秋の紅葉シーズンになると、落ち葉が増えてきます。
散歩のときに、ワンちゃんが落ち葉の上をカサカサ、シャリシャリ音をさせながら楽しそうに歩いている様子を目にしたことのある飼い主さんも多いでしょう。
落ち葉に興味を持って遊ぶワンちゃんの中には、落ち葉を食べてしまうコもいるようです。
飼い主さんは、愛犬が落ち葉を食べてしまっても大丈夫なのか心配になりますよね。
そこで今回は、ワンちゃんが落ち葉を食べてしまう理由と、食べてしまった時の対処法を紹介します。
ワンちゃんの中には拾い食いをしてしまう子もいますが、正直落ち葉っておいしくなさそう・・・
なのにワンちゃんが口にしてしまう原因とは何なのでしょうか。
実は、その理由は詳しく解明されていないのですが、主に下にあげられるものが原因と考えられています。
ワンちゃんが落ち葉のカサカサと鳴る音や噛み具合を面白いと感じ、遊んでいるのかもしれません。
遊びなので、時には夢中になって沢山食べてしまうことも。
飼い主さんは楽しむワンちゃんが勢いあまって葉っぱを食べないよう、注意してあげてくださいね。
ワンちゃんは日常生活の中で何か不安なことやストレスが生じると、その気持ちを紛らわせようと、食べ物ではないものを食べてしまうことがあります。
飼い主さんは、日々愛犬の様子を気にかけ、ストレスの原因を取り除いてあげられるとよいですよね。
食べ物ではないものを口に入れようとする異常な食行動は、「異食症」という病気である場合があります。
落ち葉以外にも、土、草、ペットシーツなど、食物ではないものを頻繁に口に入れてしまうことも。
この病気の原因は様々あり、他の疾患による過食症状であることも考えられるので獣医師に相談しましょう。
胃の内容物を吐き出したい時に、わざと落ち葉を沢山食べて、胃の中にあるものを吐き出し、スッキリしようとすることがあると言われています。
愛犬が落ち葉を食べる行為に関して、「少しぐらいなら平気だろう」と思っていませんか?
落ち葉を食べることは、ワンちゃんの健康上に重大なリスクを及ぼす危険性があることも知っておきましょう。
植物の中には毒性の葉っぱを持つものもあります。
これらの枯れ葉を食べてしまうと命をおびやかす危険性もあります。
ユズリハ、紫陽花、キョウチクトウ、馬酔木(アセビ)など、一般的に庭に植えられている木の葉っぱにも有毒物質が含まれることが。
自宅で上記の植物を育てている場合は特に注意し、これから庭造りをする予定であれば植栽についてしっかり調べましょう。
少量の落ち葉を食べたのであればうんちと一緒に排出されることが多いのですが、食べすぎると落ち葉で腸菅が塞がってしまう「腸閉塞」になる可能性があります。
食欲不振、嘔吐、下痢、元気がないなどの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
腸管が完全に塞がってしまうと短時間で命に関わる状態になることも。
そうなってしまうと、すぐに開腹手術が必要になります。
庭木や公園の樹木の葉っぱには、殺虫剤や農薬などの薬品が付着している可能性があります。
そのような落ち葉を沢山食べてしまうと、体内に薬物が蓄積されて健康上の問題を引き起こすことも。
また、落ち葉溜りの下にはさまざまな虫がいるものです。
ワンちゃんを刺す虫がいる場合もあり、ムカデに刺されると激痛が走ります。
寄生虫、虫の卵、細菌などが落ち葉に付着していた場合は感染症になってしまう恐れもあるので十分に注意しましょう。
落ち葉を食べることは、ワンちゃんの健康を脅かす危険性があるということ。
そのため、愛犬の健康のために、落ち葉は食べさせないようにした方がよいでしょう。
もし誤食した場合でも、無理やり口の中から取ろうとしたり吐かせようとしたりすることは、かえって飲み込んでしまったり、気道を傷つけてしまったりするので良い方法とは言えません。
ここからは、落ち葉を食べさせない方法を紹介するので、落ち葉を食べる愛犬にお困りの飼い主さんは参考にしてください。
大好きなおやつやおもちゃを見せて気をそらせます。
これらを見せながら落ち葉がない場所まで誘導しましょう。
落ち葉より楽しいもの、嬉しいものをうまく利用し愛犬の注目をひくことがポイントです。
リードを短めに持ち、愛犬が落ち葉に近づけないようにしたり、落ち葉のない場所を散歩コースに選んだりして、そもそも落ち葉に愛犬が近づかないようにしましょう。
それでも近づくようなら、愛犬を抱っこして落ち葉の無い場所へ移動しましょう。
ご飯が足りていないと感じている子は、他のものでお腹を満たそうとして、食べ物ではないものも口にすることがあります。
上記が当てはまると感じた場合は、一度普段のごはんの量を増やすなどし、愛犬に合う給与量に調節してみましょう。
ワンちゃんが、落ち葉を食べることを悪いことだと思っていない場合は、キツく叱られても何が悪いのか意味を理解できません。
そのため、普段から「NO」のサインを覚えさせ、この指示が出たら口からすぐにものを離すことができるようにしましょう。
叱るのではなく、許可されていないものは食べてはいけないと教えておくことが大切です。
落ち葉の山に何度も突進して遊ぶなど、落ち葉好きのワンちゃんは多いのですが、誤食には十分気をつけてあげなければなりませんね。
注意をしながら、愛犬と一緒に秋を満喫してください。
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