嬉しい声かけだけじゃない!3割以上の飼い主が心ない言葉に傷ついた経験あり【ニュース】

嬉しい声かけだけじゃない!3割以上の飼い主が心ない言葉に傷ついた経験あり【ニュース】

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愛犬と散歩をしていて、知らない人から声をかけられた経験のある飼い主さんは多いでしょう。
反対にかわいいワンちゃんを見かけて思わず声をかけたことのある方もいるかもしれません。

見知らぬ他人同士では接点を持ちにくい現代ですが、ワンちゃんがいることで自然に会話が生まれやすくなります。

そうしたワンちゃんを介した人々との接触では、何気ない日常に思わぬ交流が生まれて嬉しい経験をしたという方がいる一方、心ない言葉をかけられて傷ついたという声も聞かれます。

飼い主さんたちのこうした交流に関するアンケート結果をまとめました。

 

嬉しい言葉をかけられた経験のある飼い主さんは約9割

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まず、愛犬に対し、嬉しい言葉をかけられたことがあるかどうか尋ねたところ、「ある」とした飼い主さんが90.7%(272人)で、「ない」とした9.3%の飼い主さんを大きく上回りました。

ワンちゃんが大好きな人同士、意識せずとも嬉しくなるような言葉がけが生まれやすい状況があるのでしょう。

かけられて嬉しかった実際の言葉としては、以下のようなものが寄せられました。

「すごく楽しそうに散歩してる、大好きな飼い主さんとの散歩、良かったね」(女性/30代/柴犬10歳以上)
「後ろ足が弱くなり、思うように散歩が出来なくなったので犬用車椅子を購入して散歩をしている時「大切にしてもらって幸せだね」」(男性/60代/コーギー10歳以上)
「可愛いねえ」「幸せそうだねえ」(女性/30代/ポメ6歳)
(動物病院の待合室で)「かっこいい」「大人しくてお利口さんだね」など(女性/50代/柴犬10歳以上)

散歩中に声をかけられる方が多いようですが、さまざまなシーンで可愛がっている愛犬のことを褒めてもらい、嬉しい経験をした飼い主さんが多数いました。

中には愛犬と似ていると言われた飼い主さんも、以下のような声を寄せていました。

「私と似てる訳ないじゃん!と思いながらも、愛犬と似てると言われるとなんだか凄く嬉しかったです」(女性/40代/トイプー10歳以上)
「社交辞令・お世辞半分と分かっていても嬉しくなります」(男性/60代/トイプー2歳)

やはりワンちゃんへの褒め言葉は、飼い主さんの心を温かくさせるようです。

 

嬉しい言葉の一方、悲しい・心ない言葉も約3割が経験

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続いて、愛犬に対し悲しい・心ない言葉をかけられたことがあるかどうか尋ねたところ、「ある」とした飼い主さんが31.3%(94人)にのぼりました。

「ない」という方も68.7%(206人)でしたが、3割を超える飼い主さんが、かけられた言葉で傷ついた経験があるというのは、厳しい結果ともいえるでしょう。

実際にかけられた悲しい・心ない言葉には、以下のようなものがありました。

「臭い、近寄るな、排水口の匂いやん」(男性/20代/トイプー6歳)
「目が白内障の為、「怖い」と言われました」(女性/50代/トイプー10歳以上)
「でかい」「怖い」(女性/30代/ボーダーコリー7歳)
「血統書付きの犬じゃないんだ」(女性/30代/雑種犬10歳以上)
(親戚に膵炎になったと報告したら)「寿命なんだから、そのまま死なせたらどうだ」(女性/40代/ラブラドール10歳以上)
(獣医師に)「たいした怪我もしていないのに痛そうにして変わってる」(女性/30代/ミニチュアダックス3歳)
「病院の診察中に性格のことを言われました」(女性/20代/トイプー6歳)
「ある動物病院の先生から、愛犬が頑張って生きているにもかかわらず「寝たきりで苦しそうだから安楽死を考えた方が良い」と言われた」(女性/50代/ミックス10歳以上)

客観的に見てもひどい言葉もありますが、何気なく放った一言が飼い主さんを深く傷つけてしまったケースも少なからず見られました。

意外なところでは、獣医師から言われた言葉に傷ついた飼い主さんもいました。
病気を抱えて心配でたまらないところへの一言は、なお辛く響く可能性があります。
病気や身体的な特徴など、デリケートな話題であることは、人間と変わらない意識をもつことも大切と考えられます。

日常の何気ないシーンで傷ついた経験では、以下のような声もありました。

「ドッグランの近くを散歩している時ダックスを散歩していた姉妹っぽい人に「チワワって人気あるけど何が可愛いんだろうね」と言われた」(女性/40代/チワワ7歳)
「散歩中、小型犬を連れた飼い主に「おっきいワンちゃん怖いねー」って言われた」(女性/30代/ゴールデン5歳)

