フワフワもこもこ!ポメラニアンってどんな性格?

フワフワもこもこ!ポメラニアンってどんな性格?

stefanus-fandhy-Uv1G3yfL2Gg-unsplash

 
丸いフォルムにフワフワの毛、小さな顔にくりっとした大きな目がまるでぬいぐるみのように愛らしいポメラニアン。
そのかわいさから、日本での人気犬種ランキングにはいつも上位にランクインしています。

今回はそんなポメラニアンの起源や性格、飼う際の注意点についてをまとめて紹介します。

 

ポメラニアンの起源

 pomeranian02
 
ポメラニアンの原種は、バルト海に面したポメラニア地方(現在のポーランドとドイツの一部)で誕生しました。
先祖はジャーマン・スピッツやサモエドと考えられています。
当時はまだ中型犬以上の大きさで、羊や牛の放牧を手伝う使役犬として活躍していました。

18世紀頃に原種と中型のスピッツを組み合わせて品種改良を重ね、小型化して誕生したのがポメラニアンです。

ポメラニアンはドイツ語では「Zwergspitz/ツヴェアク・シュピッツ」と呼ばれ、小さなスピッツという意味を持っています。
小型化されて以降、19世紀から20世紀初頭にかけてヨーロッパの王室と貴族の間でポメラニアンの人気は非常に高まりました。
なかでもイギリスのクイーン・ヴィクトリアはポメラニアンのブリーダーとして知られ、さらに小型化された彼女の愛犬たちがさらに人気を高めたと言われています。

愛らしい見た目に小型化されて飼育がしやすくなったポメラニアンは、その後世界でも人気を博し、20世紀初頭にアメリカン・ケネル・クラブに認定され今に至ります。

 

ポメラニアンの性格

 pomeranian03
 
性格はもちろんワンちゃんによって異なりますが、一般的にポメラニアンは非常に活発で明るく遊び好き、フレンドリーで人懐っこく、家族との絆を大切にするとされています。
賢いためトレーニングもしやすい犬種です。

一方で、使役犬だった先祖の名残により用心深く気が強い一面があるため、よく吠える傾向も。
しかし飼い主に従順で賢いため、適切なトレーニングを行えば無駄吠えは抑えられます。

また、性別によって性格にも多少の違いがあるとされています。

男の子のポメラニアンはやんちゃで一日中遊ぶのが好きなうえに、好奇心も旺盛で元気であるとされています。
さらに甘えん坊で、飼い主さんにいつもべったりしていたいタイプが多いのも特徴です。
人に対してはとても友好的な一方、縄張り意識が強いので吠えやすく、男の子のワンちゃんとは仲良くなりにくいのでワンちゃんが集まる場所では注意が必要です。

女の子のポメラニアンは甘え上手でコミュニケーション能力が高く、人にもワンちゃんとも仲良くできる子が多いようです。
男の子よりは比較的大人しいですが、神経質で臆病なところも見られます。

 

ポメラニアンとの生活における注意点

 pomeranian04
 
紹介したように小型で甘えん坊なポメラニアンは、飼育しやすい犬種です。
しかしフワフワの被毛のケアや、小型だからこその怪我には注意が欠かせません。

ここではポメラニアンと生活するうえで注意してなくてはいけないポイントを紹介します。

 

被毛のケア

ポメラニアンのチャームポイントと言えるボリュームのあるモフモフな被毛は、オーバーコートとアンダーコートの二重構造からなるダブルコートによるものです。
ダブルコートの犬種は換毛期だけでなく1年を通して毛が抜けやすいため、こまめなお手入れが欠かせません。

基本的には毎日、全身の毛を梳かすように優しくブラッシングをします。
また、週に1~3回はいつもより時間をかけ、ピンブラシやスリッカー、コームなどを使い分けながら丁寧にブラッシングしましょう。

ブラッシングをさぼってしまうと毛玉ができてしまったり、皮膚炎を引き起こしてしまうこともあります。
毛玉ができてしまった時には無理やり梳かさずに、トリミングサロンに相談してみてください。

 

怪我や事故

ポメラニアンは非常に活発な犬種ですが、骨が細いために骨に関する怪我をしやすいという特性を持ちあわせています。
高所からのジャンプをさせないように、ソファやベッドなどにはワンちゃん用のスロープや階段などを取り付けたり、私たち人間が利用する階段は歩かせないなどの対策が欠かせません。
床が滑りやすいと関節に負担がかかったり、転んで怪我をしてしまうこともあるため、滑りにくい床材に変えたりマットを敷いて対策をしましょう。

また、誤って踏んだり蹴ったりすることのないよう、掃除や大きな物を移動する際はワンちゃんを別の部屋やクレートに移動させておくと安心です。
小さい子どもと触れ合わせる場合には、慎重に扱わなければならないことをしっかり教えておきましょう。

 

トレーニングと社会化

牧羊犬などの使役犬を先祖に持ち吠えやすい特性があるため、無駄吠えをしないようトレーニングが必要です。

しかし無駄吠えといっても、彼らは彼らなりの意味や訴えがあって吠えています。
たとえ人にとっては危険ではない状況でも、飼い主さんに対して危険を知らせるために吠えているのかも知れません。

そのため吠えたことに対して大声で叱ってしまうと、「ボスも一緒に警戒している」と捉え勢いづいてしまうことも。
無駄吠えを注意する際は、飼い主さんがリラックスした優しい態度で「大丈夫よ」と撫でて落ち着かせてあげるようにしましょう。
クリッカーなどを使用した叱らないトレーニングもおすすめです。

また、ほかのワンちゃんたちとあまり触れ合わない子は社会化ができていないために、警戒しやすく吠えやすい傾向にあります。
パピーの頃からドッグランや一緒に行ける飲食店などに連れて行き、ほかのワンちゃんや人、社会の音やものなどに慣れさせることも有効です。

 

ポメラニアンと相性が良い人

 pomeranian05
 
ポメラニアンは活発で遊びや運動が大好きな犬種です。
そのため、愛犬との遊びやお出かけに時間を使えるアクティブな人との相性が良いと言えます。

また、甘えん坊で愛情を求める性格だからこそ、留守番が多いと強いストレスを感じやすい傾向も。
ストレスによってさまざまな問題行動を起こす「分離不安症」になるケースもあるため、普段から家族と一緒に過ごせるような環境での飼育が理想です。

 

まとめ

日本では人気犬種ランキングの上位に挙がるポメラニアン。
その愛らしさや甘えん坊な性格から人気が定着していますね。

しかしモフモフの被毛のお手入れや、吠えやすい特性には日々のケアやトレーニングが欠かせません。
ポメラニアンを迎えたいと考えている方は、どんな準備や覚悟か必要かをあらかじめ確認しておくといいですね。

この記事が気に入ったら
いいね !しよう

この記事はいかがでしたか?みんなにシェアしていただけると嬉しいです♪

ブッチ・ジャパンによる愛犬・愛猫との毎日を応援するペットのためのコラムページ『PECOLA(ペコラ)』。犬・猫に関する豆知識や、ペットの健康・しつけなどのお悩みに関する情報をご紹介します。

上へ戻る