愛犬と楽しくお散歩を!リードの引っ張り癖の危険性とその対処法

愛犬と楽しくお散歩を!リードの引っ張り癖の危険性とその対処法

Close up of a group of dogs in the park led by dog walkers. Pets

 
飼い主さんとの散歩を楽しみにしているワンちゃんはたくさんいます。

中には大好きな散歩に嬉しくなってしまい、グイグイとリードを引っ張って歩くワンちゃんもいるのではないでしょうか?

一見、散歩を楽しんでいるように見えるかもしれませんが、あまりに強くリードを引っ張ってしまうとワンちゃんの体にも影響があるうえ、飼い主さんも危険にさらされてしまうことも。

今回は散歩でリードを引っ張ってしまうワンちゃんの対処法についてお伝えします。

 

リードを引っ張る理由

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散歩の時に愛犬がリードを引っ張りすぎて、まるで飼い主さんのほうがワンちゃんに散歩をさせられているような光景を見ることがありますよね。

愛犬は一生懸命先に進もうとしているのでしょうが、見た目はなんだかカッコ悪いし、前を行くワンちゃんがゼイゼイと苦しそうに見えることも。

このようなワンちゃんは、なぜそんなに一生懸命にリードを引っ張るのでしょうか?

 

興奮している

散歩デビューしたてのワンちゃんに多いのは、散歩をすること自体に興奮しすぎてリードを引っ張ってしまうという行動です。

グイグイとリードを引っ張りながら、あっちに行ったりこっちに行ったりと歩き方が下手なワンちゃんが多いでしょう。

このようなワンちゃんは、散歩に行くこと=興奮に結びついているのです。

 

先に進みたい

単純に散歩が大好きで、早く先に進みたいというあせりから前のめりになり、グイグイとリードを引っ張ってしまうワンちゃんもいます。

このようなワンちゃんには、きちんと散歩のルールを教えてあげることでその行動が改善することがあります。

 

飼い主さんもリードを引っ張っている

飼い主さん本人に自覚がないことが多いのですが、必要以上にワンちゃんのリードを引っ張っていることがあります。

飼い主さんがリードを引っ張ってしまうと、ワンちゃんはその力に負けじと前に進もうとしてしまい、結果的に愛犬にリードを引っ張られているという状況が発生するのです。

ワンちゃんはリードを引っ張られると、無意識の内に引っ張り返さなくてはという心理が生じてしまうことがあるのだとか。
愛犬がリードを引いて困っている飼い主さんは、一度自分のリードの持ち方を見直してみるのもよいかもしれませんね。

 

飼い主さんがついて来てくれると学習している

「飼い主さんは自分について来てくれる」と、愛犬が学習している場合、「飼い主さんを誘導しなければ」と、ワンちゃんが勘違いしていることがあります。

散歩時、ワンちゃんがこちらに行きたいという気持ちを優先しすぎてしまうと、このように学習してしまう場合が多く、一度覚えたことの修正はなかなか困難です。

散歩デビューの時から、飼い主さんが行き先の主導権をにぎるということを習慣づけられるとよいですね。

 

その場所から逃げたい

散歩の途中に何かこわい物があったり、大きな音がしたときには、ワンちゃんが強くリードを引っ張ることがあります。
これは、その場から早く離れたいという心理によるものです。

急に引っ張られるということが多いので、飼い主さんは十分に注意する必要があるでしょう。

 

リードを引っ張る危険性

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ワンちゃんがリードを引っ張ってしまうことには、様々な理由があることがわかりました。
リードを強く引っ張って散歩することは、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとってもたくさんの弊害があります。

次は、リードを引っ張る散歩はどのように危険なのか見ていきましょう。

 

ワンちゃんの気道や首への負担

首輪に付けたリードをワンちゃんがグイグイと引っ張ることで、気管が圧迫されて首を痛めたり、気管虚脱という病気を発症する危険性があります。

また、強く引っ張ることでワンちゃんが咳き込み苦しい思いをすることも。
ひどい時は、呼吸困難になり、失神して倒れてしまう可能性もあるので十分に注意する必要があります。

