近年、ペット食品のフードロスが社会問題としてクローズアップされていることをご存じですか?
ペット向けの食品出荷量は、年間約60万トンと言われています。
そのうちの1%が廃棄されると仮定すると、約6,000トンが無駄になってしまうのです。
そこで今回は、ペット保険相談サービス「MOFFME(https://moffme.com/)」による「ペット向け食品の廃棄」に関するアンケート調査の結果から、食べ残しの実態をお伝えします。
ワンちゃんまたはネコちゃんを飼育している飼い主さん452人を対象とした調査によると、全体の70.1%が「食事を残した経験がある」と回答しています。
私たちと同じように年齢や体調、味の好みなどもあるため、毎食残さず食べてくれるとは限りませんよね。
ですが、愛犬愛猫が食への興味が薄くなかなか食べてくれないという悩みを持つ方もいるようです。
食事を残したことがあると回答した317人を対象に食事を残す頻度について尋ねたところ、最も多かったのが「週に1〜2回」で30.9%、次いで「月に1〜3回」の30.6%が続きました。
ほとんどのワンちゃんネコちゃんが、そこまで頻繁に残していないことが分かります。
しかし「週に4回以上」「毎回必ず」と回答した割合も19%となっており、約2割が高い頻度で食事を残しています。
食事を残す量については最多が「1/4程度」の48.6%。
次いで「数粒などわずかな量」の27.1%でした。
続いて、愛犬愛猫が食べ残した食事をどうしているか尋ねたところ、48.9%が「捨てている」と回答。
その一方で、「食べるのを待つ」「アレンジする」も46.8%となっており、約半数の飼い主さんが食べ残しを出さないように心掛けていることが分かります。
残した食事については、ドライフードやウェットフードなどのタイプによっても対応が異なるかと思いますが、傷んだ状態で食べさせることのないよう飼い主さんの注意も欠かせません。
次に、新しく購入したフードをワンちゃん・ネコちゃんが気に入らず、パッケージの状態で残ってしまった場合の対応について見ていきましょう。
最多の回答は「アレンジをして食べてもらう」で41.6%となりました。
次いで「捨てている」が34.7%、「保護施設や友人へ譲渡している」が18%という結果に。
アレンジする、譲渡するなどムダにしない努力をしている飼い主さんが多いようですが、3割以上が「捨てている」という実態も明らかになっています。
最後に、ペットフードロスについて考えたことがあるかを尋ねたところ、「考えたことがある」人は28.3%、「考えたことがない」人は71.7%という結果になりました。
私たち人間のフードロスという言葉やロスを削減するための取り組みが取り沙汰されるようになった昨今ですが、まだ7割以上の飼い主さんがペットフードロスについて考えたことがないことが分かりました。
フードロスというと少し小難しく感じるかもしれませんが、簡単に言えば「もったいないことをしない」ということです。
愛犬愛猫が一度に食べきれる量を把握する、期限内に使いきれる量を購入する、初めて購入する際は少量からにするなど、飼い主さんが意識することがフードロスの削減に繋がります。
また、愛犬愛猫の好みに合わなかった場合には、保護施設や友人に譲るなどの対応も視野に入れるといいですね。
参考リンク
PRTIMES
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