ワンちゃんにパンはNG?その理由や注意点を解説

ワンちゃんにパンはNG?その理由や注意点を解説

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スーパーや専門店で気軽に買えるパンは、現代の日本において米と並ぶ主食として根付いています。
家庭によっては毎朝の食事として常備している方も多いでしょう。

パンを焼くと芳しい香りが部屋に漂い、ワンちゃんがおねだりに来ることもありますよね。
中には食パンを一口分けてあげるのが習慣、という飼い主さんもいるかもしれません。

ですが、そもそもワンちゃんにパンを与えてもいいのでしょうか?

そんな疑問を解決すべく、今回はパンについて考察してみましょう。

 

ワンちゃんにパンをあげても大丈夫?

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基本的には人用に作られたパンをワンちゃんに与えるのは、あまりおすすめできません。

他の食べ物でもそうであるように、人の嗜好性に合わせるめに塩や砂糖などの調味料や、日持ちするように保存料や添加物が使用されているものが数多くあるからです。

健康なワンちゃんであれば少量のパンを口にしても体への影響は少ないでしょう。
しかし、それが習慣化してしまうと摂取量は徐々に増えてしまいます。
そのため、できるだけ人用のものを与えるのは控えるようにしましょう。

一方で、ワンちゃん向けに作られているパンや、愛犬のために手作りするパンのレシピ等も見かけるようになりました。
パンの主原料は「小麦粉」で、主成分は「炭水化物」。
小麦粉に多く含まれる植物性たんぱく質は、筋肉や骨、血液などを作る働きを助ける栄養素です。
また、炭水化物は生命維持に必要な貴重なエネルギー源でもあります。

しかし、ワンちゃんの中には近年「小麦アレルギー」を持つ子が増加傾向にあります。
小麦アレルギーのワンちゃんがパンを口にしてしまうと、下痢や皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が出ることも。
アレルギー反応は遅延性のためすぐにはアレルギーと分からず、食べ続けてから気付くケースもあるようです。

愛犬にパンを与える際には、愛犬に小麦アレルギーの有無の確認が必要です。
そのためはじめて愛犬にパンを与える時は、ごくわずかの量から与えるようにしましょう。

 

市販のパンは要注意!

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パン屋さんにはさまざまな種類のパンが並んでいますね。
その中には少量であってもワンちゃんの体に影響を与えかねないものも多くあります。

先ほどもお伝えした通り、基本的には人用のパンはあまりおすすめできません。
中でも菓子パンや調理パンなどはとくに注意が必要です。

市販の菓子パンはあんこやクリームなど糖分が多く含まれているものが多く、カロリーが非常に高いです。
また、チョコレートやレーズン、ココア、マカダミアナッツなどワンちゃんに有毒な食材を使っているものも多く販売されています。
こういったものを口にすると中毒症状をおこす可能性があるため、ワンちゃんには絶対に与えてはいけません。

サンドイッチやハンバーガーなどの調理パンや総菜パンは、塩分や油分が非常に高くワンちゃんの体に悪影響を及ぼしかねません。
また、菓子パンと同じようにワンちゃんにとって有毒な玉ねぎや香辛料が含まれているものも多く見られます。

このように市販のパンは、ワンちゃんの体にプラスに働く要素が非常に少ないことが分かりますね。

もし愛犬のためにパンを手作りする場合には、ワンちゃん用にアレンジされたレシピを使い、食パンやフランスパンなどのシンプルなものがおすすめです。
飼い主さんの手作りパンなら、塩や砂糖を使用せずに作ることができるので安心ですね。
豆乳やサツマイモ、きな粉など、ワンちゃんが口にしても安全な食材を使ってアレンジすると喜ばれそうです。

 

与えていいパンの量は?

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基本的にドッグフードなどの主食を食べているワンちゃんに与える場合、パンを与えることでカロリーオーバーになってしまいます。
ワンちゃん用のパンをおやつとして食べさせる場合には、食事の摂取カロリーの約10%ほどを目安に1口、2口程度を与えるくらいにしましょう。

目安は以下の通りです。

・2㎏の超小型犬で、20g程度のパン
・10㎏の小型犬で、50g程度のパン
・20㎏の中型犬で、85g程度のパン
・40㎏の大型犬で145g程度のパン

 

また、パピーの場合は消化器官機能が十分に発達していないため、パンに含まれる炭水化物をとりすぎると肥満になる危険性が。
少量でもパピーにはパンを与えないようにするほうが賢明です。

 

まとめ

飼い主さんがパンを食べている時、期待の眼差しで愛犬に見つめられると心が折れてしまうこともあるかもしれません。
ですが、パンによってはワンちゃんの体に悪影響を及ぼすこともあるので、誘惑に負けないようにしましょう。

また、どうしてもパンが好きという子には、手作りも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
愛犬の体調を管理できるのは飼い主さんだけということを忘れず、口にするものを吟味してあげましょう。

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