寒い時期どうしてる?愛犬の冬場のカットについて解説

寒い時期どうしてる?愛犬の冬場のカットについて解説

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ワンちゃんを清潔に保つために、定期的にトリミングをしている人は多くいることでしょう。

見た目はもちろん、すぐに毛が伸びてしまうワンちゃんは、皮膚の健康のためにもシャンプーやカットといったケアが必須です。
しかし寒い冬には、愛犬の毛をカットすることに抵抗がある人もいるのではないでしょうか?

今回は、冬のワンちゃんのカットに関するさまざまな疑問について解説します。

 

ワンちゃんのカットは冬も必要?

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ワンちゃんは体に毛が生えているおかげで冬の寒さから身を守ることができます。
そんな被毛を、寒い冬にもカットする必要はあるのでしょうか。

 

犬種によっては必要

犬種によって、ある程度毛が伸びるとそれ以上は毛が伸びないワンちゃんがいます。
一方で、季節に関係なく毛が伸び続けるワンちゃんもいます。

毛が伸び続ける犬種のワンちゃんは、伸び放題の状態になってしまうため、冬場もカットが必要です。

 

部分的に必要な場合も

ワンちゃんの中にはお尻周りの毛が長く、排便時に周辺の毛が汚れやすいワンちゃんがいます。
肛門や尿道周辺に汚れが付着すると、雑菌が繁殖する原因になるので、衛生面のうえでも部分的にカットが必要です。

また足裏の毛が伸びると、肉球に絡まって滑りやすくなりとても危険!
この部分のカットも季節に関係なく必要でしょう。

胸のあたりの毛が伸びてきて食事の時に食べ物で汚れやすくなるワンちゃんなどは、清潔に保つためにも、季節に関係なく部分的なカットをしてあげた方が良いですね。

 

雪遊びする場合は必要

寒い冬でも元気に雪遊びをするワンちゃんは、必要に応じて毛をカットすることがおすすめです。

雪遊びをする際、毛が長いと雪が毛に絡まり雪玉ができてしまいます。

雪遊びを楽しむことが多いワンちゃんなら、飾り毛を少しカットしてあげることで雪が毛に付着することを防ぐことができます。
 

冬におすすめのカットとは?

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定期的にカットが必要なワンちゃんでも、夏と冬ではカットの頻度やスタイルに違いがあります。

では、寒い冬にはどのようなことに気をつけて、カットをしたら良いのでしょうか?

 

長さを残したカット

夏には「サマーカット」という、毛をかなり短めにするカットが人気です。
しかし、冬は体温調節のためにあまりに短いカットはおすすめしません。

基本的には、長さを保ったまにカットを行いましょう。
毛が伸びやすいワンちゃんはカットの頻度を増やし、まめに伸びた分を切ってあげると、ワンちゃんも快適に冬を過ごすことができます。

 

顔周り中心のカット

寒い冬、体はあまりカットせず、顔周りをメインにカットするだけでもすっきり見せることができます。
ブラッシングを日常的に行い、伸びすぎているなと感じた際にカットする、という程度でもよいかもしれません。

 

洋服でカバーする

冬でも病気の治療や検査などのため、やむをえずバリカンなどで毛を刈らなければならない場合があるかもしれません。
そういったワンちゃん達は、寒さにとても弱いので洋服を着させてあげる必要があります。

そのほかにも飼い主さんの都合でお手入れをしやすくするために、夏と同じように短めにカットしなければならないワンちゃんなら、外出する場合に洋服を着せると寒さ対策になります。

最近は室内犬が多く、部屋にいると暑さや寒さはあまり影響がないことが多いですが外出時は気温差があるので、冬場毛が短いワンちゃんは洋服で調節してあげましょう。

 

冬のカットに向いている犬種・向いていない犬種

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ワンちゃんの毛は、長さや伸び方・硬さなど、犬種によってさまざまな違いがあります。

犬種による毛の違いに対して、適切な冬のお手入れやカットを確認していきましょう。

 

被毛の構造の違い

ワンちゃんは犬種によって毛の構造や毛が生え変わる周期も違います。
その中でも、大きく分けて2種類の構造的な違いがあります。

そもそも、ワンちゃんの上毛を「オーバーコート」、下毛を「アンダーコート」と呼びます。
これらの2重構造の毛を持つ『ダブルコート』の犬種と、アンダーコートを持たない『シングルコート』の犬種の2種類に分けられるのです。

アンダーコートはふわふわの柔らかい毛で保温、保湿効果の特徴を持っています。
このアンダーコートを持つワンちゃんの被毛を『ダブルコート』と呼びます。
ダブルコートのワンちゃんは、春と秋にアンダーコートが生え変わり、体温の調節をはかります。

一方アンダーコートを持たない、『シングルコート』のワンちゃんは季節による換毛期はなく、1年を通して少しずつ毛が生え変わり、夏毛、冬毛という違いはありません。

 

ダブルコートの犬種

保温効果があるアンダーコートを持つダブルコートのワンちゃんは、暑さには弱く寒さに強い子が多いです。

ダブルコートの犬種には、ダックスフンド、ゴールデン・レトリバー、シー・ズー、ポメラニアン、柴犬、ミニチュア・シュナウザーなどがいます。

ダブルコートのワンちゃんの中でも、柴犬やパグのように毛が伸びすぎることが少ないワンちゃんは、普段からカットの必要があまりありません。
こういったワンちゃん達にとって、カット以上に重要なのはブラッシング。
2重構造の毛のため抜け毛も多く、毎日のブラッシングはとても大切なケアです。
特に、長毛のワンちゃんはブラッシングを怠ると毛が絡まったり毛玉ができたりしてしまいます。

一方で、ポメラニアンやシー・ズーなどは、アンダーコートだけでなくオーバーコートの毛量も多いという特徴を持ちます。
こういったワンちゃんは、冬場でもカットをしてすっきりさせるのがおすすめです。
寒い地方が原産地で寒さにも強いので、冬のカットに向いた犬種と言えます。

また、カットをしないと顔周りの毛が伸びてしまうミニチュア・シュナウザーなども定期的なカットが必要な犬種です。

上記内容より、ダブルコートのワンちゃん達は比較的冬でもカットに向いている犬種と言えます。

 

シングルコートの犬種

ダブルコートとは反対に、アンダーコートを持たないシングルコートの犬種は、どちらかと言えば寒さに弱いワンちゃんが多いです。

シングルコートの犬種には、プードル、パピヨン、マルチーズ、ヨークシャ・テリア、ミニチュア・ピンシャー、ダルメシアンなどがいます。

シングルコートの中でもとくに小型のワンちゃんは、寒さに弱い子が多く、冬のカットには向いていないでしょう。
寒さ対策に洋服の着用も必要かもしれません。

しかし、トイ・プードルやマルチーズ、ヨークシャ・テリアなどは、放っておくと毛が伸び続けて顔周りや視界に影響するため、やはり冬でも定期的なカットが必要です。

シングルコートのワンちゃんは、冬の間は体毛はカットせず、顔周りや足裏のみのカットにしても良いかもしれません。

 

まとめ

私たち人間は季節によって洋服で温度を調節しますが、ワンちゃんは自分の被毛を脱いだり着たりすることはできません。

飼い主さんは愛犬が暑さや寒さに対応できるよう、臨機応変なお手入れを心がけて、ワンちゃんが日々快適に過ごせるように気をつけてあげたいですね。

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