愛犬が健康的かつ活動的に暮らしていくために、どんなことが必要だと思いますか?
例えば、「毎日散歩をする」「健康的な食習慣」「定期的に動物病院を受診する」などが思い浮かぶのではないでしょうか。
確かにどれも愛犬の健康には欠かせないことです。
しかし「遊び」ということも侮ってはいけません。
愛犬と一緒に遊ぶことは、愛犬にとって体・心・精神に良い影響を与える重要な事柄のひとつ。
ではそんな「遊び」は具体的にどのようなメリットを及ぼすのでしょうか?
今回は、愛犬と遊ぶメリットとおすすめの遊び方を室内・室外別に紹介します。
子犬は人の子供と同じように遊ぶことが大好きで、遊びによって社会性を学んだり、脳を刺激させて運動神経などを発達させたりします。
これは、大きくなった愛犬にとっても同じことが言え、飼い主さんや仲間のワンちゃんと一緒に遊ぶことは、成犬にとっても様々なメリットがあることが分かっています。
実際ワンちゃんは単独で遊ぶよりも、飼い主さんと一緒に遊ぶことを好むという研究結果もあるんだとか。
ここでは飼い主さんと一緒に遊ぶことで、愛犬にとってどのような効果があるのか紹介します。
愛犬と一緒に遊びを楽しむことは、飼い主さんにとって愛犬がいかに大切な仲間であるかということをワンちゃん自身に示すことになります。
一緒に遊ぶことで、愛犬の飼い主さんに対する信頼感や理解度が高まります。
愛犬は一日の大半を室内で過ごし、寝ていることが多いです。
そのため起きて活発に活動することで余分なエネルギーを消費することができ、また退屈というストレスを発散することができます。
このエネルギーやストレスを発散させないと、過剰な吠えや物を咬むなど、ネガティブな行動や破壊的な行動につながる可能性も。
遊び終わった後、愛犬はエネルギーを発散したことでぐっすり眠ることができますし、リラックス、良い目覚め、問題行動の改善といった効果も期待できます。
遊びには五感を活性化させる効果があり、協調性・社会性などを学んだり、脳が発達し続けたりすることを助けます。
さらに遊びの時間はトレーニングに取り組むのにも最適な時間。
ボールを投げてもらったり、おもちゃを手に入れたりというポジティブな報酬を得ることによって、遊びをトレーニングとして取り入れることができます。
ワンちゃんが遊びを楽しんでいる間、脳内には喜びや幸福感を生み出すエンドルフィンと言う物質が分泌されます。
このエンドルフィンの効果は、心の健康とホルモンバランスを保ち、気持ちが良くなるだけでなく、夢中になることで認知機能低下の進行を遅らせ、認知症の症状を改善することが証明されています。
さらに、遊びはワンちゃんの前頭前野(判断や抑制を助ける脳の領域)を強化します。
それでは実際にどのような遊びを行えばよいのでしょうか。
まずは、毎日の少しの空き時間や雨の日でも一緒に遊べる、室内遊びをいくつか紹介します。
・綱引き:縄状のおもちゃなどを噛ませて引っ張りっこする
・知育おもちゃ:中におやつなどを入れて探させる
・フェッチプレイ:ボールやおもちゃなどを廊下などで軽く投げて持って来させる
・宝探し:家のあちこちにおやつを隠し、においで見つけさせる
・おもちゃの名前を教える:おもちゃに名前を付けて取ってくるように指示し、正しいものを持ってきたらたくさん褒めるゲーム。おもちゃで遊んでいるときにおやつやクリッカーを使い、おもちゃの名前を言いながらご褒美をあげるとその名前を覚えていきます
・かくれんぼ:待てができる子は待てをさせている間に隠れ、呼んで探させる
ほとんどのワンちゃんは外へ出ることが大好き。
とくに室外での遊びは思いっきり運動できるので、身体的および精神的な健康のために必要です。
飼い主さんと一緒に遊べる室外遊びのいくつかを紹介しますので、参考にしてみてください。
・フリスビー:円盤を投げてキャッチさせるドッグスポーツ
・フェッチプレイ:広い場所でボールなどを投げて持って来させる
・アジリティコース:飼い主と一緒に走りながら、障害物を順番にクリアしていくドッグスポーツ
・アウトドア・アクティビティー:トレッキングやカヌーなど
室内で遊ぶ場合は、フローリングの部屋では愛犬が滑って怪我をする危険性があります。
滑り止め加工や、カーペットを敷いて愛犬の足腰に負担がかからない様にしましょう。
また、物を壊したり怪我をしたりしないように、スペースに余裕のある部屋で遊ぶと安心です。
室外で遊ぶ場合は、近所に愛犬と遊べる所を見つけておくと、頻繁に利用することができるのでとても便利。
ワンちゃんを迎えた時、引っ越した時など、家の近くのドックランなどの施設を探してみましょう。
室外で遊ぶ際には、愛犬にとって快適な気温であるか、車などの危険性がない場所か、近くに相性の悪いワンちゃんがいないかなど、安全性を細かにチェックする必要があります。
愛犬と遊んでいる時は、お互いにとても楽しい時間です。
しかし、興奮させすぎないように気を付けましょう。
愛犬が興奮しすぎてしまうと、行動のコントロールができなくなり、愛犬自身が怪我をしたり、飼い主を咬んだりすることもあります。
また、おやつを使用する際には肥満の元とならないように、与えすぎに注意しましょう。
愛犬の安全のために、飼い主さんのながら遊びは避けてください。
室外では、ロングリード着用したまま放っておくと、木やその他の障害物に巻き付いて愛犬が窒息してしまったり、その他の怪我を引き起こす可能性がありますので、目を離してはいけません。
海や山で遊ぶ際にも、愛犬に危険が及ばないように細心の注意を払ってください。
たくさん遊ぶと喉が渇くので、水は多めに持参して定期的に飲ませるようにしましょう。
愛犬の年齢等に関係なく、遊びにはメリットがあり、またワンちゃんにとっては大切な行動です。
愛犬に遊ぶ機会を与えられるのは、飼い主さんしかいません。
飼い主さんは愛しい家族のために、時間を作って一緒に楽しんであげてくださいね!
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