災害時のペットとの避難!準備や知識は十分ですか?【ニュース】

災害時のペットとの避難!準備や知識は十分ですか?【ニュース】

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地震を中心とした災害大国でもある日本。近年は世界でも激甚化する気象災害に悩まされることも多くなりました。

有事の際、大切な家族である愛犬・愛猫をどのようにしたら守れるか心配になりますよね。
もしもペットを連れて避難が必要になった場合、安心安全に移動できるのか…、また避難所で上手く生活していけるのか…、そんな不安から愛犬・愛猫と共に避難することをためらってしまうこともあるかと思います。

普段からの備えや避難に関する知識は十分に持てているでしょうか。
今回はそうした愛犬・愛猫との防災対策に関わる調査結果を紹介します。

 

避難所のペットの受け入れ態勢「知らない」が7割以上

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まず『自宅から最寄りの避難場所がペットを連れて避難できるか、知っているor知らない』かを聞いたところ、「知っている」と回答したのは25.4%(197人)で、「知らない」と回答した人は74.6%(578人)となりました。
約7割の人は、最寄りの避難場所がペットを連れて避難できるかどうか知らない結果となりました。

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さらに、自宅から最寄りの避難場所がペットを連れて避難できるか知っていると回答した197人に、『避難場所のペットの受入れ体制』について質問したところ、「建物の中に一緒に入ることもできる」は全体の34.5%(68人)、「建物の中に一緒に入ることはできない」が全体の50.8%(100人)、「建物の中に一緒に入ることができるかはわからない」は全体の14.7%(29人)となりました。

ペットと共に避難場所まで避難できるか知っていても、建物の中に一緒に入ることが出来ない結果が最多となり、避難場所の受け入れ態勢も大きな課題と感じる結果となりました。

 

「同行避難」と「同伴避難」の正しい認知はなお進まず

『災害発生時に、飼い主が飼養しているペットを同行し、指定緊急避難場所まで避難すること』

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この質問に対して、「同行避難」と「同伴避難」どちらの説明に当てはまるものが回答してもらいました。

「同行避難」は飼い主さんが愛犬・愛猫と一緒に避難すること、「同伴避難」は飼い主さんが愛犬・愛猫と一緒に避難場所で避難生活を送ることを指す言葉です。

正しい「同行避難」を選べた人は2022年度では51.9%に留まり、約半数の人は誤った回答もしくはわからない、といった結果となりました。
2021年度調査に比べ、3.8ポイント減少してしまい、今だ正しい認知が進んでいない結果となりました。

 

間もなく義務化のマイクロチップ装着率は23.8%

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災害への対策にもなると考えられるマイクロチップの装着が、2022年6月から販売されるワンちゃん・ネコちゃんには義務となります。

すでに飼養されているワンちゃんやネコちゃんについては、装着は努力義務ですが、現時点での装着率を調べると、全体で「装着している」とした人は全体の23.8%でした。

ワンちゃんの場合「装着している」は31.2%、一方ネコちゃんの場合は「装着している」が15.3%になっています。

制度の認知度、実際の装着率とも、愛犬家の方が愛猫家よりも高い傾向がみられました。

 

マイクロチップ装着を検討するも、痛そう・健康上の不安の意識も

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現在、愛犬・愛猫にマイクロチップが装着されていない飼い主さん773人に、今後マイクロチップの装着を検討するかどうか尋ねたとこ「検討する」とした人は全体の35.2%(272人)、「検討しない」とした人は全体の64.8%(501人)となりました。
犬飼育者と猫飼育者で分けてみた時に、犬飼育者の方がやや「検討する」人の割合が多く36.8%となり、猫飼育者では「検討する」人は33.7%との結果になりました。

「検討しない」とした人に、その理由を回答してもらうと、「必要性を感じない」が犬飼育者で33.3%、猫飼育者で36.0%と最も多く、次いで「痛そう、かわいそうだから」が犬飼育者で33.3%、猫飼育者では27.7%でした。

「(異物を入れることが)健康上不安なため」という声も多く、犬飼育者で19.0%、猫飼育者では17.0%にのぼっています。

マイクロチップの装着に関しては、多くの臨床試験結果などから生体への影響はきわめて低く、十分な安全性が認められていますが、やはりまだ不安に感じられている方も多いのかもしれません。

マイクロチップは飼い主さんの責任を明確にし、ワンちゃん、ネコちゃんが捨てられることを防ぐほか、災害時にはぐれてしまっても発見しやすくなる有効な手段だと考えられています。

今後はより前向きに検討される方が増えていくと良いですね。

 

まとめ

今回は愛犬・愛猫の防災対策に関する調査結果を紹介しました。

「同行避難」や「同伴避難」など用語をよく理解していなかったといった方は、この機会にぜひ意識改革を進め、備えを充実させておきましょう。

またマイクロチップの装着を検討中の飼い主さんも、今一度、マイクロチップの必要性を考えてみるのはいかがでしょうか。
いざという時にも、大切な愛犬・愛猫を守ってあげられる環境づくりを、身近なところから進めていきたいですね。

 

 

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