ワンちゃんたちも大切な家族の一員ですから、住まいの面でも良い環境を整えてあげたいと思う飼い主さんは多いでしょう。
自然の中でのびのびと遊ばせてあげたり、お出かけ先のドッグランを活用したり、散歩でお気に入りの場所を回るといった方法もありますが、最も身近な家の庭で環境を整えてあげることができれば理想的ですね。
そこで今回は、庭付き戸建てに住む愛犬と暮らす人を対象とした、庭づくりに関する調査結果を紹介します。
まず、愛犬が喜ぶ庭にしているかどうかを尋ねると、「はい」が56%で、「いいえ」の44%を上回りましたが、差は12ポイントとさほどないことも明らかになりました。
そもそも完全室内犬として暮らしているため、あまり必要性を感じていない方が多いのかもしれませんが、費用面や近隣環境との問題なども背景にある可能性が考えられます。
愛犬が喜ぶ庭にしたという人に、どんな工夫を施したか複数選択可で尋ねたところ、トップは「脱走を防止する柵やフェンス」の33人、2位が「足洗い場・外水道」の15人、3位に「ウッドデッキの設置」の14人となりました。
4位は「家から出るときの段差」、「天然芝の舗装」、「人工芝の舗装」が12人で並んでいます。
以下「外から見えないように目隠しフェンス」が8人、「トイレの場所」、「砂利の舗装」が6人と続きました。
まずは安全最優先で、脱走を防止する仕組みや段差の解消、芝類による舗装などを行う飼い主さんが多いようです。
また思い切り遊んでもすぐに泥や汚れを洗い流せる足洗い場を設けたり、愛犬も飼い主さんも一緒にくつろげるようなウッドデッキのようなスペースを作ったりするケースも多く見られました。
このほか目隠しフェンスやトイレの確保といった、愛犬のプライバシーと快適性を重視した工夫を施す向きも目立っています。
愛犬向けの庭にはしていないという人に、将来できるとしたらどんな庭づくりをしたいか、こちらも複数選択可で尋ねました。
すると「脱走を防止する柵やフェンス」がやはり1位で23人(52.2%)となり、2位は「足洗い場・外水道」の22人、3位が「天然芝の舗装」の12人でした。
4位は「ウッドデッキの設置」と「トイレの場所」の11人、6位に「人工芝の舗装」の9人、7位は「家から出るときの段差」の6人となっています。
すでに工夫を施されている飼い主さんと同じく、安全面から脱走を防ぐための柵やフェンスの設置をしたいと考える人が最も多く、安心してのびのび遊べる庭にしてあげたいという願いが見てとれました。
遊んだ後のケアを容易にする「足洗い場・外水道」の設置も重視されており、互いに快適に暮らしやすくすることを考えている飼い主さんも多くみられます。
より自然に近い感触や匂いを感じながら、快適に遊べる空間となるように天然芝での舗装を望む向きも上位に入りました。
現実的にできていない理由として、敷地の制約や費用、時間の問題、室内飼いのため必要性を感じていないといった理由が挙げられましたが、すでに庭に工夫を施している飼い主さんと共通するポイントも多く、願いは同じとみることもできるでしょう。
実現はできていなくとも、ストレスなく遊べる庭にしてあげたいと願う飼い主さんの愛情がうかがえる結果となりました。
今回の調査では、56%が愛犬が喜ぶような庭づくりを実践しており、一方で44%は特別な庭づくりは行っていないという結果になりました。
それでもより安全に、のびのびと遊ばせてあげたい、安心してくつろげる空間を身近に作ってあげたいと願う飼い主さんの思いは共通しており、具体的な配慮や工夫を積極的に取り入れようという姿勢もあることが確認されました。
実現には制約が伴うこともありますが、愛犬たちとの共生の日々をより豊かにするため、できる工夫を考え続けてあげたいですね。
参考リンク
クローバーガーデン
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