いつから始める?パピーのしつけ方と教える順番

いつから始める?パピーのしつけ方と教える順番

Young and beautiful merle australian shepherd puppy during a pup

 
待ちに待ったパピーがお家にやって来る日は、家族みんなでワクワクしているはず!
その反面、しつけはいつからどのようにスタートすればいいんだろう?と不安な気持ちが生じる飼い主さんも多いものです。
パピーには覚えなければいけないことがたくさん!

特に初めてワンちゃんを迎える飼い主さんは、何から手をつければよいのか悩むこともあるかもしれませんね。
この記事ではパピーのしつけを始める時期や、しつけの順番などを解説します。

 

パピー(子犬)のしつけはいつから始める?

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パピーは家族を癒し笑顔にしてくれる存在ですよね。
でもただ可愛いがるだけではなく、しっかりとしつけを行い、暮らしのルールを教えていくのも飼い主さんの役目です。
パピーのしつけを始めるには、いつが適期なのでしょう。

 

年齢的には生後2~3ヶ月頃から

しつけは、パピーの時期に始めるのが理想とされています。
しかし、生後2~3ヶ月までのパピーはまだ脳が未発達状態なので、人が何かを教えようとしても理解ができません。
生後3週齢から8週齢の期間は母兄弟の中でワンちゃん同士の社会性を学ぶ必要があります。

まずはワンちゃん同士のルールのお勉強から!
飼い主さんがしつけを始める時期は、生後2~3ヶ月を過ぎてからが良いでしょう。

 

パピーを家に迎えたら

新しく家にやってきたばかりのパピーは、環境の変化に敏感になっているもの。
そのため精神的にも肉体的にもストレスがかかり、この時期は最も体調をくずしやすくなっています。

飼い主さんはパピーをかまいたい気持ちをぐっと我慢して、優しく見守りましょう。
しつけも最低限の内容にとどめます。

まずは、パピーが新しい家に慣れるということが1番大切なのです。

 

トイレのしつけ

パピーが家に来て、すぐに始めなければならないのは、トイレのしつけです。
トレーやペットシーツなどのトイレ環境は、パピーが家に来る前から整えておくと、焦らずにトイレトレーニングをスタートできます。

 

しつけの順番

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ちょっとずつ新しい環境に慣れてきたら、色々なしつけをスタートしましょう。
しかし、一度にたくさんのことを教えようとしても、パピーは混乱してしまいます。
覚えやすい順番・方法で、少しずつ教えていきましょう。

 

名前を教える

パピーが家族となり、まずトイレのしつけを行いますが、同時に自分の名前を覚えるように飼い主さんは意識して接しましょう。
パピーが名前を覚えると、その後のしつけなどもスムーズに進めることができます。

 

おすわり・ふせ

パピーが自分の名前を覚えたら、「おすわり」や「ふせ」といった基本的なコマンドも教えていきます。
これらはワンちゃんが興奮してしまった際に落ち着かせることができるなど、飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても大事なしつけです。

 

体に触れる

生活していく中で、トリミングや動物病院での診察など、人がワンちゃんの体を触らなければならない場面はたくさんあります。
パピーの頃から体に触られることに慣れさせておけば、必要な時に嫌がったり攻撃的にならずにすみますし、ワンちゃん自身のストレスも軽減されます。

 

ハウスのしつけ

体を休めるクレートなどに入るしつけを、ハウストレーニングといいます。
クレートの中は、「閉じ込められる場所」ではなく、「落ち着く場所」であると教えてあげることが重要です。
パピーの頃からクレートなどの囲まれた空間に入ることを習慣化できれば、問題行動の予防や災害時にも役にたちます。

 

甘噛みをやめさせる

パピーの甘噛みは、ほとんどの飼い主さんが経験することです。
甘噛みはパピーにとっては遊びの一環かもしれませんが、この行動を愛犬が幼い時にきちんと正しておかなければ、成長に伴い噛み癖などの困った行動につながってしまう可能性もあります。
飼い主さんは、愛犬と一緒に暮らしていく上で、嚙んでいいものと悪いものの区別を必ず教えてあげなければならないでしょう。

 

散歩のしつけ

ワンちゃんと飼い主さんが一緒に暮らしていく上で、散歩は毎日の日課になるでしょう。
リードをつけて歩く練習や、リードを引っ張らずに歩くようにしつけることで、公共の場でほかの人に迷惑をかけずに散歩を楽しむことができるようになります。

 

パピーのしつけの方法

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ワンちゃんがパピーのうちに適切なしつけを行なうことは、吸収しやすい時期であることに加え、ワンちゃん自身もストレスなく生活ができるようになるというメリットがあります。
飼い主さんは、どんな方法でしつけを行なっていけば良いのかしっかりと知識を身につけましょう。

 

トイレのしつけ

まずは、ペットシーツにパピーの排泄物のニオイをつけておきます。
ペットシーツとはペットのトイレ用の吸水シートのこと。
パピーを家に迎える際、必ず用意をするべきアイテムの1つです。
排泄物は事前にペットショップなどで用意してもらうのがベストですが、用意できない場合は家で最初にした排泄物を利用しましょう。

