私たちと暮らす犬や猫にとって、シャンプーやブラッシングは欠かせないケアのひとつ。
被毛や皮膚を清潔で良好な状態に保つことは、ペットの健康な生活を守ることと言えるでしょう。
飼い主さんがしっかりとケアすることで、ノミやダニなどの寄生虫の付着を防いだり、皮膚病などの肌トラブルを予防し、美しい毛並みを保つことにも繋がります。
近年はペット用のヘアケア商品の幅も広がるとともに、家庭でのケアの必要性も認知されるようになりました。
こうしたペットのヘアケアに関する市場は、世界でも成長が見込まれているようです。
今回はその内容を紹介します。
市場調査を行うリサーチ会社によると、世界のペットヘアケア市場は、2021年から2027年にかけて6%以上の成長率で堅調な拡大が見込まれています。
現在でも多くのメーカーが、ペット専用のシャンプーやコンディショナー、トリミングツールなどを販売し、ケア製品の幅は拡大を見せていますね。
引き続き、今後もニーズや市場トレンドをとらえた多彩なアイテムが多く登場すると予想されます。
また、アメリカの動植物向けの製薬会社では、ペットの皮膚アレルギーの深刻さや早期治療や予防の重要性などを訴えるキャンペーンを実施した例も。
このようにヘアケアの啓もう活動も見られるようになり、より一層ペットのヘアケアに対する関心が高まることで、市場成長の加速が見込まれます。
一方で、犬猫は皮脂腺の働きが人間よりも弱いため、体質に合わない製品を使ったり、過剰にケアしてしまうことで皮膚や被毛に悪影響をもたらすことも。
このように一定以上は生じてしまう製品利用による副作用やアレルギーの事例や情報が広がってしまうと、ニーズの低下を招き予測されたような市場成長が妨げられる可能性も否定はできません。
ペットのヘアケア市場の中心は、アメリカ・カナダ・メキシコの北米になると見られています。
北米では飼育頭数の増加に加え、飼い主さん1人あたりの動物医療費も増額傾向となっています。
米国ペット用品協会の「2019-2020年全国ペットオーナー調査」では、米国世帯の67%、約8,500万世帯が何らかのペットを家族に迎えていることが明らかになりました。
その結果、ペット産業全般への支出が増加、市場全体として拡大傾向が認められ、2018年には支出総額905億ドルであったところ、2019年には約971億ドルまで伸びています。
一方で飼えなくなった子たちなど、毎年650万以上のペットたちが全米のアニマルシェルターに入所していることも、米国動物虐待防止協会の調査により判明しています。
こうした保護を受ける犬猫へのケアニーズも、ヘアケア市場を下支えする要素になっているようです。
室内飼育が主流になった今、日本でもペットのヘアケアへの関心が高まっています。
一緒に暮らす家族だからこそ、健康に清潔に過ごしてもらえるよう、しっかりケアをしてあげたいですよね。
市場が成長するということは、様々な商品を手に取ることができるようになるということです。
愛犬愛猫の体質に合ったアイテムを使い、適切にケアしてあげましょう。
参考リンク
PRTIMES
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