多くの飼い主さんが、こうした言葉をかけられたときの心情として、悲しみやショックを挙げていました。

直接言われたケースだけでなく、通りすがりのひそひそ声で聞こえてしまった飼い主さんもあり、そうした言い方でさらに傷つく例もあります。

 

なぜそんなことを言うの?思わずイラッとした飼い主さんも

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続いて、愛犬に対し、イラッとする言葉をかけられた経験があるかどうかも尋ねました。

すると「ある」とした飼い主さんが24.7%(74人)で、「ない」という飼い主さんが75.3%(226人)という結果でした。

実際にどんな言葉でイラッとしたのか、体験談として寄せられたコメントは以下のようなものでした。

「散歩中、小型犬を連れた人とすれ違ったのですが、小型犬がうちの犬にすごい勢いで吠え掛かって来ました。その時に「こわいこわい、食べられちゃうわよ」と小型犬に向かって言っていました。もちろんうちの犬は静かにしていたのですが。」(女性/50代/シェパード7歳)
「大きくなったのはご飯をあげすぎたんじゃない」(女性/40代/トイプー0歳)
「「血統書つきなんですか」と、いきなり。それ聞く?」(男性/40代/ミニチュアダックス5歳)
(庭で遊ばせていたら)「バカ」(女性/40代/チワワ10歳以上)
(動物病院の看護師から)「去勢手術しないなんて、長生きできなくしてかわいそう」(女性/40代/チワワ1歳)

明らかな悪意がある言葉も見受けられる一方、無知なことや、ちょっとした飼い主さんらへの思いやりがない言葉も目立ちます。
こういった言葉を受けた飼い主さんはイライラしたり、怒りと虚しさを覚えたり、大きなお世話だと感じる方が多いようです。

この機会に、怒りを思い切りぶつけてくれた飼い主さんの声も以下にご紹介します。

「散歩中に、きちんと端を歩いていたにもかかわらず、ふらふらと自転車に乗った老人に「邪魔や」と言われました。言葉は悪いですが「おまえの方が邪魔じゃ。ふらふらするな。自転車にリードつけたろか」と思いました。もちろん、声にはだしておりません」(女性/40代/雑種10歳以上)
「(犬を飼っていることは知っている)知り合い程度の人が、実際に我が家に来たときに、犬が家の中から玄関に向かってきたときに「え、(小型犬じゃないのに)中にいるの?!」と言ったこと。は?あたりまえだ!家族なんだから。外で飼うとかそもそもありえないし!番犬じゃないんだから、外で飼うほうがわからん!」(女性/40代/ミックス10歳以上)

飼い主さんとワンちゃんにもそれぞれ事情があるものです。
一瞬一瞬を見て思ったことを口にしてしまうのは、トラブルのきっかけになりかねません。

飼い主さん同士や愛犬家同士であっても、お互いに立ち入りすぎず、配慮すべきラインを守る必要があるでしょう。

 

褒めれば互いに幸せになれることも!

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最後に人から愛犬に対するものに限らず、ワンちゃんへの声かけ、かける言葉について、思うことをフリーコメントで尋ねました。
寄せられたコメントを見ていきましょう。

「言う人も言われた人も、笑顔になれる事だけ言った方が良いように思います」(女性/40代/パピヨン10歳以上)
「ヨシヨシ褒められると、嬉しいなどの感情表現をしてくれます。わんちゃんも家族の一員なので、悲しい言葉、心ない言葉はかけたくないものです」(女性/30代/柴犬10歳以上)
「人間との共生の中で、たくさんの我慢を強いられているワンちゃんたちは人の態度や言葉をある程度理解しています。子供と考えれば褒められることがとても嬉しいはずです。悲しい言葉はワンちゃんたちも傷つけていることをわかってほしいです」(女性/60代/ゴールデン4歳)

ワンちゃんは人間の感情はもちろん、言葉を人間の脳と似たように処理して理解していることが、最新の脳研究の結果で判明し、学術誌に掲載されたという報告もありました。

言葉や感情を理解できるワンちゃん、そして飼い主さんもまたその場に一緒にいるということを思えば、心ない言葉をかけるような行動は許されないと考えるべきでしょう。

互いに気持ちよく、良いところを褒めるなどして交流できるようにしたいですね。

 

まとめ

今回は愛犬への声かけ、人からかけられた言葉についてのアンケート結果を紹介しました。

言葉でのコミュニケーションは素晴らしいものですが、時に難しくもあります。
ささいな一言が相手を幸せな気持ちにさせる一方、深く傷つけてしうまうことも。

ワンちゃんには分からないと思われる方もいるかもしれませんが、悲しい言葉はワンちゃんも飼い主さんも傷つけていると考えなくてはなりません。

お互いが嬉しくなるような声をかけ、幸せの輪が広がっていくような毎日にしていきたいですね。

 

 

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