飼い主さんは、パピーの行動をよく観察して、排泄のタイミングでトイレに誘導してあげます。
朝起きた時、ごはんの後などが成功しやすいタイミング。
誘導する時は、抱っこして行くよりも自分で歩いて行かせる方がトイレの場所を覚えやすいです。
パピーがトイレの場所を覚えるまでは、根気よくトイレに誘導してあげましょう。

トイレを失敗しても叱るのは厳禁。
無言で、粗相してしまったものを片付けるようにして、成功した時はオーバーなくらいに褒めてあげると効果的です。
上手にできたら、ご褒美をあげるのも良いかもしれません。

どうしてもパピーのそばにいることができない時には、サークルで囲い、ペットシーツを敷き詰めておく方法もあります。

 

名前の教え方

飼い主さんは意識してパピーの名前を呼んでみましょう。
この時、アイコンタクトをすると、パピーも自分のことを呼んでいるのだと少しずつ覚えていきます。
パピーが混乱しないように、家族全員がひとつの呼び方で統一することが大事です。
なかなか覚えてくれない時は、名前に反応した時にご褒美をあげるのも効果的ですよ。

 

おすわり・ふせの教え方

まず愛犬の好きなおやつを用意し、アイコンタクトを取りながらおやつを手に持って愛犬に見せます。
次におやつを持つ手をだんだんとパピーの方に近づけていきますが、まだあげてはいけません。
手をパピーの頭の上よりも少し上にすると、おやつを見上げたパピーが自然と腰を下ろすので、そのタイミングで「おすわり」と声をかけて下さい。
なかなかすわらないようなら、腰のあたりを優しくチョンと押してあげるとすわります。

ふせの教える時は、おすわりの姿勢からスタートします。
愛犬におすわりをさせたら、おやつを持った手をパピーの鼻先に近づけ、その手を地面に向かってゆっくりと移動させましょう。
パピーのおしりはおすわりの状態から上に上がる事がないようにし、上半身だけを地面に近づけるようにして、ふせの姿勢になったら「ふせ」と声をかけて覚えさせます。

どちらも根気よく、繰り返してしつけていき、上手にできたらご褒美をあげて褒めてあげます。

 

スキンシップの慣れさせ方

体のどこに触れても大丈夫なように、日頃からだっこをしたり全身を撫でたりしてスキンシップをとりましょう。
パピーが心地よく感じ、かつストレスにならないように接することが大切です。
興奮しやすいタイプのパピーは、運動などでエネルギーを発散させた後に、お尻を飼い主さんの膝に乗せ、パピーの背中を飼い主さんのお腹から胸にぴったりつけるようにしてしばらく静かに待つ方法がおすすめです。
暴れている間はしっかり抱いて、静かになったら褒めて解放します。

 

ハウスのしつけ方法

最初はクレートの扉を取り外して、おやつなどでパピーをクレート内に誘導します。
上手に入ることができたらおやつをあげ、たくさん褒めてあげましょう。
クレートの中はおやつをもらえたり褒めたりしてもらえる楽しい場所だと認識するように繰り返し練習します。
慣れてきたら扉をつけ、開けたり閉めたりして、様々な状況にだんだんと慣れるように練習します。
これらを繰り返していくうちに、クレートは落ち着いていられる空間と認識していきます。

 

甘噛みのやめさせ方

パピーが噛んだ時に、「痛い」「ダメ」などの発する言葉を家族で統一します。
この時、声のトーンは低めで毅然と発するのがコツ。
パピーが人の手や家具など噛んではいけないものを噛んだ時に、パピーの目を見て決めておいた言葉でしっかりと叱ります。
噛まなくなるまで何度も繰り返し、噛まなくなったらご褒美をあげて褒めてあげましょう。

 

散歩のしつけ

まずは首輪やリードに慣れさせます。
首輪に慣れやすいように、お散歩デビューする数日前から、室内でも毎日つけおくことがおすすめです。
また、室内でリードをつけて歩く練習もしておくとよいでしょう。

実際に外で散歩をする際は、コースも歩く速さも飼い主さんのペースで行ないます。
パピーが自分の行きたい方向に飛び出したら無言で立ち止まりワンちゃんが止まって振り向いたら、名前を呼んで呼び戻し、戻って来たら褒めます。
パピーがリードを引っ張って飼い主さんより前に出たら、この時も名前を呼んで近くへ呼び戻し、パピーがペースをゆるめて飼い主さんの横についたら褒めます。
これを繰り返して練習するうちにパピーは上手に歩けるようになります。

 

しつけ教室・パピークラス

飼い主さんだけではしつけが難しい時は、ワンちゃんのしつけ教室などに通うのもおすすめです。
教室では同じような月齢のパピーが参加できる「パピークラス」などが開催されていることも多くあります。
一緒に遊んだりトレーニングをすることで、パピーは社会性を学ぶことができますし、飼い主さんもパピーのしつけ方を学ぶと共に、ほかの飼い主さんと交流したり、トレーナーさんに悩みを相談できるなどのメリットがあります。

 

まとめ

パピーの時期はあっという間に過ぎてしまいます。
しつけを行なうのに最適な時期ですが、体調も不安定な時期なので無理は禁物です。
パピーのしつけは、毎日無理なく継続していくことが最も大切でしょう。

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