冬にワンちゃんと雪遊びをしたいと思っている人は多い事でしょう。
毎年のように、愛犬と雪遊びを楽しんでいる人もいるかもしれませんね。
白銀の世界を走り回るのが大好きなワンちゃんはたくさんいますが、ワンちゃんの雪遊びにつきものなのが「雪玉」の存在です。
「雪玉」とは、ワンちゃんの体にくっつく雪の塊のことで、この雪玉を放置しておくと、色々と困ったことになってしまいます。
今回はそんな「雪玉」について解説します。
雪遊びをしたときに、ワンちゃんの被毛を巻き込んで手足や内股などに固い雪の塊が付着することがあります。
この雪の塊のことを雪玉と言います。
雪玉はワンちゃんにどんな影響をもたらすものなのか、詳しく見ていきましょう。
ワンちゃんが雪で遊んだときに、体には様々な大きさの雪玉が付着します。
小さいものでビー玉くらいのサイズのものから、大きなものになると小玉スイカくらいのサイズの雪玉がくっついてしまうことも。
なぜこのような雪玉ができるのでしょうか?
雪玉は、ワンちゃんに付着した雪が、ワンちゃんの体から出る蒸気などの水分によって、毛を巻き込みながら、丸くて固いコロコロとした小さな雪の塊になることで生じます。
そして、その毛を巻き込んでできた雪の塊に、次の雪が付着していくことで、まるで雪だるまのように、どんどんと雪の塊が大きくなっていくのです。
特に体に雪玉ができやすいワンちゃんの特徴は、毛質が柔らかくウエーブしている長毛種。
ゴールデン・レトリーバーやプードル、スパニエル系などがあげられます。
毛の長いワンちゃんは、お尻の周りや内股などに大きな雪玉ができやすいです。
一方、極寒の地域が原産のシベリアン・ハスキーやサモエドなどの犬種は、毛が長くても直毛で固い撥水効果があるオーバーコートとよばれる被毛で覆われているので、雪玉が付きにくいという特徴があります。
冷たい雪の塊がどんどん大きくなっていくと、見るからに重たそうですし、ワンちゃん自身も動きづらそうに見えますよね。
実際に体が重くて、ワンちゃんが動かなくなってしまうこともあるのです。
さらに、雪玉の重さによっては毛がそのまま切れてしまったり、抜けてしまったりすることもあります。
しかし、たとえワンちゃんが雪玉をうっとおしそうにしていても、ワンちゃんの体から無理に取ろうとするのはNGです。
ワンちゃんの体に付いた雪玉を取ろうと雪玉を引っ張ると、毛も一緒に引っ張られてしまい、ワンちゃんはとても痛い思いをしてしまいます。
そのほかにも、雪玉を長時間体に付着させていることによって、ワンちゃんが冷えてしまうなどの悪影響もあります。
愛犬との雪遊びはとても楽しいですが、雪玉はそんな楽しさに水をさす、やっかいなもの。
できれば雪玉の心配をせずに、思いっきり愛犬と雪遊びを楽しみたいものですね。
そのために、しっかりと雪玉対策をしておきましょう。
ワンちゃんに雪玉ができないように、防寒着などを着用させることがおすすめです。
体全体を覆う洋服なら、雪玉の付着が最小限で済みます。
撥水素材の機能性ウェアや、レインコートなども良いでしょう。
さらに、洋服を着せる前に、ワンちゃんをブラッシングしておくと毛玉もできにくいです。
ただし、洋服に覆われていない足先などには、雪玉が付着しやすいので気を付けましょう。
洋服で覆われない足の回りには、ワンちゃん用のワックスや雪玉防止オイルなどを使用すると、雪玉対策になります。
その他に、ワンちゃん用のブーツなどを履かせてあげると、指の間に入り込む雪玉を防止できます。
飼い主さんがうっかり対策を忘れてしまい、ワンちゃんにたくさんの雪玉がついてしまった場合、愛犬に負担をかけずに取るにはどうしたら良いのでしょうか?
先述したように無理やり取ろうとすることはご法度!
ワンちゃんの体に負担のかからない方法を見ていきましょう。
ワンちゃんの体にできた雪玉をスムーズに取り除く方法のひとつが、少しずつお湯で溶かして取るという方法。
自宅や宿泊施設など、お湯を用意できる場合に限りますが、少しずつ雪玉を溶かすことでワンちゃんに負担をかけずに取り除くことができます。
お風呂場などで行えば、その後にシャンプーをして汚れた体を綺麗にすることもできますね。
お湯が用意できなかったり、濡れさせられない公共の場所などにいるときは、タオルドライした後にドライヤーで少しずつ雪玉を溶かして取り除きましょう。
ワンちゃんが火傷しないようにドライヤーを少し離してかけた後、再度タオルドライをして水気を取り除いてあげます。
靴や靴下を履いていないときは、足回りの雪玉にも注意しましょう。
肉球にも雪玉が付着することがあり、放置するとしもやけの原因になることも。
足に関しても同様に、お湯やドライヤーで雪玉を取り除き、水分をふき取ってしっかりと乾かしましょう。
乾かした後に、肉球に保湿クリームなどを塗ってケアしてあげれば、ひび割れなどの予防にもなりますよ。
雪にあまり縁のない地方に住んでいるワンちゃんや飼い主さんにとって、旅先などでの雪遊びはとても刺激的で楽しいですよね。
しかし、雪遊びの前にはしっかりと対策するのを忘れずに!
対策をきちんと知ることで、よりいっそうワンちゃんとの雪遊びを楽しむことができるはずですよ。
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