みなさんのお家に、観葉植物はありますか?
観葉植物はお部屋を華やかにしてくれますが、中にはワンちゃんにとって危険なものも存在し、口にすることで命にかかわることも。
人にとっては安全で身近な観葉植物でも、多くの植物はワンちゃんが中毒を引き起こす可能性のある物質を含んでいるのです。
愛犬の安全のため、観葉植物を育てる飼い主さんはこれらの植物についてよく理解しておくことが重要です。
この記事では、ワンちゃんと一緒に暮らす上で知っておきたい要注意な観葉植物や、毒性のない観葉植物、万が一食べてしまったときの対処法などを紹介します。
なお本記事では、家庭で観賞用に栽培可能な植物を観葉植物と定義しており、多肉植物等も含め解説していきます。
観葉植物は、家の中の空間を彩ってくれるだけでなく、過ごす人の気持ちを穏やかに癒やしてくれる効果もあるため、お部屋に置いているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、愛犬が観葉植物のそばで安全に過ごすためには、ワンちゃんの習性と注意すべき植物を理解し、工夫しなければなりません。
愛犬の生活スペースに観葉植物を置きたい場合は、以下の点に注意しましょう。
愛犬が植物を口にしないよう、届かない高い場所に置いたり、吊り下げたりするなどしておくと良いでしょう。
大きな鉢で床に置く場合は、近づけないように柵などでガードする必要があります。
また落ち葉にも十分注意しましょう。
動物が植物を食べる理由はさまざまですが、理由もなく口にしてしまうこともあります。
ワンちゃんは胃の調子を整えるために草を食べることが知られていますが、気が向いたから、退屈しのぎにおもちゃとして、などの理由で観葉植物を食べようとしてしまうことも。
この場合、愛犬の栄養状態、散歩・遊びなどの運動量に原因がある場合が多いもの。
愛犬の生活を見直し、ストレスを感じているポイントを改善してあげる必要があります。
ワンちゃんにとって有毒成分のある植物は、お部屋に置かないことが一番の安全策です。
新しくワンちゃんを家族に迎えた時、または観葉植物を購入する時に、都度、その植物は愛犬にとって安全か否かを確かめる癖をつけましょう。
次項でワンちゃんにとって危険な植物例を紹介します。
このような観葉植物が家にある場合、愛犬が出入りしないお部屋に植物を移動させたり、ワンちゃんと暮らしていない知人に譲ったりすることをおすすめします。
一般的にワンちゃんは自分に害のある植物には近づかないものですが、好奇心や退屈に負けて植物をかじってしまうことがあります。
観賞用観葉植物として一般的なアイビーは、ワンちゃんが食べてしまうと発疹が出たり、呼吸困難に陥ったり、ひどい場合は昏睡状態や麻痺に陥ることも。
またアロエは、火傷の薬や皮膚を滑らかにする作用があり人間にとってとても役に立つ植物ですが、ワンちゃんには逆の影響を及ぼします。
葉内部のゲル状の物質は摂取してもワンちゃんに害はありませんが、そのほかの部分は消化器系に害を及ぼす可能性があるのです。
このように、一般的な家庭用植物でも、ワンちゃんにとって有毒な植物はたくさん存在します。
飼い主さんは、観葉植物の毒の有無をしっかりチェックしておきましょう。
アロエ
アイビー
ポトス
ドラセナ(幸福の木)
ソテツ
ポインセチア
クワズイモ
ナンテン
アローヘッドプラント
ザミオクルカス、ザミーフォリア(ZZプラント)
ディフェンバキア
カネノナルキ
クンシラン
ユーカリ
フィカス・ベンジャミン(シダレイチジク)
ピースリリー
カポック(シェフレラ)
アスパラガスシダ
コルディリネ・ターミナリス
レックスベゴニア
フィロデンドロン
サボテン
モンステラ
中毒性が低度から重度のものまで幅広く例をあげましたが、このほかにもチューリップやユリ、シクラメン、ヒヤシンスなどの球根植物にも、ワンちゃんにとって危険なものは多くあります。
観葉植物の購入時には、次項で紹介する安全なものを選びましょう。
観葉植物の中には、ワンちゃんに無害な植物も存在します。
愛犬に安全な観葉植物の一部を紹介しますので、参考にしてみてください。
ガジュマル
パキラ
アレカヤシ
オリヅルラン
エバーフレッシュ
ペペロミア
テーブルヤシ
オリーブ
カモミール
キャットニップ
ユッカ
サンスベリア
エアプランツ(ティランジア)
どんなに注意していても、好奇心旺盛なワンちゃんが誤って観葉植物を食べてしまうことがあるでしょう。
そんなときはどのように対処すれば良いのでしょうか。
もしワンちゃんが有毒な植物を口にした場合、よだれを垂らす、無気力になる、食欲不振、下痢、舌や歯茎が変色するなどの症状が現れます。
植物の種類や量によっては痙攣、昏睡などを起こし、命を落としてしまうことも。
症状のいずれかを示した場合は無理に吐かせたりせず、早急に動物病院に緊急連絡し、夜間や休日であっても様子を見ずに受診をするようにしてください。
その際は、いつどのような植物をどれくらいの量を食べてしまったか、そして愛犬の症状を詳しく伝えましょう。
来院するときは、嘔吐物や排泄物、食べてしまった植物の写真なども持参すると、なおよいです。
もしもの場合に備えて、普段から夜間や休日に対応してくれる動物救急病院をチェックしておいてくださいね。
観葉植物は私たちを癒してくれる半面、愛犬にとって危険な要素を持っている場合があります。
観葉植物を家に置く際には、ワンちゃんが口にしても問題がないかなどをしっかり確認し、配置場所を配慮するなどして、愛犬との生活に危険が生じないよう気を付けてあげてくださいね。
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