家族の一員として迎え入れた愛犬・愛猫は、飼い主さんにとってかけがえのない存在ですよね。
ともに過ごす中で、ペットは私たちの生活に喜びや楽しさ、癒しをもたらしてくれます。
しかし深い愛情を注いだ分だけ、お別れの辛さは心身に大きな影響を及ぼします。
こうした愛犬・愛猫を失ったことによる悲しみや喪失感、それに伴う心身の不調を「ペットロス」と呼びます。
今回は、愛犬・愛猫を亡くした経験があり、現在ペットと一緒に暮らしていない1,000人を対象に行われた「ペットロス」に関する調査結果を紹介します。
まず「ペットロス」という言葉の認知度を調べたところ、65.2%の人が「聞いたことがある」とし、2017年度調査時に比べ、16.5ポイント上昇していました。
「聞いたことがあり意味も知っている」とした人は20.8%で、こちらは10.5ポイント減少しています。
合計86.0%の方が認知していますが、「ペットロス」という言葉が急速に広がる中、正確な意味の把握はかえって進んでいない実態も明らかになりました。
続いて、愛犬・愛猫とのお別れの際、自身や家族、同居人が「ペットロス」になったかどうかを尋ねたところ、「はい」が62.3%となりました。
「突然悲しくなり涙がとまらなくなった」という人が57.6%で最も多く、その他「疲労感や虚脱感、無気力、めまい」が31.8%で2位、「眠れない」、「食欲不振、過食」など多様な症状が報告されています。
「ペットロス」の症状や状態を経験した人がそのことを自覚していたかどうか尋ねた問いでは、「自覚あり」が74.2%となりました。
全体の約4分の3を占め、前回に比べると27.5ポイントも増えています。
言葉の浸透により、症状を自覚できるようになった方が多いようです。
どの程度症状が続いたかという質問では、「1カ月未満」が23.9%と多かったものの、「わからない」人も22.2%にみられたほか、「1年以上」という回答も7.4%にのぼりました。
亡くした悲しみは癒えずとも、ある程度早期に症状が落ち着いていく人が多い一方で、自分でも分からないほどゆっくりとしか改善していかないケースも少なくありません。
愛犬・愛猫と別れても、悲しみばかりを得たわけではありません。
得られた経験や気づきを尋ねた結果では、「命の尊さ」が52.8%、「楽しさや大きな喜び」が48.8%となり、過ごした時間の中で得た学びや豊かさ、喜びの大きさが伝わる結果が得られました。
機会があれば、また愛犬・愛猫と暮らしたいと思うか尋ねた問いでも、「はい」が67.0%で7割弱を占めています。
愛する家族であるワンちゃんやネコちゃんとの別れは本当に辛いものです。
十分に看取りの時間もあった、天寿を全うできたと思えるというケースでは、比較的後悔が少ないものの、病気や事故で突然の別れを経験する場合もあるでしょう。
ペットロスになってしまった場合には、誰かと悲しみを分かち合ったり、悼む気持ちを肯定したりすることで、焦らず向き合っていくことが重要といえます。
まずは当たり前の日々を大切に、愛情をたっぷり注いであげるようにしたいですね。
参考リンク
PRTIMES
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