魚はワンちゃんの体に良いの?与え方のポイントや注意点

魚はワンちゃんの体に良いの?与え方のポイントや注意点

ドッグボウルに入ったペットフードをじっと座

 
愛犬に魚をあげていいのか迷ったことはありませんか?
肉食のイメージが強いワンちゃんですが、「肉ばかり与えて大丈夫かな」「健康のためにバランスよく食べさせた方がいいのでは?」と考える飼い主さんも多いでしょう。

今回は、ワンちゃんに魚を与えるとどんなメリットがあるのかを解説します。
魚を食べさせる時の注意点や、どのようにあげればよいのかについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

ワンちゃんは魚を食べられるの?

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魚と言えばネコちゃんが食べるもの、というイメージがありますよね。
しかし、実際にはワンちゃんも魚を食べることができます。

特に日本は海に囲まれた島国という特徴から、古くからワンちゃんも魚をよく食べていたのです。
ドッグフードやワンちゃん用のおやつの材料にも、サーモンやマグロなど魚を使ったものも多くありますよね。
魚から多くとれる栄養素もあるので、他の食材と同じ様に摂取できると良いでしょう。

 

魚に含まれる栄養素

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魚には良質な栄養素がたくさん含まれており、ワンちゃんの健康な体づくりのために役立ちます。
ここでは、魚に含まれる栄養素について解説します。

 

たんぱく質

魚に含まれる動物性のたんぱく質は、肉のたんぱく質よりワンちゃんの体内で消化しやすいという特徴があります。
また、体内の余計な塩分を排出する働きがあるので、高血圧を予防する効果があるといわれています。

さらに、肉よりもアレルギーが少ないとされているので、アレルギー体質のワンちゃんにとっては嬉しいたんぱく源になることも。

 

カルシウム

煮干しなど骨ごと食べられる小魚にはカルシウムが豊富。
カルシウムは骨や歯、関節を健康的に維持する役割を担っています。
他にも筋肉を形成するのを助けたり、病原菌と戦うための免疫力を高める効果も期待できますよ。

 

タウリン

タウリンはアミノ酸の一種。
視力低下や乾燥などによる、目の疲れの回復に役立つとされる栄養素です。
またコレステロールや中性脂肪を抑え、動脈硬化を予防する効果にも注目が集まっています。

 

DHA

DHAはワンちゃんの脳の働きを助ける役割が期待でき、記憶力や学習能力を高めるとされています。
さらに皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、視覚機能や視力の回復を助けるなど、さまざまな効果が期待できる栄養素です。
最近ではシニアの認知症予防にも効果があるとされ、サプリメントなどでもよく見かけるようになりましたね。

 

EPA

EPAは体内のコレステロールや中性脂肪を下げ、心筋梗塞や動脈硬化などを防ぐ効果があるとされています。
他にも、関節炎などの炎症を抑える効果や、DHAと同様に認知症に効果があるとされている栄養素です。
EPAとDHAは魚に特に多く含まれています。
魚を食べるとき、特に意識したいですね。

 

ワンちゃんにおすすめの魚

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魚はワンちゃんにとって嬉しい効果をもたらすことがわかりましたね。
ここでは、ワンちゃんにおすすめの魚の種類を紹介します。

 

赤身魚

ワンちゃんにおすすめの赤身魚は次の通りです。

・マグロ
・カツオ
・ブリ

 
赤身魚はドッグフードにもよく使われており、ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富です。

鉄分も多く含まれているので、貧血防止に効果があるといわれています。
赤身魚は加熱すると硬くなり噛み応えがあるので、ワンちゃんにとっても満足感の高い食材です。

 

白身魚

ワンちゃんにおすすめの白身魚は次の通りです。

・タイ
・ヒラメ
・カレイ
・シャケ
・タラ

 
白身魚は消化しやすくアレルギーを引き起こしにくいのが特徴です。
低脂肪・高たんぱくなので、ダイエット食に向いていますね。
身が柔らかく食べやすいので、シニアの子も食べやすいでしょう。

 

青魚

ワンちゃんにおすすめの青魚は次の通りです。

・イワシ
・サバ
・サンマ

 
青魚にはDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれています。
健康に良いため積極的に摂取したいところですが、不飽和脂肪酸は体内で分解する際にビタミンEを大量に消費します。
そのためビタミンEが不足しないよう、バランスのよい食事を心がけなくてはいけません。
また、青魚は血液が身に多く含まれており鮮度がすぐに落ちやすいので、購入後は早めに与えるようにしましょう。

 

調理のポイント

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魚の調理方法は、焼く・煮る・スープにするなどが挙げられます。
新鮮であれば生でも食べられますが、寄生虫のリスクがあるので避ける方がベターです。

調理のポイントは、骨をしっかり取り除くことと、味を付けないこと。

骨はのどに刺さる危険性があるので、注意しましょう。
骨を取り除くのが面倒な場合は、刺身や刺身用のサクを調理するのがおすすめです。

また、調理するとなると味付けをしたくなりますが、ワンちゃんには必要ありません。
もちろん、人間用の加工された干物や魚肉ソーセージなどは与えてはいけません。

 

これは危険!与える時の注意点

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ワンちゃんにとって魚は体に良いものですが、与える際には注意しなければならないこともあります。
ここでは魚を与える時の注意点について見ていきましょう。

 

魚アレルギー

魚は比較的アレルギーを起こしにくい食材です。
しかし愛犬の体質や魚の種類によっては、アレルギー症状を引き起こす可能性があることを把握しておきましょう。

とくに青魚は魚の中でもその可能性が高いため、初めて魚を食べるワンちゃんには適しません。
愛犬に与える最初の魚は、アレルギーを引き起こしにくい白身の魚がおすすめです。
まずは少量を与え、愛犬の体調に変化がないか様子を見ましょう。

 

ヒスタミン食中毒

ヒスタミン食中毒とは、魚を常温で放置しておくことで大量に生成されるヒスタミンが体内に入ることで発症する食中毒です。
ヒスタミンは一度生成されてしまうと加熱しても分解されません。
魚を与える時は常温で放置せず、しっかり温度管理をした上で新鮮なものを与えるようにしましょう。

 

アニサキス食中毒

アニサキスは魚の内臓などに寄生する寄生虫の一種。
口にしてしまうと胃や腸に寄生し、激しい腹痛、嘔吐などの食中毒を引き起こします。

アニサキスは、マイナス20℃で2日以上冷凍するか、70℃以上で加熱すると死滅します。
ワンちゃんには生魚は避けて、冷凍もしくは加熱したものをあげると安心ですね。

 

過剰摂取

魚は栄養が豊富なので積極的にあげたい食材ですが、過剰摂取は肥満や、黄色脂肪症という病気の原因になるので注意しましょう。
黄色脂肪症とは腹部や胸部の皮下脂肪にしこりができ、強い痛みを引き起こす病気。
せっかく魚を美味しく食べた後に体調を崩すのは悲しいですよね。
1日に与えてよい魚の摂取量の目安は、次の通りです。

・体重5kgの場合は10g以下
・体重10kgの場合は15〜20g程度
・体重20kgの場合は40g程度

 

 

まとめ

今回は、ワンちゃんに魚を与えるとどんなメリットがあるのか、また、魚を食べさせる時の注意点や与え方について解説しました。
魚にはワンちゃんにとって良質な栄養素が豊富に含まれます。
与え方や摂取量などに気を付けて、愛犬が喜ぶ健康的な食事を用意してあげましょう!

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