これからの課題とは?ペットとの向き合い方を調査【ニュース】

これからの課題とは?ペットとの向き合い方を調査【ニュース】

close up view of adorable welsh corgi dogs and british longhair cat on sofa at home

 
愛犬・愛猫などペットが家族の一員として、かけがえのない存在であるという考え方は、広く定着してきたといえるでしょう。

一方で人にも動物たちにもやさしい共生社会が実現されているかといえば、まだまだ疑問に感じられる面もあるのではないでしょうか。

社会だけでなく飼い主さん自身も、ペットとのより良い向き合い方、より豊かな暮らしをどう作っていくか、その方法について悩まれているかもしれません。

そこで今回は、「ペットとの向き合い方・共生に関する意識調査」の最新結果を紹介します。

 

法整備やマナー意識、社会的理解はこれからの課題

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共生の面で、日本は環境的・制度的に進んでいると思うか尋ねたところ、「とても進んでいる」は4.8%にとどまり、「ある程度進んでいる」が34.7%、「どちらともいえない」は32.3%、「あまり進んでいない」が21.3%で、「全く進んでいない」とした人も6.8%にみられました。

進んでいると感じているのは約4割で、6割強は課題を感じています。

では具体的にどのようなことを課題に感じられているのでしょうか。

 
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具体的にどのようなことが足りていないかを感じるか尋ねた結果では、「ペットに関する法律の整備・強化」が52.3%で最多になり、2位は「ペットオーナー全体のマナー」の51.2%でした。

3位は「ペットと一緒に暮らすことへの社会的な理解」で、こちらも半数超えの50.4%に達しています。

以下、「ペットに対応した施設や交通インフラの整備」の48.2%、「ペットへの医療制度」の45.5%、「社会全体のペットの生態や習性への理解・関心」の40.8%と続いています。

ペットに関する法律や公的なインフラの整備の問題だけでなく、ペットに対する社会的な理解がペットの課題であることが明らかになりました。

 

この子は満足してくれている?4人に1人が不安

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愛犬・愛猫と暮らしていて困ったり、悩んだりすることにはどんなことがあるか尋ねたところ、1位は「遠出・旅行での移動が制限される、一緒に移動ができない」の46.3%で、2位は「家を空けなければいけないときに、相談したり代わりに見てくれる人がいない」の34.7%でした。

3位にも「一緒に行ける場所が少ない」の28.2%がランクインしており、お出かけや留守番に関する制約を挙げる人が目立っています。

こうした傾向の中で、4位には「ペットが生活に満足できているか不安」という声が26.3%ありました。

5位も「ペットの行動の意味や考えていることがわからない」の20.5%で、愛情を注いではいるものの、それがうまく伝わっているのか、本当にその子のためになることができているのか、悩む飼い主さんも多いようです。

 

もっと気持ちや想いを理解したい人が約9割

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そこで、今よりも愛犬愛猫の気持ちや想いを知りたい・分かってあげたいと感じているか、全員に尋ねたところ、「もっと知りたい」が40.5%で最多になり、「知りたい」は34.8%、「やや知りたい」が15.5%で、計90.8%の飼い主さんがそのような気持ちを抱いていました。

一緒に暮らしている以上、より理解を深めたいと思っている飼い主さんがとても多いことがわかりますね。

 
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気持ちや想いを知るために、行った方が良いと思うことを具体的に尋ねると、1位は「表情や行動をよく観察し、メッセージを読み取る」の63.2%で、2位は「動物の行動や習性が示す意味を理解する」の60.0%でした。

3位には「ふれあいの時間を増やす」の59.3%が入り、以下4位に「ペットの視点に立って考えてみる」の38.0%、5位に「ペットと心を通じ合わせるようにする」の33.2%などと続いています。

 
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一方で、これらの行動が実践できているかどうかを問うと、表情や行動からのメッセージの読み取りは、40.9%(「どちらともいえない」「あまりできていない」「できていない」「わからない」の合計)が実践できているとは言い難いと答えました。

行動や習性が示す意味の理解についても、44.5%が実践不足と感じており、理解したいと望みながらも、行動できていないケースは多いと考えられました。

 

まとめ

 
ペットは言葉を発しない代わりに、表情や行動などを通じて気持ちを相手に伝えようとしています。
気持ちや想いを理解するには、やはり動物種別ごとの習性や能力、行動特性などを学び、その子が日々発信するサインや行動に注目してあげることが第一歩となるでしょう。

それらをしっかりと観察し読み取り、何を意味しているのかを考えながら接することが大切だと思われます。
ペットが飼い主のことを深く信頼できるようになれば、正しいマナーを教えるためのしつけもしやすくなり、社会への適応力も上がっていくのではないでしょうか。

そうしてより良い共生社会も実現しやすくなるなど、日常の制約面の悩みも解消していければ理想的です。

分からないと思うばかりでなく、知識を深め、考えながら接するなど、身近なところから行動に移していきたいですね。

 

 

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