コロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、新たにペットをお迎えする人の数は増加傾向にあります。
最近ではペットのお迎え先が多様化し、保護犬という選択肢を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。
保護犬や動物愛護団体に対する意見はさまざまありますが、どのような印象を抱いている人が多いのでしょうか?
今回は、保護犬に興味がある人と保護犬をお迎えしたことがある人200人を対象として行われた、動物愛護団体と保護犬に関するアンケート結果を紹介します。
もしワンちゃんをお迎えするなら、保護犬をお迎えしてみたいかを問う質問では、「保護犬をお迎えしたことはないがしてみたい」が68.0%、「わからない」が18.0%、「実際に保護犬をお迎えしたことがある」が11.5%、「保護犬をお迎えしたことはないししたいとは思わない」が2.5%という結果になりました。
2021年に行われたアンケートの同じ質問では、「お迎えしてみたい」という回答が60.2%だったので、増加傾向にあることが伺えます。
著名人による保護活動や認知活動、保護に関するクラウドファンディング、譲渡会の開催が増えたことにより、保護犬という選択肢は定着してきているようです。
保護犬をお迎えしたことがあると回答した23人に、どこから保護犬をお迎えした?と尋ねたところ、「動物愛護センター」という回答と「知人・友人から」という回答が最も多く共に7人という結果に。
次点で多かったのが「動物愛護団体」という回答で6人、その後は「自分で保護した」が2人、「個人の里親募集を見て」が1人と続きました。
保護犬をお迎えするには、愛護センターや愛護団体を訪ねるのが一般的と思われていますが、実際には身近な人からの譲渡も多いことが伺えます。
また、ブリーダーや元の飼い主さんが、廃業や高齢、病気などを理由にワンちゃんをお世話できなくなり、譲り受けることもるあるようです。
インターネットやSNSの普及により保護犬に関する情報を得やすくなったことも、ワンちゃんのお迎え先が多様化している理由ではないかと考えられます。
動物愛護団体と動物愛護センターの違いを知ってる?という質問では、「知らない」が56.5%、「なんとなく知っている」が36%、「よく知っている」が7.5%という結果に。
保護犬に興味がある人や保護犬をお迎えしたことがある人であっても、はっきりと違いを理解しているのは1割程度ということが分かりました。
皆さんはその違いをご存知ですか?
動物愛護センターとは、税金で運営されている各自治体の施設のこと。
保健所業務の中の動物に特化した業務を担い、日本ではいまだ殺処分が行われているところも多くあります。
動物愛護団体とは、寄付やボランティアで運営する非営利団体のこと。
団体にもよりますが、虐待や遺棄の防止、動物の保護、新たな家族探しなど内容は多岐に渡ります。
動物愛護団体の多くは、里親を希望する人に対して、それぞれ独自の条件を定めています。
動物愛護団体の保護犬の里親になる条件をどう思いますか?という質問では、「いいと思う」という回答が59%、「厳しすぎると思う」が39%、「ゆるいと思う」が2%でした。
条件に対して納得がいっている人も多い反面、厳しいと感じている人も少なくないのが現状です。
いいと思うと回答した人のコメントしては「保護犬を責任を持って育てるためにはある程度の条件が必要」という回答が多く見られました。
また、厳しすぎると思うと回答した人のコメントには「時代に合わせて柔軟に条件を変えた方が良い」などの声が見られました。
動物愛護団体では、里親に出した後に身勝手な理由でワンちゃんを戻されてしまうことがあるそうです。
命を助けるため、幸せにするために保護したワンちゃんのこれからの人生を預けるからこそ、慎重に里親を選びたいという思いがあることは言うまでもありません。
しかしこのアンケートの結果を見ると、里親になるための条件を現代に沿ったものに変化させていくことが求められているようです。
動物愛護団体が掲示する譲渡費用をどう思う?という質問では、「内容が明確なら納得できる」という回答が大半を占めており、96.5%でした。
「内容が明確でも納得できない」という回答は3%で、「その他」と回答した人も0.5%いました。
大半の人は、内容が明確なら譲渡費用が掛かったとしても納得がいくことがわかります。
しかし残念なことに動物愛護団体の中には、高額な譲渡費用を請求するなどの悪質な団体も稀に存在しています。
安心できる団体からワンちゃんのお迎えができるよう、事前に情報を調べておくことが重要でしょう。
保護犬は、知人・友人から譲渡してもらったり、動物愛護センター・動物愛護団体から引き取ったりしてお迎えするケースが多いようです。
最近では、保護犬に関する情報はSNSや里親募集サイトなどからも確認することができます。
保護犬に興味を持っている方は、インターネット上の情報を収集することから始めてみてはいかがでしょうか?
参考リンク
INUNAVI
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