、室内の照明を調整してあげましょう。
暗がりでも目が利くワンちゃんは、弱い光でも敏感に感じ取るため、部屋の中は明るすぎないようにすると落ち着いて寝ることができますよ。
また、部屋全体ではなく、サークルやクレートだけを目隠ししてあげてもいいですね。
ワンちゃんを迎え入れた時は、初めての環境に戸惑ってしまうため、環境に順応していく時間が必要です。
とくにパピーの場合は生後半年ぐらいまでは“お留守番練習期間”とし、長時間の留守番は避けるようにしましょう。
お留守番のトレーニングは、まずは飼い主さんと離れることに慣れてもらいます。
愛犬が部屋でリラックスしている合間に部屋から出て行き、ほんの1~2分で部屋に戻りましょう。
この時、部屋から出て行く時も戻ってくる時も愛犬の方は見ず、声もかけず、自然にいなくなって戻ってくることを繰り返してください。
ワンちゃんは観察能力にとても長けているため、いつも側にいる飼い主さんのことをよく見て学習しています。
飼い主さんが部屋からいなくなるとソワソワしてしまう子もいますが、すぐに戻ってくることを学習すると、大人しく待てるようになります。
ここでのポイントは、後追いするワンちゃんやすぐに鳴いてしまうワンちゃんの場合、30秒ほどの短い時間から練習してみること。
愛犬が鳴いている状態で部屋に戻ってしまうと「鳴いたら戻ってくる」と覚えさせてしまうため、愛犬が不安にならない程度の時間から練習し、徐々に時間を長くしていきましょう。
愛犬を留守番させる時、後ろめたい気持ちから外出前にたくさん触れ合ったり、帰宅時に「ただいま!いい子にしてたかな~!」なんてテンション高く話しかけてしまうことはありませんか?
じつはこういった行為はワンちゃんのストレスを増幅させてしまうんです。
ワンちゃんの気持ちを揺さぶらず、落ち着いた状態で留守番できるよう、外出の前後はできるだけ愛犬に接さずに過ごしましょう。
外出時に飼い主さんの不在を察知し騒いでしまうワンちゃんには、お気に入りのオモチャや転がすと中からフードが出てくるような知育トイで気を紛らわすこともひとつの手です。
ただし、誤飲や事故のリスクを考え、小さいオモチャや長さのあるものは目の届かないところでの使用は避けてくださいね。
帰宅時にワンちゃんが興奮してしまう場合には、落ち着くのを待ってから接するようにしましょう。
では、愛犬にはどれくらいの時間を留守番させられるのでしょうか。
年齢や性格によって大きな差があるため一概には言えませんが、お留守番に慣れた健康な成犬であれば、8時間以内としてあげましょう。
食事回数も排泄回数も多いパピー期は、長時間の留守番を避けましょう。
また、シニア犬になると日中の多くを寝て過ごすので、長時間の留守番でもストレスは少ないかもしれません。
しかし、体調の急変などをいち早く発見する必要があるため、シニア犬の場合も長時間の留守番はおすすめできません。
家族と離れひとりの時間を過ごすことは、愛犬の成長にとっても重要です。
安心して留守番してもらえるような環境と、習慣をつけてあげることで、ストレスを最小限にしてあげたいものです。
この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪
ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。