成功しやすいケースとは?ワンちゃんネコちゃんの同居は慎重に

成功しやすいケースとは?ワンちゃんネコちゃんの同居は慎重に

Golden Retriever and British Shorthair are friendly

 
昔からある映画やアニメの世界では、ワンちゃんとネコちゃんは仲が悪く描かれているものが多く見られます。
それによって不仲なイメージを持たれている方も多いかもしれません。

しかし実際にはとても仲良く暮らしている子たちや、お互い干渉しすぎず上手に暮らしている子たちがいます。
異なる種であっても、一緒に生活できたら嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ワンちゃんとネコちゃんを同居させることが可能なのか、同居を成功させるコツや、同居させた際のお悩み解決法などを紹介します。

 

ワンちゃんとネコちゃんは同居可能?

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まず念頭に置いておきたいのは、ワンちゃんとネコちゃんが同居ができるかどうかは、その子たちの性格や相性によるところが大きいということです。
もちろん、お互いに心許し合える家族になれる子たちもいますが、皆さんの愛犬愛猫が必ずしもそうなれるとは限りません。
過度な期待は禁物です。

ワンちゃんとネコちゃんの年齢差が大きい場合や、性別が異なる組み合わせであれば仲良くなる可能性はあるかもしれません。
新入りがまだ子どもの場合はほかの生き物に対する抵抗感や警戒心が少ないため、先住犬・猫に慣れやすいと言われています。

同居については、性格を考慮しその子たちが幸せで安全な生活ができるかをしっかりと考えた上で、慎重に検討しましょう。
相性が悪い場合には、生活する部屋を分ける必要もあるかもしれません。
自身の環境でそういった対応ができるのか、あらかじめ家族でしっかり考えてからお迎えをすることをおすすめします。

また、成犬成猫がパピーや子猫を攻撃するという例もあるため、お迎えしたばかりは家で見守ったり、新入りをケージに入れるなどして細心の注意を払いましょう。
最悪の場合には、怪我をしたり命を落とすケースもあることを、飼い主さんは心得ておかなくてはいけません。

 

同居が成功しやすいケース

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ワンちゃんとネコちゃんは別の生き物で、習性や性格が異なります。
体の大きさや匂いも違う生物に対して、警戒をするのは当然ですよね。

しかし以下のようなケースなら、同居を成功させやすいかもしれません。

 

先住猫にワンちゃんが新入り

ネコちゃんは単独行動を好むため縄張り意識が強く、別の生き物と生活をともにするのは好きではありません。
しかしワンちゃんとは違い高いところに登ることができるため、同じ室内で生活していてもうまく住み分けができる子も多いようです。
ワンちゃんを迎える前にキャットタワーやキャットウォークを準備したり、棚の上にベッドや毛布を置いてあげるなど、パーソナルスペースを確保してあげましょう。

 

先住犬に子猫が新入り

先住犬がいる場合は、子猫を迎え入れると同居させやすいと言われています。
ワンちゃんは縄張り意識が強い反面、小さな生き物を「守るもの」と認識する母性本能を持ち合わせており、子猫に対しては警戒が和らぐ可能性があるためです。

ただし、小さな生き物に対して狩猟本能が刺激されるハンタータイプのワンちゃんには逆効果になることも。

 

先住を優先させる

食事やおやつ、遊ぶ時も必ず先住の子を優先して行い、新入りへの嫉妬心を起こさせないようにしましょう。
食器や玩具、トイレなどもそれぞれ別のものを用意し、生活を分けることも大切です。

 

段階的に慣れさせる

新しい家族を迎え入れた時は最初から顔合わせさせず、違う部屋で数日過ごさせて環境に慣らすことから始めてください。
その後、ケージや柵ごしに会わせて慣れてきたら、短時間に分けて直接対面させましょう。

例えフレンドリーな子達であっても、最初から顔を合わせてしまうのはとても危険です。
しっかり段階を踏んでお互いの存在を認識させるようにしましょう。

 

起こりやすい問題と対策

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ワンちゃんとネコちゃんの顔合わせが済んでも、日常の中で問題が勃発することがあります。
起こりやすい問題別に対応策を紹介しましょう。

 

ケンカや威嚇

相性が良くない場合や相手に慣れていない時期には、ワンちゃんは吠える、噛み付く、ネコちゃんは威嚇する、引っ掻くといった反応を示します。
ひどい場合にはケンカや本気の追いかけっこに発展することも。

どちらにも怪我や命を脅かす可能性もあり大変危険です。
そういった反応が見られる間は、部屋を分けたり生活するフロアを分けるなど、物理的に顔を合わせないようにしましょう。

 

猫パンチ

ワンちゃんは狩猟本能や遊びたい欲求から、ネコちゃんへちょっかいをかけたり、追いかけたりすることがあります。
ネコちゃんは自分の時間やタイミングを大事にする特有の習性を持っているため、ちょっかいをかけられ続けると猫パンチで応戦することも。

たとえワンちゃんの方が体が大きくても、鋭い爪の引っかきを伴う猫パンチはとても強力です。
とくにワンちゃんが興味を持って顔を近づけた時に繰り出されることが多いため、眼球や鼻といった急所を怪我してしまうことがあります。

これに対する一番の解決方法は、飼い主さんが愛犬の本能や欲求を満足させてあげること。
狩猟本能を満足させるような玩具を与えたり、投げたものを持ってこさせたりする遊びをたっぷりしてあげましょう。
また、ワンちゃんが届かない場所に逃げられるよう、キャットタワーやキャットウォークを準備することも欠かせません。

 

相手のご飯を食べてしまう

同居のワンちゃんネコちゃんは、食事やおやつがきっかけでケンカに発展することもあります。
食への執着が強い子の場合には、とくに注意が必要です。

また、ワンちゃんとネコちゃんでは必要な栄養素が異なるため、相手のフードを日常的に食べてしまうと健康への影響が出ることも考えられます。

そのため別の部屋やケージでそれぞれ食べさせるようにしましょう。
ワンちゃんが一方的にネコちゃんのフードに興味を持つ場合は、ワンちゃんが届かない棚の上など高い場所を活用してください。
お互いの食事を見せないようにするのがポイントです。

 

まとめ

SNSで見かけるようなとっても仲の良いワンちゃんネコちゃんに憧れる方も多いでしょう。
ですが実際の同居はなかなか思い通りはいかない場合もあるため、慎重に検討してくださいね。

迎え入れてからは、相手との心地よい距離感を見つけられるまで焦らずに見守りましょう。
お互いに触れ合わなくても、同じ空間に落ち着いていられるようになれば同居は成功だと言えます。

しかし同居に失敗をすると、そのストレスから病気になったり、精神状態が不安定になったりしてしまう子も多いようです。
決して無理をせず双方が幸せに過ごせるよう、入念な下調べや生活環境の工夫など、慎重に取り組むことが必要です。

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