 

周囲の危険への対処の遅れ

ワンちゃんがリードを引っ張ることで、飼い主さんよりも前を歩いてしまい、近くを横切る自転車や車の危険性への対処が遅れることがあります。

また、愛犬が猫ちゃんや鳥などに反応して急に飛びかかったりした際、飼い主さんが対応できず転んでしまったりするという危険性があります。

 

飼い主さんが手を痛める

毎日の散歩でワンちゃんに引っ張られて歩いていると、飼い主さんがリードを持つ手を痛めてしまうことがあります。

特に大型のワンちゃんは引っ張る力が強いので、飼い主さんは手を痛める可能性が高くなるでしょう。

ワンちゃんのサイズに合わせリードの種類を考えることも大切です。

 

転倒や怪我の危険性

急にワンちゃんに引っ張られると、その衝撃ををうけて体を痛めたり、障害物に足を取られ飼い主さんが転倒してしまったりという危険性もあります。
大型犬の場合、急に走り出した愛犬に引きずられてしまうという飼い主さんもいるようです。

 

引っ張り癖の治し方

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散歩時リードを引っ張ってしまうことで、愛犬にも飼い主さんにも様々な危険が及ぶことがわかりましたね。

ワンちゃんのためにも飼い主さんのためにも引っ張り癖は治すことがベスト!

これは次のような方法で治すことができます。

 

リードの長さを見直す

散歩の時、リードが長すぎても短すぎても、ワンちゃんのコントロールがしにくくお互いにストレスになってしまいます。
伸縮リードも、通常の散歩への使用はあまりおすすめできません。

適切なリードの長さは、飼い主さんが手をおろした時にワンちゃんの首の位置から軽くリードが緩むくらいの長さです。
リードをピンと張るとワンちゃんが興奮しやすいので、リードは少し緩ませるようできるとベストでしょう。

まずは、適切な長さのリード探しから!
ベストな長さのリードを使用して散歩デビューしましょう。

 

飼い主さんが誘導する

引っ張り癖のあるワンちゃんは、引っ張れば飼い主さんがついて来てくれると思っていることが多いもの。
ワンちゃんの思いどおりの方向に行かずに、飼い主さんが愛犬を誘導するような散歩ができるよう心がけましょう。

 

引っ張られたら止まる・Uターンする

ワンちゃんに引っ張られたら、飼い主さんは止まってそのまま動かないようにします。
飼い主さんがついて来ないと、ワンちゃんも止まるしかありません。

次に飼い主さんが引っ張られている方向と逆に行くのも有効です。
ワンちゃんは行きたい方向に行けずに、最初は戸惑うかもしれませんが何回か続けるうちに、引っ張ると散歩に行けないんだということを学習します。
「散歩」と言っても最初はなかなか前に進めません。
トレーニングと考え、愛犬が覚えてくれるまで、粘り強く行いましょう。

 

壁沿いを歩く・できたらご褒美を与える

飼い主さんが前を行き、ワンちゃんを壁沿いに歩かせることで、愛犬が飼い主さんを追い越せない状況をつくるというトレーニング方法もあります。

上記の方法で、引っ張らずに飼い主さんの横や後ろを歩くことができている時には、アイコンタクトをしたり、褒めてあげたりしてワンちゃんが楽しい気持ちなるようにしてあげましょう。

追い越す行動が見られなくなってきたら、壁沿いを歩くのをやめて様子を見ます。
壁沿いでなくても追い越そうとしなくなったら、ご褒美をあげてたくさん褒めてあげましょう。
そうすると、「散歩で引っ張らない=良いことがおこる」と認識します。

 

まとめ

ワンちゃんが落ち着いて飼い主さんと歩いてくれるようになると、散歩がよりいっそう楽しくなることでしょう!

散歩はワンちゃんの運動不足解消やストレス発散とともに、飼い主さんとの信頼を深めるためのコミュニケーションにもなります。

引っ張り癖を治して、ワンちゃんも飼い主さんもストレスなくお互い楽しい散歩の時間を過ごせれば良いですね。

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