愛犬がドッグフードを食べない?年代別に見るその理由とは

愛犬がドッグフードを食べない?年代別に見るその理由とは

 Domestic dog and a bowl with dry food on wooden floor background.

 

愛犬がドッグフードを食べなくて困っている、なんて悩みを抱える飼い主さんも多いでしょう。

どうして食べたくないのかを言葉で伝えてもらえないため、原因も改善策もつかみにくく困ってしまいますよね。
そこで今回は、ドッグフードを食べない原因を年代別にご紹介します。

 

どの年代にも共通の理由

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ワンちゃんがドッグフードを食べないことにはいくつかの理由があります。
まずはどのワンちゃんにでも起こりうる共通の理由についてご紹介します。

 

■体調不良

年代関係なく体調不良によってドッグフードを食べないことがあります。

欲不振は多くの病気に当てはまる症状です。
突然ドッグフードを食べなくなった場合には、まず愛犬の体調を確認してみましょう。

元気がなくぐったりしている、散歩に行きたがらない、排便や排尿がいつもと異なるなど、気になる点があれば、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。

 

■好き嫌い

私たちの食の好みが人それぞれ違うようにワンちゃんにも嗜好があるため、ドッグフードが好みに合わず、食べなくなることもあります。

そんな時は食事の時間を決めて、時間以内に食べなければ食器を下げます。
ごはんは出された時間に食べなければいけない、とワンちゃんに認識させるとともに、おやつはおやつの時間、ごはんはドッグフードを食べることを徹底しましょう。

また、ワンちゃんがごはんを食べないからといって、おやつをごはん代わりに与えたり、フードを頻繁に変えることは避けましょう。
「目の前のごはんを食べなければ、別のおいしいものを出してくれる」と認識してしまうと、ドッグフードを食べないループに陥ってしまいます。

愛犬がおいしいと思うものを食べさせたいという気持ちはどの飼い主さんも持っているもの。
しかし、あまり甘やかしてしまうと、まったく食べなくなる子もいるので注意が必要です。

 

ドッグフードを食べない理由<パピー編>

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ワンちゃんはわずか数か月から1年という短期間に成犬の体に成長するため、パピー期には成犬時のおよそ2~3倍のエネルギーが必要となります。

また、4ヶ月までのパピー期には、ブドウ糖が不足することで低血糖を起こすことが多いため、しっかりと食事をとらせなくてはいけません。
では、パピー期にドッグフードを食べない理由について見ていきましょう。

 

■環境の変化によるストレス

パピー期は体力、免疫力、ストレスに対する抵抗力が非常に低いため、環境の変化が原因となることがあり、とくに愛犬を家庭に迎え入れた時に食べなくなる子が多いようです。

それ以前の生活との変化を最小限にするため、以前使用していた毛布やベッドをもらいうけたり、安心して休むことができるようなスペースを作ってあげましょう。
また、しっかり眠ることができるように、ワンちゃんが寝ているときにはできるだけ構わないようにしてあげてくださいね。

 

■フードの切り替え

パピー期に食べなくなる理由としてもうひとつ挙げられるのがフードの切り替えによるもの。

家に迎え入れたばかりの時は、ブリーダーやペットショップ、保護主さんの元で食べていたものと同じフードを与えるようにしましょう。
フードの切り替えは新しい環境に慣れてきてからがベターです。

 

ドッグフードを食べなくい理由<成犬編>

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成犬になるとさまざまな食べ物を口にする機会が多くあるため、偏食を引き起こしやすくなります。

この時期に甘やかしてしまうとドッグフードを口にしなくなるケースもあるので、なぜ愛犬がフードを食べないのか、その原因を見極めることが大切です。
ここでは、成犬がドッグフードを食べない理由についてご紹介します。

 

■いつものフードに飽きた

成犬がいつものドッグフードを食べなくなるのは、飽きてしまったことが考えられます。

ワンちゃんは毎日同じ味のフードを食べている子が多いと思います。
そのため、食事に関してあまり頓着がないワンちゃんの場合は、変わりばえのない食事への興味が薄れ、食べなくなることがあります。
そんな時は、いつもと同じドッグフードでもウェットフードなら温めたり、ドライフードならお湯でふやかすなど、ちょっとした工夫で食べてくれるようになる子もいます。

いつものフードにトッピングをプラスする方法もありますが、あまり繰り返してしまうと冒頭でお伝えした「目の前のごはんを食べなければ、別のおいしいものを出してくれる」という認識をしてしまうため、注意が必要です。

 

■フードの切り替え

成犬であっても、フードの切り替えは慎重に行いましょう。

とくにパピー用フードから成犬用のフードに切り替える際に食べなくなる子がいるようです。
以前に食べていたフードと違うものを食べさせるときには、7〜14日間ほどの切り替え期間を設けましょう。

たとえば今まで与えていたフードを9割に新しいフードを1割からスタートし徐々に【8:2】、【7:3】といったように、新しいフードの割合を少しずつ増やしながら与えていきます。

 

ドッグフードを食べない理由<シニア犬編>

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シニア期は、食への好みに変化が現れることが多く、食事について悩みを持つ飼い主さんも多いようです。

また、加齢による体の変化が食欲に影響することもあります。
ここでは、シニア犬がドッグフードを食べない理由についてご紹介します。

 

■食欲の低下

シニア犬は成犬に比べ食欲が旺盛ではなく、また必要とするエネルギーも少ないため、あまりドッグフードを食べたがらないことがあります。

成犬時よりも食べる量が減った場合には、もしかしたら量が多すぎるのかもしれません。
愛犬の体重の増減を見ながら、量を調節してあげましょう。

 

■口内トラブル

高齢になると歯周病などの病気を発症しやすくなります。

歯周病によって歯肉の炎症や歯がぐらつくなどの症状が現れ、食べることで痛みを感じている可能性も考えられます。
シニアの愛犬がフードを食べなくなった時には、まず口内の状態をチェックすることをおすすめします。

また、加齢により咀嚼や飲みこむ力が弱まり、固いドライフードを好まなくなることもあるため、ウェットフードやソフトタイプのフードへの切り替えを検討してみてください。

 

■体調不良

胃腸が弱っていたり、どこか怪我をしている場合にもフードを食べなくなることがあります。

また、軽い体調不良だけでなく、心臓や腎臓、肝臓などの疾患が原因となる事も。
シニア期には食事を摂らないことが体力の低下にもつながるので、食事以外に体調不良の傾向が見られるようであればできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

 

まとめ

今回はドッグフードを食べない理由を年代別にご紹介しました。
好き嫌いだけでなく病気が隠れている場合もあるため、その原因を見極めるのは非常に困難です。

まずは、フードを食べない以外に体調や行動にいつもと異なる点がないか確認するようにしましょう。

また、好き嫌いが原因あっても、食べない日が続いたり、胃液を吐くなどの行為が見られる場合には、小型犬なら低血糖を起こすことも考えられるので、注意して様子を見るようにしましょう。

 

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