愛犬、愛猫の健康状態は飼い主さんにとっては大いに気になるところですよね。
お家の中やお散歩にドッグラン、何気ない生活の中にこそ、思わぬ危険やトラブル・事故などのリスクが潜んでいます。
また、予期せぬ病気にかかってしまったりと、普段からどんなに気を付けていても、避けられない事態がふりかかることも。
こうした場合、ワンちゃん・ネコちゃんには人間のような公的健康保険制度がないため、病院に連れて行くと診療費は自由診療となり、基本的に全額自己負担となります。
あらかじめペット保険に加入しておけば、万が一のケガや病気の時に補償が受けられるので、安心ですよね。
今回は、そんなペット保険の加入率などをまとめた調査結果をご紹介します。
ワンちゃんを飼っている550人、ネコちゃんを飼っている450人のそれぞれに、ペット保険に加入しているかどうか尋ねました。
すると、ワンちゃんでは「加入している」が52.3%、「加入していない」が47.7%となり、加入者が未加入者を上回りました。
ネコちゃんの場合、「加入している」が28.0%、「加入していない」が78.0%で、ワンちゃんに比べると加入派が少数ですが、こちらも3割弱にまで伸びてきていました。
昨今、ペット保険の認知向上が進んでいること、さらにコロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、よりワンちゃん・ネコちゃんとの暮らしを充実させる人が増え、加入率が上昇してきているものとみられています。
なおワンちゃんとネコちゃんの差については、保険加入を決める1番のタイミングが「飼い始め」にあり、ワンちゃんよりネコちゃんの方がペットショップを介さず飼い始められるケースが多いため、ネコちゃんの方が加入率が低い可能性があるとも指摘されました。
ペット保険の加入傾向を年代別、男女別で分析したところ、年代別では「20代」が最も高く、男性で56%、女性で54%となっていました。
また「30代」も高めですが、こちらは男性が55%に対し、女性が43%とやや男女差が大きくなっています。
さらに「40代」は男性で47%、女性で40%、「50代」になると男性が39%、女性で29%となりました。
一方で「60代」は男性、女性とも26%にとどまっています。
年齢が若いほどペット保険の加入率は高めで、性別では男性の方が全体としてやや高い傾向にありました。
ペット用SNSアカウントの所持と、ペット保険の加入率に関連性があるかどうかを調べた結果では、ワンちゃんの場合、アカウント保持者では「加入している」人が83.5%、「加入していない」人はわずか16.5%でした。
一方、SNSアカウントを設けていない人の場合、「加入している」人が44.1%、「加入していない」人が55.9%となり、アカウントの所持状況によって、加入に40ポイント近い差が生じていました。
ネコちゃんの場合でも、専用SNSアカウントを持っている人では、「加入している」人が88.1%と非常に高く、「加入していない」人は11.9%にとどまっています。
これに対し、アカウントを保有していない人では、「加入している」が17.5%、「加入していない」が82.5%となりました。
加入率に5倍以上の差がみられ、顕著な関連性が認められています。
ペット用のSNSアカウントを運用するなど、発信にも情報収集にも積極的な層は、保険の必要性を強く感じるようになっているのかもしれません。
さらに月々のフード費用とペット保険加入率について、関連性があるかどうかも調査されました。
ワンちゃんの場合、フードにかける費用が月額「999円以下」の層では、加入率が31.43%、「1,000円~1,999円」層では47.17%、「2,000円~3,999円」層で47.19%、「3,000円~3,999円」の層では53.04%に伸び、「4,000円~4,999円」層で63.08%となっていました。
「5,000円~5,999円」の層では54.55%とやや下がりましたが、「6,000円~6,999円」で76.19%と最高値になり、「7,000円~7,999円」層で71.43%、「8,000円以上」の層では53.85%でした。
とくに高額の層では、やや低下する傾向もみられたものの、およそ正の相関が認められ、フードに費用をかける飼い主さんほど、保険にも積極的に加入している様子がうかがわれます。
ネコちゃんの場合では、フード代が月額「999円以下」で保険加入率が10.00%、「1,000円~1,999円」で27.06%、「2,000円~2,999円」で33.93%、「3,000円~3,999円」で25.81%、「4,000円~4,999円」の層では18.37%でした。
「5,000円~5,999円」層で26.83%、「6,000円~6,999円」層では33.33%、「7,000円~7,999円」層で20.00%、「8,000円以上」の層では最高値となる38.89%となりました。
ネコちゃんでは最も高額なクラスで保険加入率も最大になり、多少の波はありますが、やはり一定の正の相関関係があるといえそうです。
今回はペット保険の加入状況について、さまざまな視点から分析した調査結果を紹介しました。
ペット保険を利用する人は年々増加傾向にあり、とくに若年層を中心に、商品の認知と必要性の認識が広まってきているようです。
また、ペット用のSNSアカウントを持っていたり、フードにこだわりをもってお金をかけていたり、生活の中での関わりが強い人ほど、保険にも積極的に加入している傾向もみられました。
ペット保険にもさまざまな種類があります。
愛犬・愛猫にあったものを選んで、より適切な補償を受けれるように、普段から備えてあげたいところですね。
ペット保険に加入していない方も、この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか。
参考リンク
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