愛犬の夏バテ予防に!夏野菜の食べ方と注意点

愛犬の夏バテ予防に!夏野菜の食べ方と注意点

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近年、驚くほど暑い日が続く日本の夏。
愛犬には暑さに負けない体づくりをさせたいものですね。
夏は旬を迎える野菜がたくさん!
夏野菜は、体を冷やすなど暑い季節に適した効果があり、愛犬の健康をサポートしてくれます。

今回は、涼しげで食欲が湧くワンちゃんにおすすめの夏野菜を、効能や与え方、注意点などを交えて解説します。

 

夏野菜で夏バテを解消!

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暑い日が続く夏の間、私たちだけでなくワンちゃんも夏バテになることがあります。

夏野菜は、水分やその時期に必要な栄養素が豊富で、体を冷やす効果、体力回復、食欲増進、夏バテ予防にも一役買ってくれます。
ただし、与える際の注意点もありますので、安全な食べ方を知って愛犬の健康をサポートしましょう。

今回は愛犬の夏バテ防止に効果的なおすすめの夏野菜5品目を紹介します。

 

きゅうり

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きゅうりの旬は6月から9月。
きゅうりは約96%が水分なので、水分補給や熱くほてった体を冷ます体温調節効果もあります。

 

きゅうりの主な栄養素

・ビタミンK:骨の形成を促進する
・シリカ:皮膚の健康と被毛の艶を維持する
・ビタミンC:酸化を防ぎ、コラーゲン生成を助ける
・カリウム:塩分の体外排出、筋肉の収縮などに役立つ

 

 

きゅうりの与え方と注意点

ヘタは必ず取り除きましょう。
あげ方の工夫として、小さくカットしたり、細めのスティック状に切って、飼い主さんが持ちながらあげると良いでしょう。
喉に詰まらせないように、たとえ大型犬でも1本そのままのきゅうりをあげてはいけません。
皮は消化しにくいので、パピーやシニア犬、胃腸に不安がある子にはむいて与えましょう。
また、塩もみをしたりぬか漬けにしたものを与えるのは厳禁です。

 

トマト

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トマトの本来の旬は6月から8月です。
トマトも水分量が多いので、水分補給に役立ちます。

トマトの主な栄養素

・ビタミンC:抗酸化作用
・リコピン:抗酸化作用
・βカロテン(ビタミンA):抗酸化作用 、紫外線から皮膚や被毛を守る
・カリウム:利尿作用

 

トマトの与え方と注意点

トマトの熟した果肉はワンちゃんにとって安全ですが、ヘタや緑色の部分には「トマチン」と呼ばれる有毒物質が含まれているので愛犬には絶対に与えてはいけません。
緑色の部分が残っているトマトは避け、必ず赤い熟したものを選び、小さくカットして与えましょう。
ミニトマトはそのまま与えてしまうと丸のみして喉に詰まらせ、窒息してしまう可能性があり、大変危険です。
ミニトマトも細かく切って与えるようにしましょう。
また、トマトの皮は消化しにくいため、パピーやシニア犬、胃腸に不安がある子には湯むきしたものがオススメです。
ケチャップやトマトジュースなどには、塩分やたまねぎ、香辛料が使われている場合があるので与えるのは避けましょう。

 

オクラ

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オクラの旬は6月から9月。
独特のネバネバ感が特徴でさっぱりと食べやすいオクラは、夏バテ気味のワンちゃんや、便秘がちなワンちゃんの健康サポートに役立つ食材です。

オクラの主な栄養素

・ペクチン(食物繊維):腸内環境を整える
・ビタミンB群:疲労回復
・βカロテン(ビタミンA):抗酸化作用 、紫外線から皮膚や被毛を守る

 

 

オクラの与え方と注意点

オクラは生のままでも食べることができますが、茹でた方が消化に良いです。
加熱して柔らかくしたものを、へたを取り小さく刻んで、ドッグフードのトッピングなどにすると良いでしょう。
表面のうぶ毛を取るための板ずりや、種を取る必要はありません。
パピーやシニア犬、胃腸に不安がある子は食べすぎるとお腹を壊してしまう恐れがあるので注意してください。

 

夏レタス

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夏レタスは7月から9月にかけてが旬の野菜です。
レタスのシャリシャリする食感が好きなワンちゃんも多いですよね。

夏レタスの主な栄養素

・ビタミンC:抗酸化作用など
・ビタミンE:抗酸化作用など
・ビタミンK:骨の形成サポート
・葉酸:赤血球の生産を助ける
・食物繊維:腸内環境を整える
・カリウムなどのミネラル:塩分排出、血圧の上昇抑制
・ラクチュコピクリン:自律神経を整える

 

 

夏レタスの与え方と注意点

食べやすい大きさにカットして生で与えるか、加熱してから刻んで与えます。
レタスは約95%が水分なので、水分補給を兼ねた夏場のおやつにぴったり!
しかしレタスには、微量ながらワンちゃんにとって有毒な「キシリトール」が含有されており、与えすぎは禁物です。
小型犬で葉1枚程度にとどめましょう。

 

かぼちゃ

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冬に食べるイメージの強いかぼちゃですが、実は夏から初秋にかけてが収穫のピークです。
ふかすとホクホクと甘く、かぼちゃが好きというワンちゃんも多いかと思いますが、カロリーが高い野菜のため肥満など注意が必要です。

かぼちゃの主な栄養素

・βカロテン(ビタミンA):抗酸化作用 、紫外線から皮膚や被毛を守る
・ビタミンC:抗酸化作用など
・ビタミンE:抗酸化作用など
・ビタミンK:骨の形成をサポート
・食物繊維:腸内環境改善 便秘の予防・解消
・カリウムなどのミネラル:塩分排出、血圧の上昇抑制

 

 

かぼちゃの与え方と注意点

種やわたを取り除き、小さくカットしてしっかり加熱し、柔らかくして与えましょう。
皮は加熱しても消化しにくいので、取り除いて細かくすりつぶします。
かぼちゃは高カロリーなので、与えすぎると下痢や肥満の原因になることも。
量に注意して与えてください。

 

夏野菜を与える際の注意点

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ワンちゃんが食べて良い野菜の量は、食事量の10~20%程度が適切です。
塩分過多になるため、味付けは一切しないようにしましょう。
また、各野菜のアレルギーに注意が必要ですので、はじめて与える時は、ごく少量にして様子を見るようにしてください。
病気療養中や投薬中、普段療法食を食べている愛犬の場合は、野菜を食べさせる前にまず、かかりつけの獣医師へ相談することをおすすめします。

 

まとめ

夏の旬野菜、きゅうり、トマト、オクラ、夏レタス、かぼちゃは、美味しいだけではなく、ワンちゃんの健康をサポートすることができるという点からも、普段の食事に取り入れることがおすすめです。
ただし、ワンちゃんに野菜を与える際には、適量を守り、食材を適切に調理して与えることが大切。
また、アレルギーがある場合や健康状態によっては、事前に獣医師に相談することが重要です。
愛犬が健康に夏を乗り切れるよう、栄養バランスの良い食事と一緒に夏野菜を与えてあげてくださいね。

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