ワンちゃんは好奇心旺盛で何かを噛んだり、かじったりすることが好きな動物です。
ひとりでお留守番をさせていたらクッションに穴をあけたり、椅子の足をかじってしまうなど、飼い主さんを困らせたことのある愛犬も多いでしょう。家具などを壊されてしまっては困りますが、それだけでなく、噛みきったものを飲みこんでしまう心配もありますよね。
できればこういった噛み癖は直したいもの。
そこで、今回はワンちゃんの噛み癖の対策や、どうして噛んでしまうのかその理由についてご紹介します。
ワンちゃんが噛むことを事前に防ぐには、狙われるものを愛犬の手の届くところに置かないことが一番の解決策です。
では、ワンちゃんはどんな物を好んで噛むのでしょうか。
ここでは、お家にあるものの中でもワンちゃんに狙われやすいものをいくつかご紹介します。
ワンちゃんがよく噛むものとしてはじめにあげられるのが、電化製品などの電気コード。
ロープ型のオモチャが人気なように、ワンちゃんにとって長いものは狩猟本能をそそられてしまいます。
とくに携帯電話やゲームなどの充電コードは使用頻度が高く、ついついコンセントに差しっぱなしにしてしまったり、ソファに置き忘れてしまうことも。さらに、テレビや電気カーペットなど移動できない電気コードも多いため、ワンちゃんに狙われやすいと言えます。
使用中の電気コードを噛んでしまうと、感電してしまうおそれがあるため、注意が必要です。
コードはいたずらできないような場所に片付けておくか、イタズラ防止のためのケーブルボックスなどを使い、愛犬の目につかないようにしましょう。
続いてワンちゃんがよく噛んでしまうのが、ぬいぐるみやクッション。
柔らかい素材で作られているため口に咥えやすく、さらに、中から綿が出てくるという点もワンちゃんにとって噛みたくなる理由のひとつと言えます。
また、スリッパや靴などの布製品をかじることも。大事な靴やスリッパは出しっぱなしにしないか、ワンちゃんがひとりで玄関に行けないようにするなど対策をしましょう。
ワンちゃんが噛んでしまうものは小物のみならず、家具やソファといった大きな家具も含まれます。
とくに椅子やソファの脚はかなり狙われやすく、家中の椅子の足に歯形をつけてしまうワンちゃんもいるようです。中には、家の壁を手で掘り、剥がれた壁紙をかじってしまうワンちゃんも。
物を片付けてワンちゃんがかじらないようにすることも大事ですが、片付けられないものもあるため、ワンちゃんの噛み癖の原因を理解し、根本的な対策をしてあげることも重要でしょう。
ワンちゃんの噛み癖には、さまざまな原因が考えられます。
「どうして噛むの?」と聞いても教えてはもらえないため、ワンちゃんの環境や様子から私たち飼い主がその原因を理解しなくてはいけません。
ここでは、噛み癖の主な原因を3つ挙げていきます。
ワンちゃんがさまざまな物を噛む原因の1つとして、ストレスや不安が考えられます。私たちと同じように、ワンちゃんも運動不足や不規則な生活が続くと、ストレスが溜まってしまいます。
また、いつもと違う場所で過ごしたり、飼い主さんと離れていることで、不安を感じてしまうもの。
ストレスや不安が溜まると、吠える・噛む・物を壊すなどの破壊行動を引き起こすことがあるので、愛犬に合った運動量・運動時間や睡眠時間がしっかり取れているのか、リラックスできる環境が整っているかどうかを確認してみましょう。
ワンちゃんが物を噛む原因の1つとして、噛むという行為自体が癖になっていることもあります。きっかけとなる原因を取り除いても噛むことが癖になってしまうと、やめさせるのはなかなか困難です。
暇になってしまうと家具やソファなどを噛んでしまうので、退屈しないように構ってあげるよう心がけましょう。
パピーに多いのが「歯がかゆい」という原因。ワンちゃんは生後5~7ヶ月頃に乳歯から永久歯に生え変わりますが、歯が生え揃う前は口の中に違和感を感じたり、歯がかゆくなってしまいます。
一時的なものではありますが、そのままにしておくと噛むことが癖になってしまうので、早めの対処が必要です。
では、どうしたら噛むことをやめさせられるのでしょうか。
噛み癖で悩んでいる飼い主さんには、ぜひこれから紹介する2つの方法を試してみてはいかがでしょうか。
すべてのワンちゃんにすぐに効果があるというものではありませんが、続けることで改善することもあるので、気長に試してみることをオススメします。
ストレスや不安を抱えているワンちゃんには、運動や遊ぶことでストレスを解消することが一番の対策になります。
犬種によって1日に必要な運動量は異なり、小型犬の場合1日に最低でも30分は運動しなければなりません。あまり外に連れ出せない場合は、家の中でたくさん遊んであげましょう。
さらに、ワンちゃんがリラックスできるようにテレビや音楽などの音量を下げて、ワンちゃんの部屋を作ってあげるのもポイント。ここにいれば安心だとワンちゃんが思えるような、ワンちゃんの避難場所を作ってあげましょう。
ワンちゃんの噛みたい欲求を満たしてあげるには、オモチャを使って遊んであげることが有効です。
オモチャで遊ばせるには、愛犬に合ったものを選ぶことがポイント。顎の力が弱いパピーやシニア犬には、あまり大きくなく、咥えやすいものを選んであげましょう。
オモチャの素材にはシリコンや布、木などさまざまなものが使われています。ワンちゃんによって好みが異なるので、ぜひ愛犬の好みに沿って素材を決めてくださいね。
また、サイズが大きすぎるとうまく遊ぶことができずにストレスになってしまったり、小さすぎると誤飲の危険があります。とくにパピーや大型犬には注意して選んであげてください。
ワンちゃんの中には、オモチャで遊ぶことよりも飼い主さんに褒められることを喜ぶ子もいます。上手にオモチャで遊べたら、ワンちゃんをたくさん褒めてあげてくださいね。
私たち飼い主にとって、ワンちゃんの噛み癖は困りものですよね。
ですが、噛むという行為はワンちゃんからのサインであるとも考えられます。
「もっと運動したい」
「一緒に遊びたい」
「ストレスを取り除いてほしい」
そんなワンちゃんの思いに気付いてあげられるよう、愛犬が困った行動を起こしてしまった時には、しっかりと向き合う時間をとるようにしましょう。
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