私たち人間と同じように、ワンちゃんの健康維持のために筋トレはとても効果的です。
筋トレと聞くとハードなトレーニングを想像してしまうかもしれませんが、日常生活に簡単に取り入れられるものもあるのをご存じですか?
普段からしっかり筋トレをすることで、シニアになってから筋力低下を予防できます。
そこで今回は、鍛えるべき筋肉についてや、おすすめの筋トレ方法などを紹介します。
愛犬のこれからの生活をよりよいものにするため、毎日コツコツ頑張りましょう!
ワンちゃんも年齢を重ねると体力や筋力が衰えていくもの。
さらに筋力をあまり使わない生活していると関節の曲げ伸ばしがうまくできなくなり、四本足で立っていることも辛くなってきてしまいます。
体力や筋力が落ちると体を動かす機会も減り、さらに衰えが加速してしまうのです。
しかし、普段から筋肉を鍛えていれば、シニアになってからも自分の体を支えることが楽になります。
転んだり、ごはんを詰まらせるなどの、思わぬケガを予防することにもつながるのです。
また、体を動かす機会が減ってしまうと、エネルギーが消費されず肥満になってしまうことも。
筋トレによって筋肉量を増やせば、ワンちゃんの基礎代謝が上がり、太りにくい体質になりますよ。
過度な肥満は糖尿病のリスクも高めるので、体を動かせるパピーや成犬時から筋トレを習慣化していきましょう。
筋肉は体を動かすために欠かせません。
ワンちゃんがスムーズに体を動かすことができるよう、筋力を落とさないよう注意が必要です。
しかしワンちゃんの場合、どの部分を重点的に鍛えればいいのでしょうか。
ここではワンちゃんの筋トレで鍛える部位と、効果的な筋トレを解説します。
三角筋は前足が地面をしっかり押すために必要な股関節を覆う筋肉のことで、大腿四頭筋は後ろ足太ももの前側にある筋肉のことを指します。
どちらも四本足で歩いたり、立ち上がったりするために欠かせない筋肉のため、ぜひ鍛えてほしい部位と言えるでしょう。
三角筋を鍛えるには、ボールなどを使って前足で挟み込むような動きさせるのが効果的。
前足を動かしてもらうため、愛犬の足元にボールを転がして興味を引きましょう。
また、床や地面の上でぬいぐるみや布製のおもちゃを、飼い主さんが手で動かしてあげるのもいいですね。
大腿四頭筋を鍛えるには、ロープやタオルの引っ張りっこ遊びがおすすめ。
口に咥えて引っ張る時に、後ろ足を押し出す筋肉を使います。
また、足だけでなく首から背中の筋肉も使うので、広範囲に効果が期待できますよ。
広背筋は、前足を掻くために必要な筋肉。
陸上で掻く動作はあまり見られませんが、水中で水かきをする時に活躍します。
ワンちゃん専用のプールや川に行って泳がせてあげたり、自宅の湯船で遊ばせてあげたりすることで、広背筋の筋トレになります。
ただし、水が苦手なワンちゃんも多いので、最初は水遊びから水に慣れさせてからトレーニングをさせましょう。
インナーマッスルとは横隔膜や腹横筋など、体の深くに位置する深層筋のこと。
内臓を支えたり姿勢を維持する役割を持っています。
インナーマッスルが衰えてしまうと、姿勢が悪くなり関節を痛めてしまったり、血行が悪くなり体温が上がらなくなってしまうことも。
シニアになりインナーマッスルの筋力が低下してしまうと、歩くことや自ら立ち上がることも難しくなります。
そうならないためにインナーマッスルを鍛えるには、バランスボールを使った筋トレがおすすめ。
ボールに乗せるときは落ちてけがをしないよう、飼い主さんが必ず補助してあげてくださいね。
また、バランスボールを使うのはハードルが高いという場合には、クッションの上や砂場など安定しない足場を歩かせるのも効果が期待できますよ。
先ほど紹介したようなプールやバランスボールなどは、なかなかチャレンジが難しいワンちゃんや飼い主さんも多いでしょう。
そこで、普段の生活に簡単に取り入れられる筋トレをいくつか紹介します。
ぜひ、毎日の習慣として続けてみてくださいね。
ワンちゃんのペースでゆったりと歩く散歩も、毎日続ければ運動になります。
ここにさらに負荷をかけてあげることで、他の筋肉も鍛えることができますよ。
散歩の中で早歩きやジョギングする時間を作れば、ワンちゃんが使う筋肉は変化します。
また、ゆるやかな上り坂は下半身を鍛えるのにぴったり。
無理のない範囲で、散歩に取り入れてみてくださいね。
普段おやつをあげる時に、おすわりやふせ、お手、おかわりなどをしている飼い主さんは多いと思います。
じつは、これらを繰り返し行うことも筋トレになるんです。
まず、座ったり立ったりを繰り返して足腰を鍛えられます。
さらに伏せを加えれば方から背中にかけても負荷をかけることができます。
また、立ったままの姿勢でお手をすると3本の足で体を支えなければいけないため、体幹トレーニングとして効果が期待できます。
いつものおやつタイムを筋トレタイムにできるよう、ワンちゃんに少しだけ頑張ってもらい、繰り返し行ってみてくださいね。
シニア期になると、ごはんを食べるための前傾姿勢が辛くなってくるワンちゃんも少なくありません。
シニアになっても飼い主さんの介助なしでごはんを無理なく食べられるよう、首周りの筋肉を鍛えておきましょう。
お気に入りのおもちゃやおやつを目の前で左右上下に動かして、ワンちゃんの首が一緒に追いかけて動いていればバッチリです。
筋トレは、ワンちゃんの健康に欠かせないものだとわかりましたね。
肥満を解消することはもちろん、シニアになった時にも健康で元気に過ごせるよう、今回紹介した簡単なワンちゃんの筋トレを取り入れてみてください
しかし「よし、今から筋トレするぞ!」と意気込む必要はありません。
ワンちゃんと遊ぶ時に頭の片隅に置いておくだけで、遊び方が変わってくるはずです。
ワンちゃんも飼い主さんも楽しめるような、筋トレ方法を探してみてくださいね。
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