愛犬・愛猫の噛み癖には、様々な理由が考えられます。
実際にペットと暮らす方を対象に「ペットの噛み癖」についてのアンケート調査が行われました。
今回は、噛み癖の原因として考えられることや、獣医師による噛んでしまう理由・対策をご紹介します。
『ペットの噛み癖に悩んでいますか』と質問したところ、ワンちゃんでは「非常に悩んでいる」が9%、「どちらかと言えば悩んでいる」が23%、と合わせると38%となりました。
また、ネコちゃんでは「非常に悩んでいる」が7%、「どちらかと言えば悩んでいる」が27%、と合わせて34%となり、いずれも「悩んでいる」人の割合が30%以上でした。
さらに「非常に悩んでいる・悩んでいる」と回答した方のペットを年齢別に見てみると、ワンちゃん・ネコちゃんともに1歳未満が6割以上の結果となりました。
獣医師によると、噛む行動は、子犬・子猫の時期に特に起こりやすく、遊びへの誘いや関心を引いたり、嫌なことから逃れるために、飼い主を噛むことがよくあるそうです。
年齢が上がるにつれ落ち着きがでたり、噛んではいけないと教えることで、噛むことが減少していきますが、幼少期に「噛んだらもっと遊んでもらえる、関心を引ける」「噛めば嫌なことから逃れられる」と学習してしまうと、成長しても噛む行動が残ることがあります。
そのため、頻繁に噛む行動が見られる場合は、できるだけ1歳までに噛んではいけないとしっかり教えていくことが大切です。
飼い主が考える『ペットの噛み癖の原因として考えられるもの』ではワンちゃん・ネコちゃんともに「遊びの延長」「構ってほしい」といった理由が多くあげられました。
大きな違いとしては、ワンちゃんでは「不安や恐怖」「好奇心」「縄張り意識」といった理由があがりましたが、ネコちゃんの場合にはまったく見られず「遊びの延長」の理由が多い結果となりました。
獣医師によれば年齢が若いほど、遊びの延長や構ってほしくて噛むことが多くなるが、年齢が上がっても噛む場合には、不安や恐怖、縄張り意識、嫌なことを避けるための攻撃として考えられるとのことです。
そうとは知らず、飼い主が「遊びの延長」「構ってほしい」と思ってしまうと、早期の対応ができなくなり、噛みつきを悪化させることがあるので、噛みつきの原因に向き合い、噛みつきが発生しないような生活を送れるようにしましょう。
では、実際にペットの噛み癖で悩んでいる飼い主に『ペットの噛み癖の相談相手』について聞いたところ、ワンちゃんでは「家族」が38%で最も多く、ネコちゃんでは「書き込みサイト」が33%で最多となりました。
ワンちゃんとネコちゃんで、順番が入れ替わりますが「家族」「書き込みサイト」が多い結果となりました。
獣医師よると、噛みつきは原因によって対応法が大きく異なるため、誤った対処では噛みつきを悪化させることもあるそうです。
身近な存在である知人や友人に相談すれば、いろいろなアドバイスが得られますが、必ずしも噛みつきの原因を考えた対応とは限らないため、時には経験豊富なトレーナーや、行動学を専門にする獣医師に相談することも検討しましょう。
愛犬・愛猫の噛み癖に悩んでいる方は全体の30%程度と、決して少なくはない結果となりました。
ペットに噛まれた時に、噛むのをやめさせるため、おもちゃを与えると「噛めば遊んでもらえる」と覚えてしまい噛む回数が増えることがあるので注意が必要です。
また、噛み癖がついてしまうと、家族に限らず、他の人まで噛んでしまうこともあります。
噛む原因を突き止めて、噛ませないようにする対策を考えるようにしましょう。
参考リンク
PRtimes
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