十五夜のお月見!ワンちゃんは月見団子を食べてもいい?

十五夜のお月見!ワンちゃんは月見団子を食べてもいい?

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日本には古くから伝わるお月見という風習があります。
旧暦の8月15日の満月を「十五夜」や「中秋の名月」といい、ススキや農作物、そして月見団子をお供えして月を愛で、感謝をする行事です。

現代では月見をする家庭はあまり多くはないかもしれません。
ですが、この季節には和菓子屋さんやスーパーにお団子や白玉粉が並びますよね。

そんな昔ながらの風習を、ぜひ愛犬と一緒に楽しみたいという飼い主さんもいるのではないでしょうか。
今回は、月見団子をワンちゃんが食べても問題ないのか、そして食べさせる際の注意点を紹介します。

 

ワンちゃんにお団子を与えてもいい?

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月見団子の主な材料である上新粉と白玉粉は、ワンちゃんの健康にとって悪い成分は含まれていません。
ただし砂糖で味付けをしたものや、みたらし餡や餡子などが咥えられているものは糖分や塩分が多く含まれるため、ワンちゃんに与えてはいけません。
人間用に調味されたものを食べることは、肥満や塩分過多のリスクに繋がります。

愛犬に与える際は、味付けをしていない月見団子を手作りしてあげることをおすすめします。
甘味を付けるのであれば、ハチミツやさつまいもを加えるなど、素材そのものの甘みを生かしたアレンジがオススメです。

 

月見団子の栄養素

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月見団子は上新粉と白玉粉を水を混ぜ合わせて練り、小さく丸めて茹でたものです。
上新粉と白玉粉に含まれる栄養成分は、たんぱく質、脂質、炭水化物、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンB1、食物繊維など。
ワンちゃんにとってどのような働きがあるか、栄養素ごとにまとめて紹介します。

上新粉と白玉粉に含まれる栄養素と効能

たんぱく質:筋肉、内臓、皮膚、血液など身体の主要な構成組織を作るなど
脂質:エネルギー源、細胞膜の成分やホルモンの材料となるなど
炭水化物:主要なエネルギー源となる
カリウム:細胞を正常に保つ、血圧を調整するなど
鉄:赤血球を作るなど
カルシウム:骨や歯を作り丈夫にする、止血など
ビタミンB1:皮膚や粘膜の健康維持、脳神経系の正常な働きに関与するなど
食物繊維:便秘予防など整腸効果、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など

 

このように砂糖や塩を加えていない月見団子であれば、ワンちゃんの健康にいい栄養を摂ることができます。
上新粉と白玉粉の原料は米粉ですが、米は穀物アレルギーの中でも低アレルゲンというのも嬉しいポイントですね。

しかし突然何らかの成分にアレルギー症状が出る場合もあるので、少量ずつ与えるようにし、下痢や嘔吐、痒みなどの症状が現れた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
また、どんなにいい栄養を含んでいる食べ物でも、与えすぎは体に悪影響を与えてしまうので注意してください。

 

与える際の注意点

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月見団子は粘り気があるためワンちゃんの歯では噛み切りにくい食べ物です。
あまり咀嚼せず丸飲みしてしまう子も多いので、喉に詰まらせてしまう危険性もあります。
大きい塊のまま飲み込んでしまうと腸の中で詰まってしまい、便通の妨げとなってしまう場合も。
ひどい場合には喉に詰まったまま窒息してしまい、命を脅かす危険性があることを理解し注意して与えましょう。

したがって、月見団子は愛犬の手の届くところにお供えせず、飼い主さんが見守ってあげられる状況で食べさせるようにしてください。
この他にも与える際の注意点を紹介します。

 

細かくする

愛犬の喉に詰まらないように、小さくカットしてから与えましょう。
細かくしても一度に食べてしまっては意味がありませんので、飼い主さんが一つずつ、ゆっくりと口に入れてあげてください。

 

与えすぎない

前述したように、体にいい栄養のある食べ物であっても食べすぎは毒となり得ます。
小型犬は300~500g程度、中型犬は50~100g程度、大型犬で100g前後を目安に与えましょう。

 

飲み込みやすい食材でアレンジ

食道が狭い小型犬やシニア犬、子犬などは喉に団子を詰まらせやすいため、もちもちとした食感の上新粉や白玉粉を使わずに作ってあげるのもいいですね。
カボチャやさつまいもを蒸かして丸めるだけでもいいですし、ごはんが好きな子であれば炊いたごはんを小さく丸めてみてはいかがでしょうか。

私たちと同じものを食べられなくても、一緒に月見を楽しむことはできますね。
 

喉に詰まった時の対処法

もしも団子が喉に詰まってしまった場合は、すぐに動物病院に電話して指示を仰いでください。
どうしても連絡が取れない時は、ワンちゃんをよつん這いにして少しうつむかせて吐き出しやすい体勢にします。
そして、肩甲骨の間を繰り返し数回叩き、吐き出させます。

喉から団子が見えているようなら、ピンセットなどで出すことも良いのですが、押し込んでしまう場合もあるので無理をしてはいけません。
夜間や緊急の場合にすぐに連れて行ける動物病院や、往診してくれるかかりつけの獣医師を、普段から見つけておくと良いですね。

 

まとめ

今回は、ワンちゃんが月見団子を食べる時の注意点について紹介しましたが、喉に詰まらせてしまう危険性があるので、注意点はしっかりと守って与えてください。
お団子を愛犬と一緒に美味しく食べて、十五夜の夜を楽しく過ごしましょう。

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