愛犬の健康管理は大丈夫?9割の獣医師が不十分と回答【ニュース】

愛犬の健康管理は大丈夫?9割の獣医師が不十分と回答【ニュース】

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愛犬の定期検診などで、動物病院にかかる飼い主さんも多いかと思います。
大切な家族の一員であるからこそ、いつまでも元気で楽しく暮らしてほしいですよね。

ワンちゃんは言葉で不調を伝えることが出来ません。
発しているSOSを見逃してしまうと、病気や異変の発見が遅れることも考えられます。
そういったことを防ぐためにも、側にいる飼い主さんがしっかりと愛犬の健康管理を行う必要があります。

今回は全国の獣医師さんを対象に行われた、愛犬たちの健康管理についてのアンケート結果をご紹介します。

 

獣医師が感じる、健康管理の実態は?

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まず、愛犬の健康管理が十分にできていない飼い主さんが多いと思うかどうか、現状に関する実感を尋ねました。
すると「とても多いと思う」が38.2%と約4割にのぼったほか、「多いと思う」は53.9%で、半数超となりました。

「少ないと思う」は7.2%と1割以下で、「とても少ないと思う」に至っては、0.7%と1%をも下回るごくわずかな回答者数にとどまりました。

「とても多いと思う」、「多いと思う」の回答率を合わせると、92.1%となり、実に9割以上の獣医師さんがワンちゃんの健康管理を十分にできていない飼い主さんが多いと認識していることが分かりました。

 

健康管理が間違っている?知識・常識を見直すことも必要か

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次に、飼い主さんが誤った健康管理のやり方をしていると感じることがあるかどうかを尋ねると、95.4%と大半の獣医師さんが「ある」と回答しました。

そのうち、どのようなことが特にできていない、誤っていると感じるか、具体的なポイントを挙げてもらったところ最も多いのは「食事」で49.5%でした。

次いで多かったのが「温度(室温・体温)」の24.0%で、3位は「トイレ」の12.2%、4位に「運動」の8.9%、以下「お風呂」が5.1%、「その他」0.3%となっています。
日々の食事の与え方や内容に問題があると感じられているケースが多く、室温や体温といった温度チェックについても、やや間違った見解が広まっているとみられているようです。

また、具体的な指摘ポイントとしては、以下のような声が寄せられました。

「人間が食べて身体にいいものは、犬も健康に良いと思っている」(30代/女性/埼玉県)
「エアコン設定を人間と同じようにし寒すぎたりする」(30代/男性/福岡県)
「短い散歩だけで済ます」(30代/女性/栃木県)

人間ベースで考えた健康法や環境の快適さが押し付けられたり、人の都合で散歩や運動が十分になされていなかったりと、ワンちゃんにとっての正しい健康管理になっていない、QOLが担保されていないケースが少なくないことがうかがわれます。

 

病院受診のタイミングが遅いケースが多数、チェックすべきポイントを見直そう

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正しい健康管理が行われていないと感じる獣医師さんが多かったことを受け、症状が悪化してから動物病院を受診する飼い主さんが多いかどうかを尋ねたところ「とても多い」が35.9%、「多い」が最多の54.8%となっていました。

こちらも、この2つの回答を合わせると90.7%で9割を超えており、受診タイミングが遅いと感じられていることが分かります。
「少ない」は8.2%、「とても少ない」は1.1%でした。

 
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では、健康管理が十分に行えていない場合、ワンちゃんにどんな体調の変化がみられやすいのでしょうか。

具体的なポイントを複数選択可で教えてもらったところ、「目ヤニが出る」が42.4%で最も多く、次いで多いのは「耳からニオイがする」の31.8%、3位に「耳をよくかく」の26.4%でした。

4位には「白目が赤くなる」の22.5%が入り、5位は僅差で「歯垢がつく」の22.3%、6位が「下痢や軟便・便秘になる」の20.1%でした。
以下「食欲がなくなる」の19.4%、「お腹が膨らむ」の19.0%などと続いています。

最多回答の目ヤニは古い細胞や埃、入ってしまったゴミなど異物を体外に出す際、自然に出る生理的なものですが量が急に増えた場合や、色が黄色や緑色をしているといった場合には、感染症や炎症を起こしていることが疑われます。

また、2位と3位は耳周辺に関することでしたが、健康なワンちゃんの耳に気になるニオイはないものの、炎症や感染症による外耳炎を生ずるとニオイが感じられる場合があります。
外耳炎や皮膚炎などの病気にかかったり、ストレスが過剰になったりする時、耳をよくかくことがあるとされているためこれも注意すべき兆候となっています。

 

まとめ

獣医さんが思う、ワンちゃんの健康管理が行えていない飼い主さんが9割以上いるという結果は、飼い主さんからしたら驚きの結果だったかもしれません。
良いと思ってしていたことが、実は間違っていることも多いようです。
毎日の食事や運動、生活環境などこの機会に気付いたところから見直してみるのはいかがでしょうか。

また、ワンちゃんの体のSOSを正しく受け取ってあげられるよう、気をつけるべきポイントも覚えておきたいですね。
正しい知識を身につけ、より良いケアで、ワンちゃんとの健康な暮らしを作っていくようにしましょう。

 

 

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