ワンちゃんやネコちゃんは大切な家族の一員であり、災害時の避難も一緒に行うという考え方が広まりつつあります。
ここ数年でペット同伴の避難に対応している施設が増えてきていますが、現実的にはまだ同伴避難の難易度は高いようです。
ではペットと暮らしている人は、どのくらい防災への対策をしているのでしょうか。
今回は、20~60代のワンちゃんやネコちゃんと暮らしている男女300人を対象として行われた調査の結果を紹介します。
ペットの防災対策をしていますか?という質問では、ワンちゃんと暮らしている人の56%が「あまりしていない」と回答し、34%が「それなりにしている」と回答、「全くしていない」と答えた人は9%で「徹底している」人が1%でした。
なお、ネコちゃんと暮らしている人は、「あまりしていない」が50%で「それなりにしている」が32%、「全くしていない」が14%、「徹底している」が4%という結果でした。
ワンちゃんの飼い主さんとネコちゃんの飼い主さんの防災意識の差は、あまりないことがわかりました。
ワンちゃんと暮らしている人が行っている防災対策としては、「マイクロチップを装着している」という回答が最も多くみられました。
「基本的なしつけである待てやお座り等をしっかり行っている」という回答と「普段からクレートやゲージに入ることに慣れさせている」という回答もマイクロチップの装着と同程度の実施率でした。
そのほかの対策は、「出かけるときは迷子札を首輪につけている」「旅行などお出かけに定期的にでかけ、普段から初めての環境にも適応できる練習をしている」「ペット用防災グッズを備えている」「ペット防災に関する最新の情報を日ごろから収集している」の順で続きました。
ネコちゃんと暮らしている人が行っている防災対策としては、「ハーネスを嫌がらないように日ごろから装着訓練をしている」という回答が最も多く、「普段からクレートやゲージに入ることに慣れさせている」「マイクロチップを装着している」「ペット防災に関する最新の情報を日ごろから収集している」「ペット用防災グッズを備えている」「出かけるときは迷子札を首輪につけている」「旅行などお出かけに定期的にでかけ、普段から初めての環境にも適応できる練習をしている」と続く回答結果でした。
災害が起こったことを想定し、最も心配なこと何ですか?という質問では、「避難時や避難後の環境変化によるストレス」という回答が最も多く、81%もの人がペットのストレスを不安視していることがわかりました。
ストレス以外の回答としては、「食料が十分かどうか」が10%、「他のワンちゃんネコちゃんとの共生」が6%、「逃げ出してしまわないか」が3%と続きました。
近隣のペット可の避難所や避難経路を把握していますか?という問いかけでは「把握していない」が89%と、ほとんどの人が把握できていないようです。
ペット同行の避難訓練では、99%の人が「参加したことがない」と回答しており、まだまだ多くの飼い主さんに防犯意識が根付いていないことが判明しました。
大切なペットや飼い主さんのストレスを軽減するためにも、ペット同行の避難訓練に参加し、いざという時に備えておくことが大切です。
災害はいつ発生するか予測できません。
普段から愛犬、愛猫と積極的に触れ合う機会を作り、災害時などの環境の変化が起こった際にも、飼い主と一緒に過ごすことでストレスを緩和できるよう慣れさせておくことが重要です。
まだペットの防災対策ができていないという人は、近隣のペット可の避難所や避難経路の確認から始めてみてはいかがでしょうか?
参考リンク
PRTIMES
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