鳴き声による感情の違いとは?吠え癖をやめさせる方法も紹介

鳴き声による感情の違いとは?吠え癖をやめさせる方法も紹介

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自宅のまわりで足音が聞こえた時。
散歩中にほかのワンちゃんとすれ違う時。
愛犬の食事を準備している時。

こういったシチュエーションで吠えるワンちゃんの行動に悩んでいる飼い主さんも多いでしょう。

ワンちゃんが頻繁に吠えることを「無駄吠え」と言ったりもしますが、ワンちゃんにとってみれば意味もなく吠えているのではありません。
吠えるにはちゃんと意味があり、感情によって鳴き方が異なるのです。
鳴き声の違いから愛犬の言わんとすることを理解できれば、吠え癖をやめさせることに繋がるかもしれません。

今回はワンちゃんの鳴き声の意味や、吠え癖をやめさせるためのしつけについて解説します。
ぜひ、愛犬の気持ちや意志をくみ取ってあげてくださいね。

 

鳴き声の意味と種類

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ワンちゃんと暮らす飼い主さんなら、愛犬の鳴き方にもいくつか種類があることに気が付きますよね。
どの鳴き方にどんな感情が含まれているか理解している方も多いと思いますが、あらためて鳴き方ごとの意味を見ていきましょう。

 

「ワンワン!」

ワンちゃんが「ワンワン!」と鳴く理由には、警戒、要求、興奮の3つがあげられます。

家の中や散歩中に強く「ワンワン!」と連続して吠えるのは、警戒心の表れです。
他のワンちゃんや知らない人に対する防衛本能の一種で、自分のテリトリーを守ろうとしています。

ごはんやおやつをもらう前、遊んでほしいと要求する際もこの鳴き方をします。
また遊んでいる最中や飼い主さんの帰宅時など、興奮すると「ワンワン!」と鳴くことが多くあります。

 

「クゥ~ン」

ワンちゃんが高い声で「クゥ~ン」と鳴くのは、主に飼い主さんに甘えたいからです。
とくに甘えん坊なパピーの時期にこのように鳴くことが多いようです。

また、遊びたい、撫でてもらいたい、ごはんやおやつがほしいといった要求を甘えて伝える時にも多く見られます。

ただし、怯えたように細い声で「クゥ~ン」と鳴く場合には、不安や悲しみ、恐怖などを含むこともあります。
例えば、飼い主さんの姿が見えなかったり、叱られたりした後などに心細くなり鳴くことがあります。

 

「ウォーーン」

「ウォーーン」という鳴き声は祖先であるオオカミの名残で、遠くにいる仲間とのコミュニケーションを図る鳴き方です。
飼い主さんの外出で、寂しさやストレスを感じた際にもこのように鳴きます。

また、緊急車両のサイレンの周波数は、ワンちゃんの遠吠えの周波数と似ています。
そのため、サイレンの音に反応して遠吠えをするケースも。

 

「ガウーッ!」「ウゥーッ!」

ワンちゃんが低い声で「ガウーッ!」や「ウゥーッ!」と唸るのは、威嚇や攻撃性の表れです。
不快さを感じたり、相手より優位な立場になろうとしたりすると、このように唸ります。

このように吠えている時にむやみに刺激すると、ケンカやケガなどのトラブルになる可能性も。
注意しながら慌てずに対処しましょう。

また、ワンちゃんは縄張り意識や独占欲が強く、自分のものやテリトリーを侵害されると感じて唸る場合もあります。

 

「キャンッ!」

ふいに足やしっぽを踏まれると、痛みや驚きから「キャンッ!」と鳴きます。
他にも、助けを求めたり降参したりする時の表現として「キャンッ!」と鳴くことも。

また、ワンちゃんが短く「キャンッ!」と突然鳴くのは、体のどこかに痛みを感じている可能性があります。
愛犬がこのような鳴き方をしたら、体にケガや異変がないかしっかり確認してあげましょう。

 

吠えやすい犬種と吠えにくい犬種

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じつは犬種によって、吠えやすいワンちゃんとあまり吠えないワンちゃんがいるのをご存じですか?

もちろんそれぞれの性格や育った環境にも大きく左右されますが、犬種特有の性格によって以下のように分類することができます。

 

よく吠える犬種

よく吠えるというと少しネガティブに感じてしまいますよね。
ですが、狩猟犬や牧羊犬、牧畜犬、番犬をルーツとしているワンちゃんは、よく吠えることが必要とされていました。

そういった特徴を持つワンちゃんは次の通りです。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
オーストラリアン・シェパード
ビーグル
ミニチュア・ダックスフンド
柴犬  など 

 

 

あまり吠えない犬種

対して、あまり吠えないワンちゃんは愛玩犬や使役犬として人と近い距離で過ごしてきた犬種が挙げられます。

代表的な犬種は、次の通りです。

バセンジー
ボルゾイ
ゴールデン・レトリバー
トイ・プードル
パグ  など 

 

 

気を付けたい鳴き声

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ワンちゃんの鳴き声の中には、注意したいものもあります。

例えばスキンシップ中に触られるのを嫌がり、激しく「ギャインギャイン!」と鳴いたりする場合です。
このような鳴き声をあげたら、ケガや病気で痛がっている可能性があります。

とくにシニア犬は抵抗力が落ちているので体調を崩しやすく、「ウゥー」と唸ることでケガや病気を飼い主さんに伝えている可能性があるのです。

愛犬が普段と違う反応や鳴き方をする場合は、迷わず動物病院に連れて行きましょう。
他にも住環境にストレスを感じてしまうと、歯をむき出しにして唸ってしまう子もいます。
その場合は「落ち着ける場所があるか」「自由に動ける広さがあるか」など、愛犬の気持ちになり住環境を見直す必要があるでしょう。

 

吠え癖をやめさせるには

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ワンちゃんは、鳴き声で飼い主さんに気持ちを伝えようとしています。

しかし愛犬が吠えたからといって、必要以上にワンちゃんに構う必要はありません。
愛犬の伝えたいことをくみ取り、適切に対処することが大切です。

 

恐怖の対象から気をそらす

警戒心や不安からワンちゃんが吠える時は、その対象から意識をそらせようとするのがポイントです。

家に来客がある場合は、ワンちゃんが離れた場所で落ち着けるスペースを用意すると安心しやすいですね。
また、散歩中に他のワンちゃんや人と鉢合わせたら、相手が見えない位置に誘導したり、声をかけるなどして、愛犬の気をそらしましょう。

 

構わない時間を作る

要求やワガママから吠える時のしつけのポイントは、ワンちゃんに構わない時間を意識して作ることです。

例えば、愛犬が散歩に行きたくて吠えていたら、すぐには連れて行きません。
待てやお座りなどの指示や「もう少ししたら後で行こうね!」と声をかけるなど、時間を置いてから連れて行きます。
吠えれば要求が通ると覚えないように、根気よく対応しましょう。

また、興奮して吠える時は、愛犬が落ち着くまで目を合わせずに待つのがポイントです。
例えば飼い主さんの帰宅が嬉しくて興奮しているなら、すぐに頭を撫でないようにします。

注意点は、愛犬が落ち着くことを覚えるように、落ち着くまで目も合わせず無視をすることです。
愛犬が吠えるのをやめたら、たくさん褒めてあげましょう。

 

まとめ

今回は、ワンちゃんの鳴き声の意味や、吠え癖をやめさせるしつけのポイントを解説しました。

飼い主さんは、ワンちゃんの鳴き声の意味を理解してあげることが大切です。
そして、愛犬の気持ちを読み取り、よりよい関係を築いてくださいね。

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