犬用サプリメントの使い方

愛犬にも必要?犬用サプリメントの使い方

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最近はインターネットやペットショップ、トリミングサロンなどでも、ワンちゃん用のサプリメントが手に入りやすくなりました。人用のサプリメントと同様に、関節をサポートするもの、皮膚や眼をケアできるものなど、さまざまな種類が販売されていますね。

しかし、どのサプリメントを選んだらいいのか、どのように与えたらいいのかなど疑問を持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ここでは、ワンちゃんのためのサプリメントについて詳しく解説していきます。

 

ワンちゃんにサプリメントは必要?

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そもそも、ワンちゃんにサプリメントを与えるべきなのでしょうか?

サプリメントは薬ではありません。サプリメントの利用目的は健康の維持・増進や病気の予防、食事で不足している栄養素の補給や強化、疲労回復、美容やダイエットなどさまざま。

人用のサプリメントでも同じことが言えますが、あくまでも「栄養を補助する食品」と言う位置づけであるため、必ずしもワンちゃんに必要なものではありません。

そのため、飼い主さんの判断でドッグフードだけでは足りない栄養素を補ったり、病気や怪我の予防や治療の補助としてうまく活用していくと良いでしょう。

また、犬種によってはかかりやすい病気がありますが、サプリメントを使うことで、病気にかかるリスクの低下も期待できます。

 

ワンちゃん用サプリメントの種類

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ワンちゃん用のサプリメントは、皮膚疾患、関節、骨折のような怪我をケアするものや、てんかんや心臓病などといった病気のサポートまで、さまざまな目的に応じて販売されています。

ここでは代表的な症状別のサプリメントをご紹介します。

 

皮膚疾患

ワンちゃん用サプリメントはもともと皮膚・被毛疾患用から始まったと言われています。
健康状態は被毛に表れるやすいと言われることもあり、皮膚や被毛の状態を気にする飼い主さんは多いでしょう。

最近ではDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)やクルクミン(ウコン)・アロエのもつ皮膚の炎症を抑える作用を生かしたサプリメントが豊富です。

 

関節炎・神経痛

小型犬に多いのが膝蓋骨脱臼などのトラブル。膝蓋骨脱臼には緑茶フラボノイドを含むサプリメントが適していると言われています。

高齢になると足腰が弱り関節炎などを起こしてしまったり、痛みで歩きづらくなってしまうワンやんも少なくありません。そのような症状を防ぐためには、グルコサミンやコンドロイチンといった、関節の周囲のクッションとなる成分入りのサプリメントがおすすめでしょう。

鎮痛剤や消炎剤は長期間投与できないものが多いですが、補助食品であるサプリメントは安心して長期投与できるのも心強いポイントと言えます。

 

アレルギー皮膚炎・消化不良

人と同様、アレルギー性の皮膚炎や消化不良はワンちゃんにも多く見られる症状です。それらに効くのは、乳酸菌入りのサプリメント。

アレルギー対策には、腸内環境を整えて免疫力を上げることが重要とされ、ヨーグルトなどの発酵食品を与えることも有効と言われています。
とはいえ、納豆はネバネバで食べさせるのが大変であったり、ヨーグルトの酸味を苦手とするワンちゃんもいるため、サプリメントで簡単に摂取できるのは嬉しいですよね。

 

がん腫瘍

ワンちゃんの病気の中でも、がん腫瘍に特化したサプリメントも販売されています。

中でも単糸菌類(キノコ)を材料としているサプリメントに注目が集まっており、腫瘍の成長を抑える効果が期待されています。

「手術」「化学療法」「放射線」の3つの手段しかなかったがん治療ですが、治療の補助というかたちで、サプリメントが役立つかもしれません。

 

サプリメントの形状もさまざま

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サプリメントというと一番にカプセルタイプを思い浮かべますが、ワンちゃん向けには、オヤツのような感覚で食べてもらえるものも多く登場しています。

一般的なタブレットやカプセルタイプの他にも、口内で噛んで飲みこめるチュアブルタイプ、食べやすいゼリータイプやジェルタイプ、水にも溶けやすいパウダータイプなど、幅広い形状で食べやすく工夫されています。
中には、ワンちゃんが好むような味付けや風味付けをしているものも。

愛犬はもちろん、飼い主さんにとっても食べさせることがストレスとならないようなものを選ぶといいでしょう。

 

サプリメントを選ぶ際の注意点

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サプリメントは医薬品ではなくあくまでも食品のため、成分検査などの義務がありません。極端なことを言ってしまうと、成分試験や安全試験などをせずに販売することもできるのです。

そのため同じような成分が入っていると謳っているサプリメントでも、メーカー等によって品質や効果に差がある場合も。

それでは、どのような点に気をつけてサプリメントを選んだら良いのでしょうか。

 

目的に合った必要なものだけ

サプリメントを使用している方には、愛犬が患っている病気や怪我を悪化させないため、もしくは高齢によって足腰が弱ることを少しでも食い止めたいなど、さまざまな目的があります。

サプリメントは薬品ではないため、そういった目的に合わせて気軽に与えられる食品です。

しかし、体にいいからと「あれもこれも」と使用するのはNG。食事と同様に、栄養はバランスよく摂取することが重要です。
サプリメントは食事の補助ということを忘れずに本当に必要なものだけを選び、過剰摂取にならないよう、飼い主さんがしっかりと管理してあげてください。

 

アレルギーや薬との服用を確認

ワンちゃんにアレルギーがある場合には、必ず成分表示を確認しましょう。

また、病気で薬を投与している場合、サプリメントによっては薬の効果を低下させてしまったり、副作用を引き起こしてしまう危険性も。治療の妨げにならないよう、投薬がある場合には、かかりつけ医への相談をお忘れなく。

 

サプリメントの与え方

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ジェルタイプやチュアブルタイプのものはワンちゃんが食べやすい味になっていることが多いため、そのまま与える、あるいは食事に混ぜてあげるのが基本的な与え方です。

カプセルタイプのサプリメントの場合、カプセルの中身だけをご飯に混ぜても問題ありません。またはチーズなど嗜好性の高いものでコーティングしてあげるのも良いでしょう。

どうしてもワンちゃんがサプリメントを食べてくれないときは、お薬同様、口をあけて食べさせるしかありませんが、ワンちゃんのストレスとなってしまいます。毎日与え続けて効果が出るものなので、無理なく続けられるものを選んでくださいね。

 

まとめ

ワンちゃんに快適な日々を過ごしてもらいたいという思いから、どのサプリメントを選ぶか迷ってしまう人が多いでしょう。

愛犬の体調に不安を感じた場合は、まずは獣医師に診断を仰ぎ、サプリメントに対するアドバイスをもらえると安心です。
怪我や病気の治療にも役立つことが期待されるので、愛犬にとって最適なサプリメントを選び、健康のために役立てていきましょう。

 

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