コミュニケーションツール!しっぽで分かる愛犬の感情とは

コミュニケーションツール!しっぽで分かる愛犬の感情とは

Golden retriever playing with toy on the floor at home

 
ワンちゃんがうれしそうにしっぽをフリフリする姿は、疲れや嫌なことも一気に吹き飛ばしてくれるほどの愛らしさがありますよね。

ですが、しっぽを振るのはうれしい時だけにするものではないことをご存じですか?
じつは感情によって振り方が異なるのです。

そこで、ワンちゃんの気持ちを正確にキャッチできるよう、しっぽに表される感情の違いを知っておきましょう。
また、しっぽの役割や犬種別のしっぽの違いなども併せて紹介します。

 

ワンちゃんのしっぽの役割

 
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ワンちゃんのしっぽは犬種や個体によって形状や長短、毛の多さなどに違いがあります。

そんな個性豊かなしっぽですが、共通する役割があるんです。

 

感情表現・コミュニケーション

しっぽは、コミュニケーションツールとしての役割を担っています。
ワンちゃんは顔の表情やしぐさ、耳の動きなど感情表現が豊かな動物ですが、しっぽも同様にさまざまな感情を伝えてくれます。
その感情はしっぽの振り方や速度、高さなどによって異なるので、愛犬のしっぽを見れば何を考えているのか理解できるかもしれません。

 

バランスの維持

疾走したり、飛び跳ねたり、カーブを曲がるなどの動作の中で、しっぽはバランスを取る役割を担います。
複雑な体勢をとったり猛スピードで進行方向を変えても、体の平衡感覚を保てるようバランスを取っているのです。
その役割は陸上だけでなく、水中で泳ぐ際にも力を発揮します。

ミニチュア・ピンシャーやヨークシャー・テリアなど断尾をする犬種もありますが、最近ではしっぽが無くなることでバランスを保つ力が少なからず失われるということが医学的、学説的にも証明されています。

 

体温の維持

ワンちゃんは寒さを感じると体にしっぽを巻き付けて体を温め、体温を維持します。
さらにしっぽで鼻を覆うことによって、冷たい外気を吸わないようにしているのです。
寒い国を原産とするワンちゃんにふさふさとしたしっぽの子が多いのは、このような体温の維持のためと言われています。

まるでマフラーとマスクのような役割ですね。

 

感情によって異なるしっぽの動き

 
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ワンちゃんと暮らしている飼い主さんであれば、ワンちゃんのしっぽの動きからある程度愛犬の気持ちがわかる方も多いはず。
ここからは、感情によって異なるしっぽの動きについて、詳しく見ていきましょう。

 

ポジティブな感情

しっぽの毛があまり膨らんでいない自然な状態で、リズミカルに左右に大きくしっぽを振っている場合は喜びや愛情、敬意などを表しています。

飼い主さんには「一緒にいてね」「遊んで」など甘えの気持ちを表していることも。
先端を少し動かす程度であれば、あいさつをしているのかもしれません。

また、しっぽを垂らした状態で左右に振るのは、くつろいでリラックスしている気分を表しています。

 

好奇心や警戒心

しっぽを高く上げ小刻みに振るのは基本的に興奮状態で、好奇心や警戒心を表しています。

何か気になるものがある時、それが何なのか見極めようとする時によく見られます。

 

恐怖心

恐怖を感じている時には、しっぽを後ろ足の間に挟んで隠してしまいます。
場合によっては、ただ恐怖を感じているだけではなく、相手に対して降伏する意思を表示するのにしっぽを隠すことも。

 

威嚇・優位性

うれしい時に左右にしっぽを振るワンちゃんですが、実は威嚇をする時にもしっぽを振ります。

イタリアのトリエステ大学の研究チームが報告したところによると、ポジティブな気持ちの時にはしっぽを右側に振り、ネガティブな気持ちの時は左側に振っているそうです。

愛犬が喜んでいるのか怒っているのかを区別する時は、しっぽをどちらに振っているのかを見ると良いかもしれませんね。

また、しっぽをピンと高く上げている状態は、優位性を表しています。
相手よりも自分の方が上であると主張しているのです。

 

種類によるしっぽの違い

 
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ワンちゃんのしっぽは巻き方や飾り毛によっていくつかの種類に分類されます。
愛犬のしっぽはどんな種類に分類されるのでしょうか?
ここではその一部を犬種とともに紹介します。

しっぽの種類

立ち尾:垂直に立ち上がった形
(スコティッシュ・テリア、ビーグル)

 
垂れ尾:自然に下に垂れ下がっている形
(シベリアン・ハスキー、ビション・フリーゼ)

 
巻尾:上方にクルンと巻いた形
(柴犬、秋田犬)

 
差し尾:背中に湾曲しながら伸びている形
(紀州犬、甲斐犬)

 
スクリュー・テール:らせん状に巻いた形
(パグ、ブルドッグ)

 
オッター・テール:根本から先端にかけて細くなる​カワウソのような形​
(オーストラリアン・キャトル・ドッグ)

 
ボブ・テール:短い尻尾
(ウェルシュコーギー・ペンブローク、フレンチ・ブルドッグ)

 
ホイップ・テール:背線と同じ高さに真っすぐ伸びた形
(イングリッシュ・ポインター、イングリッシュ・セッター)

 
フラッグ・テール:羽のような飾り毛が垂れ下がっている形
(ゴールデン・レトリーバー、コリー)

 

しっぽには紹介した以外にも種類がありますが、日本で飼育されているワンちゃんは上記に当てはまる子が多いでしょう。
ミックスのワンちゃんの場合でも、どの特徴に当てはまるのか考えるだけで楽しいですよね。

 

まとめ

 
愛らしいワンちゃんのしっぽですが、さまざまな役割があることがわかりました。

ぜひ、しっぽの動きからワンちゃんの感情を読み取ってあげてくださいね。

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